Re異世界転生から始まる良世界攻略

双葉エレン

別世界からの転生者

現実世界、それはクソみたいなやりたい事さえ叶わないいわば儚い世界ーー
現実とはそうゆうものだ、そして私ものそのひとりに過ぎない
いつもの様に、学校へ行きいつもと変わらない日々を繰り返している……いや、《変わった日々》を求めていたかも知れない……だってそれは目の前にある暗闇に光る街光が目に入っていたからだーー
今日は妙な場所に立っていた……いや?此処はそもそも……ここは何処何だろうか?
「あれ……?」
夜風が彼女に吹き付けて、髪の毛が靡く中……あたりを見渡してただ呆然とたっていた
空を見上げても、月明かりもなく街の光のみ……そして記憶を辿り始めるーーー


二時間前、私はいつもと変わりない世界でただ勉強をしていた。
事はその放課後、ある人物から……呼び出された
もちろん、想像どおり……醜いとかそういったイジメ的なことをされた訳だ。
そして私は、破られたノートを拾い上げて静かに呟いた
「なんで、現実って酷いやつばかりしか居ないんだろう……」
泣くってよりも失意のどん底から感情よりも、言葉が先に出るこんな世界……無理ゲーに等しかった。
確かに、ぼっちで一人でいるケースが多いけどその分
成績優秀で人と関わり持たなかった
だってひとりでいると気楽で、友達なんですぐ裏切り儚く虚しくすぐ壊れてしまうって思っていたーー
信じるって言葉の数より信じてないって言葉の方が気楽で衝撃なんて受けない
そう思いながらも、カバンを手に取り再び歩き出す
だが、それを阻止するかのように辺りを囲む人々
絶望とはこうゆう意味なんだろうかーー
「どいてもらえない?」
「どいてぇ?何それ?」
「どくわけねぇだろ」
って感じで辺りは笑い始める
まぁ、これは私の中での想定内
「楽しそうな感じですね」
「そりゃ、イジメんのは楽しいに決まっーー!?」
彼女が放った右ストレートパンチが、その発言をした同級生の顔にクリンヒットして飛ばした
「無害な奴をイジメて楽しんだ?なら私が、集団あなた達を殴りますよ?」
「けっ、なめてんじゃーーー!?」
左肘を少女の顔にぶつける彼女、そして辺りから波のように押しかけてくる集団をーー
一人一人、的確に殴り飛ばしていくーー
そう、彼女は独学で身につけていた(2次元物)でなりきりってよりもうろ覚えの感覚で次々と殴り飛ばしたりする
がーー流石に頭上からの物が落ちてくるのは把握してはいなかった
鈍器で殴られた様な衝撃を受けて地面に倒れ込む
それでも関わらず、再び人々が殴りかかってくる
「ぐっ……まだ、こんな糞共に……負ける訳には……!」
頭がズキズキして痛む中、必死に逃げ回った彼女……
そして、校舎の門を抜けて息を整えている中……背中から押されたような感覚に襲われ通りかかったトラックにーー


気がついたら、天国でもなく地獄でもなく……よくわからない場所に私が立っていた
「もしかして……ここって、2次元でいう……異世界?」
って思ったが、今までいた世界より……なんか技術の発展が凄い。
そして、背後から誰かから突然話しかけられる
「貴方は……もしや異次元者ですか?」
「えっ、うわぁぁぁぁぁぁ!?首無しいや、身体無しが……違う。とっ、とにかくわかんないけど……誰ですか?」
「首無しでも無ければ身体なしでもありません。ただのAIです。って何ですかその眼差し……?」
「ああああああぁぁぁぁぁ(※言葉に表せない)!!」
「何いいたそうなのは、分かりますが……私の体を押さえている石をどけるの手伝ってくれませんか?」
言われるがままに、身体の石をどかしていく
そして、AIは起き上がり話し始める
「AI(アルテメット異能プログラムシステム)」
「それ、正式名称だよね……?」
こうして始まったAIとの冒険、だけどこの先にある物語に立ち向かわなければいけないなんて思ってもなかった











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