Re異世界転生から始まる良世界攻略

双葉エレン

外伝章 理無き存在

そうだ...確かに俺はあの時に...死んでいた
だが、知らないオッサンに出会ったのはそれが起きる直前だった
記憶が混乱していてよく清明には覚えていなかったーー


『お前、記憶が混乱していてよく覚えてねぇようなツラしてるな』


空翔はビクッとして反応をした
ギアの発言が的中していたからだった
 

『お前は勘違いをしてる、『確かに死んだ』じゃない『既に死んでいた』の違いだ』
『!?』
『2度目の死に送りでお前は確実に死んでいた。そもそも、この世界の理は『聖者』と『悪者』と『平等』の三つが成り立つ事で『時間』が流れ『生命』が産まれ『魔力』が使える』


小隆太は、頭をかきながら呟いた


『それどっかで聞いたな...、確か...理無くしては世界のバランスが崩れやがて対等になる『不死』と『超魔力』が現れて『天』に『地』を仰ぐ力と『輪廻』を解き放ち、六つの書が阻止する力を繰り返す世界で見つけ出し与え『理無き輪廻』が居る空上の盤への挑戦券が与えられるであろう...』


『理無き輪廻...?』
『理を無くせばただの...力に植えた物となるって意味だ』
『輪廻ってのは、同じ結果を繰り返して死んだ奴は過去の記憶を無くして...また同じ場所から始める。』
『だが、『不死』が現れて結果が同じでも『死に戻り』にはならない...その逆の『死に送り』に変わる』
『時間はどうやら戻す事が出来なくなった、一人の能力が結果自体を大きく変えて時を進ませた』


空翔は、流れ落ちるている滝を眺めてひたすら地が流れる川を見つめていた
ギアは、ある物を空翔に投げつけた
頭にあたり地面にチャリンと音を奏でて落ちて拾い上げた


剣の型をした銀色のアクセサリーだった


『時が来たら、それを使うんだな...たとえお前が死ぬとしても...それを手放さずに持っていろ』
『死なねぇよ俺は...』
『さぁ、どうだか...この談義も終のようだしな...』


ギアの全身が赤い光に包まれ始めた
すると、大地が揺れ始めて滝が流れていた場所から強い光を放ち


一本の柱のような物が空に突破る
そして赤い血が空から降り注いだ
  

『英雄諸君、お前達は...興味深かった。一人は病死してしまったが...俺の部下でもある...最後に裏切ったのが仇になったが...消してお前を忘れやしない。さぁ、最後の戦いと行こうではないかぁぁぁぁぁぁぁーーー』


柱が手の形に変わりギアを掴み上げた
そして、もう片方の手が崖淵に手が置かれーー


体と顔の姿を現し手を突き刺さっていた大剣に腕を伸ばして引き抜いた
握られたギアと巨人が強い光を放たれ一体化となった
10m以上な巨人はこちらを見下したような感じで大剣をいきなりなぎ払った


風圧で辺りの岩壁は一瞬のうちに砕け散った


『なんだよこれ...?』
『決戦以来の巨人クラスかよ...ヤベェまじわらえねぇや..』
『ひやぁい...ででで、でかすきゅ』
『なんだ?アクア、お前が噛むなんてそうそうないんだけどな』
『まぁ、やらないとな...行くぞ!』
『ま、待て...何故美味しいとこ持ち逃げするんだよ!って...ああああああああーーー!!?(空翔謎の穴に落ちる)』


そこから這い上がる時には、二人がボロボロだった
そして、俺が奮闘の末に...まさかココまでの差があるとは思っても無かった
精霊の力が、効かないってのが一番痛い...か...力に頼りすぎた仇か...


『光よ解き放てーー!』っと声が聞こえ巨人の半身に直撃した強い光魔法


そして目の前に現れた、黒いマントと脚長ブーツを履いて膝上まで巻くっている短パン見るからに露出が高そうな服と短い紫色のショート髪と黒い長い杖ーー


明らかに、散歩がしらに立ち寄ってかのようなスタイルで赤い瞳がこちらの方にチラッ見て話す


『情けないな、そんな奴が第二の救世主や英雄なんて語る資格すらない。』


この口の悪さで、頭によぎる十百香の姉の沙里紗の存在ーー
『あ、相変わらずてめぇは...口が悪いな...たまには妹みらなえよ。』
『いいの、十百香はあれでいいの!私はただ...眺めてるだけで...(鼻血を流す)』
『変態姉貴って言葉わかるか?』っと発言した瞬間、頭に杖を当てられて地面に顔をめり込ませた


『やはり貴様は死刑に値する...が今はこのデカ物が先だ。よくも十百香をいじめたな...貴様には特性魔法で消し飛ばしてやる。』


空翔の押さえ込んでいた杖をくるくると回転させて手に取る
そして、にやけた顔で話す


『今から悪者を裁くよ☆さぁ、覚悟するんだよ!』



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