Re異世界転生から始まる良世界攻略

双葉エレン

生存者の戦い

一方、アヤは地下通路を歩きながらとある場所に向かっていた
上から騒音が鳴り響く中、少し慌てながら先を急ぐーー
この通路は都市の各部に通じている特別な地下通路、避難向けとは言うのだが……人のいなさに不信感を抱いていた
すると、前方から誰かが立っているのが見えたかと思いきや眼前までいきなり現れ剣で切られかけたアヤ
あと半歩前に進んでいたら確実に切られていただろう
不気味なオーラを放つ謎の人物と遭遇してしまい、やや苦笑いを浮かべる
「あなたは一体……?」
「私はレル……ダークフォードレル。」
「その羽まさか……妖精フェアリー!?そして、その名前……死んだはずの人の名前じゃ……」
「死んだはず」?私は、目覚めたのよ……そう、この果てしない戦いと絶望感そして……死ぬ怖さ!その感情こそが私の力になる」
何を言っているのかよく分からないが、一つだけわかる事は人の感情で左右される能力のようだ
「さぁ。私の幻術に絶望しなさいーー!」
分身が現れ始め、どれが本体かよく分からない……しかしそう思っていたのはレルただ1人ーー
アヤには、先を読める目がある為幻術とか使われても無効状態……だがそれを超える力は聞いたことは無い
当然、本体を蹴り飛ばしたアヤは呆れた顔で先に進もうとしたが同じ場所をクルクル回っている感覚に襲われた
「闇が深い……希望の光なんて見えやしない。さぁ、遠泳に闇の輪廻へ……漆黒夜ブラックフォール
「はぁ、結局倒さなきゃダメなのね……」
腕から出てきた剣を手に取り構えたアヤ
剣を見て鈍ってる光を見て高笑いをする
そして腕から黒い魔法みたいのが収集し始めていた
「面白いあぁ実に愉快だよ……その鈍く光る剣で断ち切れるかな?」
「試してみる?この剣はただの剣じゃないこと」
煽りを入れるかのように挑発をしたアヤ、それに乗るかのように黒魔法の黒飲波動ブラックプレッシャーが放たれた
アヤはその魔法を剣の刃に当てて力任せに切り裂こうとするーー
「やるわねぇ……そう来なきゃ始まらないのよ!」
魔力が倍増されて押し返されそうになる
しかし、アヤは途中から攻撃を受け流した
後ろの壁に激突したい魔法ーー
そしてアヤは、その剣をレルに向けて叫ぶ
「魔法反射ーー!!」
さっきまで受けていた蓄積されたダメージをそっくりそのまま返すアヤ、瞬く光の速さにレルは言葉を発することなく消え去ってしまった
アヤが握る剣は、蓄積した分だけ相手に返すという武器
触れてはいけないと言われていたがそれさえ無視して持ってきたらしい……
都市騒音が地下通路まで響き渡るところを聞くとそろそろ終戦時かとアヤはそう悟っていた


一方ドラゴン&ソラは空翔の元へたどり着いたのはいいが
彼の変わり果てた姿に体の動きさえ鈍くなる
10の封印を解き放ち全てを使うっていう捨て身過ぎる力に圧倒されているからだ
もはや誰も止められないと思った時、後ろからの軍勢が集まりだし空翔をうち下ろそうとする帝国軍をドラゴン達は仕留め始める
だが、一つの砲弾だけが空翔の元へ飛んでいったーー
「邪魔をするな……!」
砲弾が火に包まれそしてそのまま跳ね返って帝国軍へと落ちて爆発を起こした
「相変わらずスゲー力だな。大罪クラスくらいあるんじゃないか?」
「いや、アレは異能力者イレギュラーだ。俺達より遥かに上を滑る……ハチャメチャだけど力は強い。どうやら話ができるのはこれが最後か?」
帝国軍の軍勢が現れ始めた、背後からもどんどんと現れ始めた……流石に苦笑いしか出ないふたりは剣を握りしめた
「敵3名、撃てぇぇぇぇぇぇぇ!」
「ぎゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」
「うぁっ……!」
「ぐはっ……」
次々帝国軍の兵士が倒れていく姿を指揮官は唖然として呟いた
「いや、撃てって……自殺しろって言ってんじゃないの。わかるねぇ?なんで勝手に死んでんの?」
すると、指揮官の頭に銃口を向けた黒い服を纏った人が現れ話す
「すみませんーー民警のものなんだけどさぁ、おたくらの乱戦を引き起こしたせいで収集が付かなくなっちまったんだよって事で君らの身柄を拘束させてもらうよ」
「ば、馬鹿な……民警だと?格下が盾突いていいと思ってんのか?」
「バカはオメェだよーー」
覆面した民警が現れ、銃口を全て指揮官に向けた
そしてその中央から現れた角刈りのおっさんネオンが現れ
話し出した
「ご苦労、さてぇお前さんの帝国軍を制圧させてもらったし後はこのデカ物を止めるための資料を提出願うちゃう……」
「そんなもんはねぇよ」
「あらあらら……ここにとんでもねぇ雑誌があんだけどなぁ……お前の寮は確かぁこんな品物は持ち込みはダメはずんだけどなぁ」
ゴソゴソとネオンが取り出したものとは果たしてーー?



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