Re異世界転生から始まる良世界攻略

双葉エレン

白と黒しかない暗き世界

僕は、死ぬのだろうか...?
この、崩壊されつつある世界でーー


少年に向かって来るのは、火の壁ーー
強い光と同時に意識が吹き飛んだ
そして目覚めた時には、白と黒しかない暗き世界に僕は立っていた 
色の存在がある自分は、不思議と違和感を感じなかった
それは、自分の思想と似たような錯覚だからだ
呆然としていると、ふと一人の少女が目の前に現れた


『君、この『世界の果て』によく来てくれたねーー』
『...?』
『まぁ、それは置いといてね...君名前はーー?』
この頃から、僕の運命の歯車が動き出した


白と黒しかない暗き世界、まずこれをなんとかしなくてはいけない
しかし、今自分の力は...それすらかなわない未熟な物だった
少女は、何かとアレコレ僕に尽くしてくる
もちろん、剣技や魔法もこっさらでもないけど教えてくれた
その結果もあり、今ではもうーー


『はい、32体目...っとこれくらいか?』


強くなることが出来た、まだ自分は戦えるとそう信じてーー
今まで住んでいた世界と似ているが、違うのは白と黒に染まったこの世界
治すにはより一層の力が必要と、考えていたある日ーー


この日は、あいにくの雨天だ
つまらなそうに外を眺めていた時だった
目の前に強く光る柱が現れて、そして一瞬のうちに消え去った
この日は、動かないことにした


その日の夜、雨脚がゆるみ出した頃
なにかの悲鳴の声が聞こえた
僕は気のせいだと思い寝た
しかし、その悲鳴がだんだんと近づいてい来る
起き上がり、武器を手にして走り出した
すると目と鼻の先に、巨大なドラゴンとその足に少女がいた


『な、なんだこいつ!?』
『我は...この地で生きるものーー』


ドラゴンが突然話し出した
僕自身は、驚きつつも話を聞いた


『願いたければ、我に従え...無ければその少女を喰らう』


二択の選択を要求された


我に従え...?僕は...今まで生きるだけに頑張ってきた。
ようやくあのクソみたいな親から離れられたのに...従う?
いや、僕は...こんなやつにも従わない!


彼はゆっくり剣を鞘から抜くーー
そして走り出した


『我に従たがなわぬか...ならばこやつを喰らう迄だーー』


その時、ドラゴンの真上から火の槍が複数突き刺さる


『何だ、私の獲物を横取りするとは...何事だ?』
『貴様...なぜ居る?』
『理由が理由を、表してる...ただそれだけの事ーー』


少女は、指を鳴らして魔法の玉を連射する
火煙が舞い上がる中を駆け巡り、少女を背負い逃げ出すーー


『おのれ、貴様...!』
少女に向けて放たれた光の槍、体を貫いたが更に呟く
『悪いけど、勇者は背を向け無い...だって今逃げたけど...どうだか...?』


『うぉりぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!』っと声を上げながらドラゴンの真後ろを飛び銀色に光る剣の刃がドラゴンの背中を縦に切り裂いた


『さすが...見込んだだけの事は...ある』
『貴様ら...覚えておれ...!』
 

ドラゴンが飛び上がり姿を消した
少女は、地面に向かって落ちるところを彼が受け止めた


『君がやってる事は、無茶苦茶だよ』
『ふ、そうでもしない限り...変えられない...この世界を治すにはね。』
『名前聞いてなかったね、僕はフリーダム君は?』
『私は...ライカ。世界を守る為に動いてる...精霊みたいな人だよ』


こうして、フリーダムはライカを背負い住んでる場所へと運んだ
勿論、少女もベッドまで運び寝かせた
この日から数日後少女は歩けるまで回復した
日替わり交代で、魔物退治をこなしていく
そんなある日、突然人が増え始めた
いい事なのか、悪い事なのか分からない
位にーー





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