Re異世界転生から始まる良世界攻略

双葉エレン

救う事叶わず

端末を開きながら走るアクア、どうやら町外いの森林の中に目印がついた
町外れといえとも……場所が遠いのと普通に入る人なんて
いない場所だ
そこに行けばあの子がいる場所、そしてあの殺人ギルドのメンバーが待ち構えている
そう思えば思うほど足が速くなるが、足に何かにつまづく
道路を転がり壁に激突した
「い、いたた……。」
多少足を擦りむいたが、立ち上がり再び走り出した
無我夢中で走るアクア……町外れの森林に到着した
「はぁ……はぁ……やっと……着いたけど……」
見上げれば、山道の連続でしかもそれは坂道ばかりだ
町外れまで走ったが流石にシビアな現状を突きつけられた気分だ
一息ついて、魔法を展開したが弾き壊された
「ウソ……転移しようとしたのに……ここ、魔法禁止エリア……?」
そしてある事を思い出した、どこかの場所で対魔法する場所があるって授業に何度か習った
それがもしかすると、この場所がその対魔法エリアだとすれば……私達は普通に入れない
「どうすればいいんだろ……、こんな場所で立ち止まるわけには……!」
「おや、君は……確か……?」
後ろを振り向くと、どことなく風格があるそして校章がちらっと見えた
その校章を見る限り1度お兄ちゃんと接戦したある人物と重なり合うーー
「こんなところで何してるんだい?」
「この先にある場所、に行きたいのですが……」
アクアの前に立ちその山道をじーっと黙って見つめる
「ふーん……なるほどね。ここかなり複雑な場所みたいだね……普通入ったら死ぬだろうね」
そして、何事もなく普通に入り山道を歩き出した
その姿を見て唖然としてるとその子が振り向き喋る
「大丈夫、精神だけ統一してれば死なない」
アクアは、深く息を吸って吐いてその場所に踏み入った瞬間ーー
頭が引きちぎられるような錯覚と、とんでもない重力感が襲いかかってくる
「ぐっ……なんだ……これは……?」
一歩でも気をそらせば、何かが消し飛びそうなそんな感覚もあり油断すら出来ない
一歩踏み出すにしてもとてもじゃないが歩けない
そんな姿をその子が気付きこちらに戻ってくる
そして、アクアの目の前でかがみ込み喋り出す
「君、絶望ってまだ感じたことないみたいだね。無理言っちゃったか、悪いけど戻って欲しいな」
「な、なにいっ……てる……の?」
「このままいたら君の肉体が弾け飛ぶ、それにここはある程度の力が無きゃ入れない。無理すれば君の力がすべて失うしそれ以前に今この状態だと人を殺す映像みたいなのが流れ込む……そうなれば君自身が普通じゃなくなり魔物化は免れなくなる、ここは僕に任せて戻れ」
視界がだんだん悪くなり景色が見渡せなくなってくる
まだ、そのはなしが聴けるのは幸いだがまともに歩けない
「目が……そうか。僕がはこふしかなさそうだな」
アクアを背負いその場所から離れた
するとさっきの感覚が嘘のように消えていく
自分の両手を見て驚きを隠せない
「さて、僕は行かせてもらうよ。あの山道の先に……居るみたいだしね」
「君は……一体何者?」
「僕は、レンだよ。それじゃ……救いに行かなきゃ……」
山道を歩き始めるレン、普通に歩いてる
山頂は建物があるらしく、そこにいるみたい……でも私の力じゃとても入れない
待つしかないみたい……


1方、山頂に向かってるレン
彼もまたレイクと関係がある人物
殺戮高校である事件が起きたのを境に、レンは調査をし続けた。
それは、この山に踏み入った女子が行方不明も兼ねてどこかに消えたという分かるようなわかりずらいような調査結果に目を光らせたレン
それで独断に調査をしつつけたが、ハヤトにバレてしまい
調査資料が破られかけた
そして何故か、しゃべり方まで真似してしまった
冷酷な眼差しに焼かれたって言っといた方がわかりやすいだろう
さて、山頂目指してるが何故か敵がほぼ死んでいる状態が目にチラチラ入ってくる
だが、不自然な点はなぜレイクをここに運び込んだのか……理由がまだ分からない
すると視界にある建物が見え始めた
かなり古ぼけた古家の様だがドアが破壊されて中に誰かが入っていったのが見える
「……なるほど。」
すると、何も無い場所にクナイを投げ飛ばした
「ぐあっ……」
「僕に幻術なんか効かない」
「くそっ……みんなやっちまえ!」
「うおぉぉぉぉぉぉぉ!!」
掛け声と同時に、茂みからゴロゴロと敵が現れてレンを襲う
だが、レンは驚くより嘲笑うかのような笑をこぼしながら静かにつぶやく
「待っていたよ、さぁ雑魚達僕を楽しませてくれ!」
約50人ほどいる大群を次々的確に倒していく
そして最後の一人に目をつけて振り向く
「て、てめぇ……!」
「おやおや、思ったより歯ごたえがなかったですね。」
「くそっ、クソがァぁぁぁぁぁ!!」
すると、その男に鈍く突き刺さる音が聞こえた
その男が倒れた先にいたのは、変貌したレイクとその間隣にいた大柄の男ーー
「君は誰だ……?」
「名乗るほどてはない、後にこの世界を消す存在となる者っと言っとこうか」
「何を言ってるんだーー!?」
何かが腹部を貫かれた、ゆっくり膝うちをして倒れこんだ
そして、視界が暗くなりつつあるが喋る
「レイク……君が……なぜ……僕を……?」
「……貴方は誰ですか?」
「そんなはずはっ……!覚えてるだろ……なあっ……?」
「データにそんな人該当しません」
「データ……?なに……馬鹿な事を……」
隣にいた大柄な男が一回咳払いをして喋る
「過去以前の記憶なんて持ってないんだよこの子は、それを作り上げたのがこの俺様さ」
「何……っ!?」
「改造したのさ、この意味わからない山に入って変な力を身につけたこの子特有能力を使って世界を消し炭にしてやろうと思ってな……まぁ時間はかかった分だけ早めるつもりさ」
レンは、無理やり体を起こそうとした。しかし立ち上がることが腕にさえ力が入らない
そして、変貌したレイクが足元まで来て頭に手を翳す
レンは、静かにあることを呟いた瞬間レイクは戸惑いながらも波動で消し飛ばした
その光をアクアは山の麓で眺めていたーー













コメント

コメントを書く

「ファンタジー」の人気作品

書籍化作品