Re異世界転生から始まる良世界攻略

双葉エレン

外伝章 生徒会長の真実

未来が入院して三日後のある日
ある事件が起きていた
魔物達による、猛進が最近やたらと目立つようになり
未来の場所になかなか行けない日が過ぎていった


そして、十百香が病室に見舞いに行く頃には...空いたベットと開いた窓があり風が吹き抜けていた


そう、未来は...病室を脱走したのだ
どうゆう経緯でそう判断したのか分からない
すぐさまに十百香は探し始めた


『へっ...らしくないや...』


ふらつきながら、手に剣を握りしめて歩き出していた
そして、自分が通う学校の生徒会長室のドアを開けて入った
すると同時に声が飛んだ


『未来...君は入院中だったはずだよね?何故来たんだ?』


生徒会長の座席に座ってる少年
窓を眺めて荒れてる外の風景を黙って見ていた


『都市が...ピンチになりつつあるのに...救世主が動かないなんて...出来ないわ』
『君は何故そうになってまで、守ろうとする?自分が死ぬかもしれないのに...何故だ?』
『死ぬかも知れないね...私は、教えれたの妹みたいな後輩に。死ぬことが怖くて怯えてるならせめて、魔物に殺されそうになる人々を...ゲホッ!』
『...君の意思は、常に仲間や人々の先に行くのか。分かった僕も出よう、お前一人じゃ足りないだろ副会長?』
『肩書きは...よせっ...て言ったはずだけど...今なそんな事より...ね。』


未来は、ゆっくりと座り生徒会長が座る椅子の方角を向く
そして、クルッ回転させて立ち上がった生徒会長
机の脇にある槍に手を取り、ゆっくりと歩き出す
未来の目の前で止まり話す


『無茶はするなよ?』っと言い放ち生徒会室を出て行った
未来は、ゆっくりと立ち上がりふらつきながら呟く


『何が無茶はするなよ?だ。いつもと違う発現で気が狂うじゃないのよ...』


未来は壁に手をつきながら、廊下に出ていく
十百香もまた、学園周辺を探し始めた
そして目の先に見えたのは魔物の姿と生徒の死体が何体が転がっていた


『虚しくなるくらい、ひどい光景だわ...。だけど、また危害出る前に倒さないと...』


目の先に居る魔物を倒しに向かって走り出す十百香
すると、突然爆風が吹き荒れて砂煙が舞い上がる


『な、なに...?』っと呟いた瞬間、目の前に魔物がズダズダにされた死体が目の前に映った
その視線の先に、息を上げていた未来の姿が目に映った


『未来さん!』
『と、十百香...?』


力が抜けたかのように未来は、ゆっくりと倒れ始めた
未来が地面に倒れてる直前に十百香は体を支えた
そして、静かに呟いた


『ふふっ...いつもと、逆だ...ね?』
『喋らないでください、今治しますよ!』


だが、回復呪文が全く効かない
十百香は、手が次第に震えて開いた手を握りしめてそのまま地面に下げた


『うそ...?なんで、なんで回復呪文が効かないのよ!?』
『まだ...動ける...からしなくてもいいよ十百香。』
『それじゃ...意味がないです。助けてくれたお礼返せないじゃないですか...』
『貸したつもりはないよ?むしろ仲間の...大切さを教えてくれた...から、十百香は気にしなくてい...』


未来は、無理じりでゆっくりと体を起こした
そして、ふらつき倒れそうになった時十百香が体を支えた


『空翔先輩に似て無茶しないでくださいよ...』
『誰が...あんな奴と一緒に...』
『なんでもいいですから...私が先輩を支えますから...』


未来の体を十百香の方に引っ張りゆっくりと歩き出す二人
そして、例の魔物の親玉の場所につく


『はぁっ...はぁっ...!』
未来は、思ってたより息の根が激しい
顔色もあまり宜しくない状態だ


そして、手を伸ばして未来は呪符を飛ばした
結界空間を作り魔物の能力を下げる効果を付けた
そして、片膝を地面についた未来


『まだよ...!まだ、終わってない...』
『先輩...』


するとズシンと鈍い音が響き渡る
そして、魔物の親玉が姿を現す


『コレは...2人じゃ...!』
『はぁっ...どうやら思ってた奴より...デカイ...』


同刻、空翔とアクアはある人物に向けて剣の刃を突き立ていた


『逃げる気か?悪党の会長さんよ』
『ふっ、誰かと思えば...あの女の知り合いか?』
『会長さんいや、ギルって呼ぶべきかしら...血魔軍のリーダーさん』
『調べ尽くしたのかオレの事?』
『あぁ、それで...何処に行った未来達は?』
『さぁな?まず俺に聞く前に...生きていられるかだ...』


ギルの右腕全体が不気味に姿を変えた
空翔は、剣を持ち替えて後に飛んだ
ギルは、空翔に向かってなぎ払った斬撃が壁に斜め一直線に付く
上手くかわしていた空翔は、斜め上にギルを切りつけた


『なっ!?』


切りつけたはずの一撃が、まるで受けていない様な感じに消えた


『おい?なんだぁ、そのやわい斬撃は?』
『くっ...なんだ今の感触は...?まるで軟体ものを切った感じだ。』
『軟体ものを?残念だが軟体ものではない...そもそもきっていたのかさえわからないのだろ?』


その発言直後、空翔の胸から血が吹いた
そして突撃してきて空翔の腹に強く突き刺した
壁に亀裂が入り込む一撃だった


『ぐはっ...!』
『ほら言わんこっちゃじゃない...ここに来た地点で判断ミスだ』


こうして新たな火種が生まれて消える
未来もまた...残り僅かな時間を十百香と共に掛けている
元凶のギアの変異に空翔は苦戦
まとわりつく運命は常に動かされてる歯車に灯す火種が集まるその瞬間ときまでーーー

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