Re異世界転生から始まる良世界攻略

双葉エレン

紅蓮血殺団の計画 Ⅱ

キーンッという音が鳴り響いたーー
すると一時的に動きが止まる神崎、そしてあたりを見渡す
「ちっ……なんだこの耳鳴り……?」
(これは……魔法の波動ソニックブーム……?)
「……ッチ。仕切り直し……て……っーー!?」
神崎は床に倒れ込んだ瞬間、誰かが立っていた
魔法銃をかざしたまま、アクアに話しかけた
「お前、なんでやり返さなかった?」
「…………!?」
この人は、魔法式コードが読める。
それだけじゃ無い、発動までの時間や武器の起動させて反映させるまでの時間を知っているーー!?
「なんか答えたらどうだ?」
「ーーでしょ」
「聞こえないな……何だって?」
「だから、病院だから魔力開放したら吹き飛ぶでしょって言ってるの!」
火の縄を断ち切りる、そして腕をかざして魔法を唱えようとしたーー
アクアのかざした腕をつかまれ、そのままボソっとつぶやかれた
「唱までの時間が遅いーー」
「なッーー!?」
アクアの魔法が止められ、そしてそれが跳ね返った
病室の扉を吹き飛ばして向こう側の壁までぶつかった
「なん……で……っ……魔法……が……?」
意識が遠のくなか、その男性の足音が聞こえる
そして、意識が無くなる数前まである事を話す
「コードを反転させたのさーーー」
「くっ……そ……!」
そのまま気を失ってしまったアクアーー
謎の男性の存在は、そのまま何処かに向かっていた
「あぁ、時期魔王の割りには……大した力がなかった」
独り言を呟いているようだが実際は違う
そして、月明かりを見上げて呟く
「計画は、まだ先送りみたいだな……」
謎の人物による奇襲を受けたアクア……
そのまま、朝を迎えてしまい起こされる
「ーー!」
(んー?視界がボヤけて……誰だろう?)
「ーー!!」
(……?)
「アクアーー!!」
(呼ばれてる……?)
「起きなきゃ、キスしてやるぞ……!」
完全した欲望むきだしの小隆太の姿が映し出されて
アクアは、反射的に腹蹴りとビンタを叩き込んだ
「変態!アホ!触んな!私から半径25万Kmから離れろ!」
「すまん……!起きないからつい……マジすんませんでした!」
「ふーんだ、後でお兄ちゃんに行って裁いてもらうから覚悟しといてよド変態!」
「そ、それだけは勘弁して……。」
アクアの怒りが落ち着いてから、再び小隆太が訪ねる
「ところで何で、こんなところで寝てたんだよ?」
「ふぇ?んー、昨日なんかあったっけ……?」
「あんな所で、大胆に寝てると……ね?」
アクアは、先程のことを思い出してしまい
小隆太の足を強く踏みつけた
「デリカシー無いのも程々にしてよ……汚れ変態!」
「な、なんか悪化してねぇか名前が……?」
「あら?まだ足りないのかしら……お仕置きが?」
深い笑みを浮かべて右手からナイフを持ち光らせていた
小隆太は、慌てながら首を左右に振りながら喋る
「何でもない、なんでもない!!」
アクアからの目線がかなり痛々しく見られながら喋り出す
「相棒の病室のドアが吹っ飛んでいて調査の流れできたんだけど……その先でお前が倒れていたから起こしていたんだ。」
アクアは、明らかに敵視しながら喋る
「確かーーッ!?」
思い出す、昨日の夜……自分の魔法が反転されて吹き飛ばされた……そして壁に頭を強く打ち付けてギリギリのところで意識が遠のいたーー
「アクア……?顔色が悪いぞ……?」
「魔法なんて、反転させることなんて出来ないはず……何もかも知ってる……魔法に関して……!」
「魔法……?一体どうゆうことだアクア……?」
昨日あったことをすべて話すアクアーー
そして、話の中に小隆太は一番不思議がっていた内容があった
「神崎って奴が……あの部屋に倒れてる?んでも、何も無いぞ……?」
そんなわけが無い、そう思いアクアは部屋に入ると……何も無かったかのように綺麗になっていた
呆然としてただ見渡していたアクアーー
あれは、夢なんかじゃない……ただ証拠がない
すると、アクアの目にあたる光る何かを見つける
そしてそのものを拾い上げて呟く
「これは……?」
それを見た小隆太は、少し驚きながら話す
「コイツは……飛行端石だな……生で見るのは初めてだな」
「飛行端石って……技術がない時に機械の電力やデータ保存の代わりに使っていた石……?」
「そのとおりだ、時代が進む次第に外部と空間を行き来が出来るように次元コードを作り上げて今に至るけど……まぁごく一部の人しか使えないみたいだが。そのコードを作り出したのがこの石……飛行端石。」
歴史から消された石が、何故あるのかはさておき
もう一つ、問題があった
その子を追いかけに向かった人が死体で見つかったらしい
銃殺ってよりも……殺され方があまりにも残酷すぎる為言葉に表せないみたいだーー
名前が分からないその子が行方不明で、手掛かりが全くないみたいだ……
ことの連想で、言葉を失うアクア……
小隆太は、アクアの肩を叩き何処かにいってしまう
そして休憩室に付くなり壁におっかかり話し始めた
「なるほど、なるほど……どうやら俺らの出番だぜ……朝比奈さんよ」
すると、排気口から顔を出す朝比奈
目つきがかなり鋭くなっていた、完全に小隆太をかみ殺す様な殺意に満ちた目線だ
「なーにーがー、俺達の出番だよ!散々私をコキ使いやがって……一応お姉さんなんだけど!」
「わりぃ、わりぃ……例は弾むから……な!」
すると、一度頭を戻しメモ帳に何かを書いている奴を小隆太に見せるーー
「ん?今回の報酬100万で許してやるっておいおい……破産しちゃうだろうが!」
「出来ないなら……お前を殺すわ!」
「なんだと……!?」
「もちろん……私好みのじわじわで……ね☆」
「可愛くアピールすんなよ!てかお前そうゆう奴だったけ?」
「さぁ、お姉さんに掛かれば性格とかいつでも変えられる……それが女よ☆」
頭をかきながらため息をつく小隆太ーー
満更でもない笑みを浮かべていた
「笑ったなー、仕事終わったら裁くわ……んじゃねー」
「最後さりげなく怖いこと口ぐさんだなあいつ……」



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