Re異世界転生から始まる良世界攻略

双葉エレン

また一人、見殺しにした自分

一方、現実世界では...
工場にいた人物を撃破、そして少女を助け出すが爆発アナウンスが流れた
迷わず自分がやると言ったが少女は...
『そんな深追いの傷で何が出来るの?...逃げろ。』
そんな状態から、今まさに湖斗は工場の出口に居るーー


こんな時に、ネットワーク解除とかマジ冗談じゃねぇよ...
AR正常に作動してねぇし...体はいてぇし...アイツ大丈夫かーー?


なんとか工場を体を引きずりながら出てきた湖斗、外の風景を眺めるとーー
街中に火炎と煙が燃え上がってるのが見える、だが...一番不信点がある
あの時感じた地響き、今じゃ何も感じられない気がするが...?
ARの不具合か...?


......?
なんか視線を感じるなーー
湖斗は、後ろを振り返ると...月明かりと同時に姿を現したのは...大剣を握り締めた巨人だったーー


『なっ、何だこいつーー!?』
『グオァァァァァァァァ!!』


雄叫びが街中に拡散しながら響き渡った
湖斗は、顔を引きずりながら呟く


『ふざけんじゃねぇ...こんな異物レベルの巨人、漫画とか観たことねぇよ。こんな奴に勝てるわけねぇだろ!』
『いや、それはお前だけの判断だーー』


工場の出口から出て来たのは、紛れもなくあの少女の姿だったーー
爆発を阻止する為に残って、機械操作とか色々やっていた
言葉通り信じていて正解だったようだ
だが、一番の理解し難いのは...『お前だけの判断』って発言だ 
半分俺をおちょくってんだろお前?って思いを感じつつも口にしなかった


『で、こちらの世界では魔法って使えないのか?』
『魔法?そんな非科学的なのは実在はしないぞ。てか、そんなの信じてると馬鹿にされるし...いっそ『魔法少女にもなったら』的な目線されてメンタル崩壊する』
『それは、お前の経験上の話ではないか?』
『い、いやー?お、俺の友達がみんなそうだったから...?』
『疑問抱きながらこちらに答えを求めるな。まぁいい、魔法がない世界ってことだけ分かれば...!』


少女体から、火が燃え上がる。
少女は人差し指を巨人に指した瞬間その火が巨人を包むかのように火が燃え上がった!
湖斗は、半信半疑で驚きながらもその光景を見ていたーー
もはや言わない、燃える火が彼女自身の素の色すら変えるーー
これが、能力を持つという事か...?


『いつまで見とれてる?』
『い、いや見とれてない...!』
『いくら可愛いいからって、見とれてるほど余裕が無い...早くとどめを入れろよ』
『誰が可愛いとか思った!はいはい、やればいいんだろ...やればさ』


湖斗は、予備ナイフを取り出して巨人に向かって切りかかったーー
しかし、巨人は目を光らせて大剣で湖斗をなぎ払った!
空中で、光となって消えた湖斗
少女はただ驚きながら、その砕け散る破片を眺めていたーー


『うそ...?私の...発言が仇になった...?』
『......(ギロりと見下ろす)』
『...繰り返しちゃったか。』
『フフッ...何故アナたがここにィ』
『だれ?』


少女は、巨人を見つめ直すと異色の服で至ってキモイ感じが剥き出しの背高男の姿が目に映った


『誰とはぁ、聞き捨て難いコトバですねぇ?』
『アンタは確かーー』
『あっ、申し遅れましたァ。私全宇宙の神教祖の事アルティブデーーーすぅ。』
『あっ、やっぱ人違いだったわ』
『......はぃ?』
『胡散臭いし、なんか小文字使いまくるキャラってモブ感溢れてる。で、人違いって言ったのは多分アールと似てるからかなるほど』
『んん?なんで一人で納得してるんですぅか?本当のアーガスさぁん!』
『おや、バレてましたか?私こそ、次元を正す勤め...だが結局また人を死なせた』
『次元を正す?腐れごとですぅね、私でしたらすべてを壊すまで...ですぅがね』
『腐れ事は、お前だろ...何百年生きるつもりだ。』


アーガスは、手に握り締めた剣が赤く燃え上がるーー
アルティブは、それを見てにやけだした
コイツまだ笑ってられるのか?
何処にそんな余裕があるんだ?
疑問だらけだけど、唯一私を救った彼を見殺しに指示してしまった
これには変わりがない、だからその意味も込めてこいつらを倒すーー!


『はぁぁぁぁぁ!!』
アーガスは、巨人に向かって一直線に走り出す。
その行動を見ていたアルティブは、巨人に指示を出すーー
巨人は、大剣をアーガスに目掛けて振り落とした。
振り落とした場所から一直線に砂煙が舞い上がる、アーガスはかわして飛んだ
巨人は、ゆっくりと斜めに垂直に切る
風圧と砂煙が同時に舞い上がり、アーガスを近づけさせないようにするがーー
アーガスは、巨人の大剣に飛び移り剣を地面にこすり付け走り出す。
剣先からは、火花が飛び散りながら次第に火に変わり焼けつけながら巨人の腕を切る


『しぶといでぇすね!』


巨人の腕から魔法陣が複数現れた
しかし、アーガスは魔法陣をかわしながら巨人の首に近づき、光るコアを突き刺した
すると、巨人はゆっくりと倒れ始めた
アルティブは、悠長に空に浮かんでいると
巨人を蹴飛ばして空中に浮かぶアルティブ
を一直線に切りつけたーー


『ぐっ!』
『油断したねアルティブ!』
『何の話ですかァ?』


アルティブ体からは魔力が溢れ出すーー
その力は、周りを全てをひねり潰すくらいの重力だ


これは、魔力...?この世界では使えないはず...なんで普通に...?


『おや、足元が消えますぅよ?』
『くっ...大した魔力だ。この世界の規律に反してるぞ...アルティブ!』
『規律ぅ?なんですかぁそれ?食べられないなら、覚える価値すらありませぇんね』


コイツの発言だけでも...重い
くっ...重さで耐えられない...体がぎしむ体が付いていかないーー
こんなにも遠いのか、元始祖十家でも。


『おやぁ?顔色良くないですねぇ?今楽にしてあげすぅねーー』


なんだ...?
速すぎてよく分からなかったが、痛いな...
くそっ...視界がぼやけてきた...
すまん...湖斗、お前の罪が跳ね返って来たようだ...
一瞬にして、無数に切り刻まれたアーガスは地面に向かって滑落して行くーー


『ちっ、あぁ...準備に手間取ったせいだ!アイツはどこにいる?』


それは、彼その場所に着く頃にはアルティブに負けて空から彼女が滑落してる瞬間を目の当たりにした時だったーー


『あの馬鹿!なんで一人で挑みやがった!勝てねぇって分かってるくせによ!』


とっさに向かう湖斗、地面に着くまでおよそ100m...果たして間に合うのか?













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