Re異世界転生から始まる良世界攻略

双葉エレン

変わった世界

一方、AIと共に行動している少女ーー
そしてどこからともなく爆発音が鳴り響く、それに全く振り向かずにある場所にたどり着く
見るからにして、かなり高い塔のようだが……
AIは突然こちらを振り向き話し出す
「そういえばあなたの名前は?」
「私の名前?本郷望瑞だよ」
「本郷……望瑞……ですか。分かりました」
そして後ろを振り返り、壁に何かを打ち始めるAI
すると、何も無かった壁に階段らしきものが現れそのまま中に入っていくAI
呆然と立ち尽くしていた望瑞は、AIに声かけられ驚きながら中に入っていくーー
階段を下っていく2人、そして望瑞はある事を訪ねた
「AI……ってこの世界のことわかるよね……?」
「えぇ」
「ならこの世界……どうなってるの?地上なのに、朝日があるわけでもなくずっと夜みたいだよね……これは一体?」
「この世界は、どうやら少しおかしいみたいだってことですよね?話からすると長くなりますが聞きますか?」
望瑞はうなずいた、そしてAIはそのことを確認して再び階段を下りながら話すーー
「12年前ある人物が世界を救ったところから始まりますー」


12年前、空翔はアレクサンダーを撃破後の事
彼は透けつつある体を、第一女王により1週間ほど維持させられたが……その7日目の夜にそれが起きた
謎の武装集団の奇襲により、都市は壊滅……もちろん彼も挑みましたが……無論力が失われつつあるので容易く負けてしまった
そして、彼が消える間際に言った事は……誰も知らない
事はその後、2年間攻防の繰り返しだったが……
「き、貴様……まさか!?」
「よぉ、テメェら死ぬ覚悟は出来てんだろうな!」
「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
そう、そこに姿を現した謎の人物こそが……都市をさらに壊滅させた人物ーー
それと同時に、世界各地に何らかの状態を引き起こした
少なくても、都市は暗闇だけですんだが……ほかの島々が被害が酷く生存者がいるかいないかと言われる場所まであったそうだ
「ーーー今知っている範囲はこの位いですね」
「謎の人物……?」
「目撃者によれば……彼、空翔に似た人物と言われてます」
「なるほど、彼が消えかけた時には既に敵は現れていたのね」
「はい、恐らくはそれを狙ったのでしょう」
何かが引っかかるような気がする……
何故なら、彼は消えるはずだったのに1週間ほど維持させられた理由……それが分からないのも不思議なのだ
それに、彼が消えるのを狙っていたとすれば……一体誰がその事を知って教えたのか……謎が深まる
そう考えながら歩いていると、AIが立ち止まっているのが見えて話しかけた
「AI?」
「ぬぐ……磁気が強すぎますね……誰かいるのですかね?」
暗闇の中から誰かがこちらに向かって歩いてくる
望瑞は慌てながらAIを引きずり壁陰に隠れた
足音が鳴り響くーー
壁陰からのぞき込むと、そこにはでかい機械が音を立てながら上の階層へ歩いていく姿が見えた
数分後、AIは自力に起き上がり望瑞に話す
「ありがとう……危なく破裂すると思いました……」
「礼は、いいよ……それより先に行こう」
階段を下って行く……そして階段がなくなり床を歩いた先に再び壁が立ちはばかるーー
AIは何のためらいもなく、文字を打っていくとーー
「来たっぽいね……」
「あと少しです……望瑞さん、場を持たせてください」
「えっ……えぇぇぇぇぇ!!?」
「えぇぇぇぇぇ?ああああああの違いではありませんか?」
「ツッコミはそこじゃない!私何も出来ないし力も無いよ!場を持たせるにしても……機械相手じゃ無理だよ」
すると、AIの背中から1本の棒らしきものが現れて呟く
「さぁ、それを握って下さい」
「握るって……こう?」
望瑞は、その棒を握りしめた瞬間ーー
その棒だけが外れただけで終わった
「くっ、一本取られた」
「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?ネタのために私にこれを握らせたの!?」
「A、いいえ違います」
「質問してないから!」
そうこうしてるうちに再びあの機械が現れ立ちはばかる
そして、ミサイルらしきものが望瑞に目掛けて集中攻撃を仕掛けてきた
「な、何でだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」
逃げ回る望瑞を把握していたAIは落ち着いて話す
「早く力をその白い棒に込めてください」
「力をぁぁぁぁぁ!?込めるってどうやってぇぇぇぇぇ!」
「普通にこう」
AIの後ろ姿からはガッツポーズしが見えないーー
望瑞は、ガッツポーズをイメージした感じに力を込めて白い棒を握りしめたーー
強い光を放ち、紫色のビームサーベルが現れた
「ーーー!?」









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