Re異世界転生から始まる良世界攻略

双葉エレン

受け継がれる思い

都市は死体集団アンデッドジーク以来、いやそれ以上の被害をもたらし世界各地に知れ渡ったーー
そしてまた、彼はいつ消えてもおかしくない状態の筈だが……第一女王の「維持させる」力により、1週間だけ姿を持たせられた
ちなみに、帝国軍は全て連邦各地に捕まり牢屋にぶち込まれた
まぁ、それぐらいの方がいいだろ……生き残りがいればまた反乱が起きかねない
そして、気違いと右裏は……監獄へと送られた
成り果てた大地を歩きながら俺は空を見上げていた
「生きる」か「死ぬ」かなんて結局誰かの力で維持されてるんだなっと思う
あぁ、イズキの妹ミントは……生きていた
何か爆発と同時にガレキに巻きこまれたがなにかに守られるかのように何一つ当たらなかったそうだ
だから、今指示を出している……ああしてる姿は兄貴が見たかった姿かもしれない
「おーーい、空翔ーー?」
「なんだよ?」
「何ひとりでぼさっと空見てるんだよ」
「ありのままな事言うなよな」
未来は、空翔の近くの石に座り話し始めた
「全て終わっちゃったね」
「あぁ、そうだな……」
「空翔……消えちゃうの?やっぱり?」
「説明したとおりだ……役目を果たした体は用済みだ」
風がなびく、髪の毛が揺れる空翔ーー
そして、未来違う方角を向き空を見上げ始めた
空翔はややかける言葉をなくしていた
何故なら、この事を何名かに話してありそれを把握している筈なのに……何故か誰もが虚しいような表情を浮かべてそして言葉をつまらせて何処かへ行ってしまう
そんな後継をそれなりに見ている……
重い空気の中、美咲がこちらに向かって走ってくる
「空翔……!伝言来てるんだけどーー」
息を切らせながら話す美咲の内容、それはーー


空翔はある場所へ向かい始めた、それはかつて龍刈りと戦った龍族の聖地、ドラゴンヘルム島だったーー
お城みたいな場所につくなり上を見上げる空翔……
「ひ、ひっさびさに来たな……相変わらずデケーな。」
契約したドラゴン擬人化アリアとの契約は解除されているが……向こうが勝手に待っていたようでくわえられ連れてこられてしまった
そして何故か怒っているアリア、空翔は苦笑いをしながら話す
「な、なんで怒ってんだよ?」
「別にぃー、戦闘に一回も呼ばれなかったとか言わないし。それに、最後に登場させるとかって……それでもアンタは私の主なの!!!」
空翔の顔を殴り飛ばすアリア、壁に激突してしまう
そして、空翔は確信する……これが噂に聞くツンデレだとーー
空翔は、激突した場所から静かにつぶやいた
「いつの間にか、主って認めてたんだな……アリアさん」
「ち、違うわよ……!まだ認めたわけじゃないんだからね!」
そうこうしているうちに、近藤が現れて空翔に話しかけた
「おーっ!元気にじゃれてるなぁ!関心関心どれ、俺も混ぜーー!?」
近藤の背後から蹴り飛ばす原切ーー
近藤はそのまま地面を滑るかのように転がり壁に激突する
原切はその場所に指をさして話す
「貴様、趣旨変わってるではないか!全く……これだからゴリゴリマッスルは嫌なんだ」
「会長、ゴリゴリマッスルを学園で作りたいから許可をーー!!?」
近藤の画面に足がめり込み、そのまま蹴飛ばされてしまう
「私が許可するわけが無い!発足なんて認めない、もっとましな部活があるだろ」
空翔は口をぽっかり開きながらその風景を呆然として眺めていた
そして、原切は空翔の方を振り向き話し始めた
「空翔、第一女王が呼んでるわ……さぁ行きましょか」
いきなり手を握られ引きずられながら神殿の中に入る
「今連れてまいりました」
「ふむ、じゃが……何じゃ?伸びきったゴムみたいに伸びているではないか」
「はっーー!?」
我忘れ強引に引っ張りすぎたため空翔は、下を向き酔ったかのような顔を浮かべていた


数分後、改めて話し始める第一女王
「気分は……まぁだいぶ増しじゃろう。さて、話をするぞ」
「うぷっ……」
「はぁ……まず妾の名は、レイム。それでここに読んだ理由は……新たな存在じゃ」
「新たな存在……?それってどうゆう意味……?」
「ふむ、第4女王の耳にも入ってなかっかの……デットヒートの件じゃ。空翔が何かと戦いあっさり負けたやつじゃ」
空翔は、背中をピクッとさせた
かすかに覚えている……肌がかなり白く透き通った無表情の男の姿をーー
しかし、今は空翔に力はない……勝てる術はない
話は淡々と進む、空翔は役目は果たした感に溢れており話を聞き流しながら静かにため息をした
「危害は?」
「今のところは大丈夫じゃ……そのうちまた起きるじゃろうな……」
「……空翔?」
空翔は、安心した表情で眠っていた
そして、月日が流れ消える1週間前まで近づいたある日
透け始めるからだ、目をと出せばどこかに行きそうな……朝日が差し込むその瞬間まで仲間は眺めていた
彼が消えゆく姿、そして残った黒き剣が突き刺ささり朝日と同時に光があたり反射する
泣く人もいれば、空を見上げて言葉をつまらせる人もいる
そして、その剣と意思を受け継ぐ人物が姿を現すーー
「やっとここまで来たよ、12年経っちゃったけど後は私に任せてねーーお父さん!」
その空翔が消えてから12年が過ぎた時ーー


再び新たな転生者が現れるその時まで時間が流れ
2088年11月15日現実世界、とある学校区内ーー
「私は、何でこんな目に合わなきゃならないの……?」
それは、ある出来事により道路に飛び出した少女の物語
トラックに強く鈍い音が当たりに響き渡るときかつての扉が開かれるーー



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