Re異世界転生から始まる良世界攻略

双葉エレン

絶望装置と暴走

私は、あの日あの場所で拾われたーー
それは……ある戦いで負けた時ーー
爆発直前に私を救い出し逃れることが出来た
私は、動くことすらままならないくらい傷をおおっていた
もちろん、研究体として果たそうとしていた
だけど、その時目の前に再び現れた人物こそ私の主
死にかけた私を治してこの世界に再び歩かせた
楽しかった日々はほんの少しだったけどそれは私にとってかけがえもなかった
しかし、そんなある日……主は変わってしまった
私を人としてみていたのが、いつの間にか道具として使われていた
私は……それでもめげずに忠誠を尽くした
けど、今の主はーーー
「違反したからお前は要らないゴミだ。」
何故、そう簡単に切り捨てられるのか……分からないーー
もう、ナニモワカラナイーー
「ああああああああああああ!!!」
AIに取り付けられていたのは……紛れもなく絶望装置
意思関係なく無残にボロボロになるまで……破壊し続ける
望瑞は、何が起きたが全く良くわからないでいた
ただ、人工機能に意志があるとは思わなかった……それしか今は思うことしか出来なかった
すると、地面から魔法陣らしきものが現れ望瑞は後ろに飛んでかわした瞬間黒い電気が空に向かって打ち飛ばされた
「ーーーッ!?」
あたりがバリバリと音を立てながらAIはこちらを振り向き手を伸ばしたーーー
「……まさか!?」
言うまもなく、望瑞に目掛けて放たれたビームは辺りを風穴を開けて爆発する
間一髪、かわしたが……流石に人並みでは勝てない
ビームサーベルを取り出し望瑞は、AIの元に走り出す
AIは手を振った瞬間ザシュッと音がしたーー
そのまま、大地を転げ回る望瑞
「うぐッーーー!くそっ……AI何があったんだよ……」
望瑞はそのまま、気を失ってしまう
追撃をしようとするAIと同時にーー空から放たれた剣が地面に突き刺さる
「誰だーーー?」
「何の騒ぎかと思えば……お前確か破壊されたはずじゃ無かったか?」
「ーー?」
「まぁ、忘れたらいい12年も前だしな……なんだっけ生命体クローンの生き残りかお前?」
「私はーーッ違う!何でもない、誰かに作られわけでもない!ただ、破壊したいそれだけだぁぁぁぁぁ」
「ふーん、悪趣味だね。ただ、連れを切り倒すとかマジねぇな……この白井スズに目につけられたことに後悔しな」
息を呑む攻撃と衝突音が鳴り響くーー
雲は避け、大地は割れ、海は波打つ……そして弾き飛ばされるAIーーー
「おいおい、肩慣らしにもならねぇな。」
「くっ……まだ、終わるわけには……!」
なにかのスイッチが頭の中に響き渡るーー
「ーーー!?」
すると、体がどんどん闇に覆われ始める
それを見てスズは、何かを感じ取った
「スイッチ入ったみたいだな、馬鹿か……あんなものを取り付けている奴はいつ以来だ……まぁいい……多分すべてを巻き込まなきゃおわれないだろうーー」
望瑞は、手をピクッと動かし……静かにつぶやく
「また……同じような事が……」
記憶の一部はそんな映像が流れていた……仲間が仲間を襲う姿……いつの日か忘れていた思い出
「おい、生きてるかお前?」
「……っ」
「おいなんで泣くんだ?それより逃げ……その傷じゃダメか……待てよアレにのせれば……」
スズは背中に背負い近くに居たドラゴンに乗せて飛び立ったーーー
「さて、もうすぐ……ちっ!おい、かわしながら頼むぞ!」
ドラゴンは言われたどおりにかわしながら飛んでいく
どうやら追撃を飛ばしてきた様だ
基地に着くなり走り出す望瑞を背負いスズ
「ちっ、こんな時は砂浜は役に立たんな……おいヴィヴィ手伝え!そこにいるのは分かってんだぞ!」 
「うひゃぁっ!!?」
「うひゃぁっじゃねぇよ。いいのそんな可愛らしい声は、けが人いるから肩貸して欲しい」
入口からスタスタとは走りながら望瑞の左肩を持つ
が……
「身長低くね?」
「それ言わなわないでよ」
「けが人運ぶどころが、引きずってる……えぇい!やっぱ私がやる」
「…………何のために私を?」
すると、後ろから低飛行音が鳴り響くーー 
スズは、ヴィヴィに叫ぶ
「馬鹿、早く中に入らないか!じゃなければやつが来る!」
「それを先に言ってください!」
砂浜に着弾する魔法弾、そして基地に直撃する
スズ達は、中に入るなりムサンに問いかけた
「おい、今ならできるんじゃないか?」
「無論だ、しかし今それをやると……」
「悩んでる暇があるなら早くうち飛ばせ!」
「うむ……好戦的すぎて我が異論は及ばずか……ふむ」
銃音が鳴り響き始める、どうやら打ち合いが始まったらしい
治療にあたるヴィヴィ……そして一汗をぬぐい部屋から出てくる
スズは、普通に容態を聞いて立ち去っていったが……アヤが気にかけていた
「むっ、これは……」
「アヤちゃん……様子見るのはいいけどあまりガン見は……」
「ビームサーベルだ!」
「人のもの触っちゃダメだよ……もう、治療のじゃましないでよね」
「はーい……」
ふてぶされて外をのぞき込むアヤ
やはり、なんかの敵と打ち合いになっているみたい
防弾設備はなっているとは言うものの……音が響く
「はぁ……暇だなぁ……、明日の夕飯なんだろう?」
「お前は食べ物しか頭にないのか?」
「ち、違うますよ……」
「最近、少し肉ついたんじゃないか?」
「そ、それをどうして知っているの?……スズさんもしや……覗き見でもしてるんですか?」
「違う……そうゆう趣味はない。ただなんとなくな……暇そうならさらに暇そうな話に付き合うか?」
「何ですかそれ?」
「それは、ただの会議だ。」
その表情は何故か呆れたような感じにも見えた
数時間後、自体は急変するーー











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