Re異世界転生から始まる良世界攻略

双葉エレン

大罪の復活と絶望感

古民家の地下の研究室、一番室ーー
そこに3人は、入りソファに座る
そして未来はある話をする
「ねぇ、アンドロイドの人……何で寝返ったの?」
「事情は、ミズトから聞いたのだ。君達は、アレクサンダーを倒すのが目的で我々やハイビースト等を倒して先に進もうとしている……感服した……だから我は貴殿らにつく事を決意した」
軽い腕組みをして、床に座り込む
そして別室から誰かが出てきたのを見る未来……
「あれ……マギ居たの?」
「システムアップデートでイズキさんに呼ばれまして……って!?」
「ぬっ!?お主は……」
武者騎兵隊サムライアンドロイド
最終記憶操作ラストプログラムセンサーだと!?」
優先順位からすればマギは司令で優先で戦力からすれば彼が優先とプログラムされている
造られた順、マギが最後でその二つ前に作られたのが彼なのだ
そしてにらみ合いが始まり、そしてそれを見ていたミズトが深くため息をつき二人の頭を叩いた
「いたいっ!? 」
「ミズト何をーー!?」
ミズト顔を既に深い意味での笑い顔がこぼてれおり
そして深々と重くしゃべる
「今の状況で、犬猫のワンニャン戦争してんじゃねぇぞあぁん?」
流石に、その笑みを見て惹かない者はいない。2人は目を合わせて握手をしたーー
未来からすると、あの2人はかなり無理している……そう彼らの握手はどうやら握力比べになっているようだ
二人共手を離そうとしない、その時後ろのドアが勢いよく開き2人は吹き飛ばされた
「なにしてんの……?あれ、未来さんに……そちらの2人は?」
「都市の防衛部門の転移衆とか言う人が1人と、ただのアホロボが1機」
「ん?なんかに触る言い方だな……。まぁいいかあんたが天才少年という人か」
「そうだけど……今それどころじゃない。なんて言うか……」
部屋の奥が騒がしい、そして何かが砕ける音と激突の音がよく聞こえる……何かと戦っているかのように響くーー
「これは……まさか!」
「ムサンなにか感じるのか……?」
「なにかの力が溢れ出している……しかも今まで以上の巨大な力だ」
「イズキ、あんたまさか……?」
「し、仕方がなかったんです……動力の源が切れて使えなくなってしまって……その時目に入った氷結された大罪を……使ってしまったんです」
「つ、使ったって一体どうやって……?」
ムサンは、手から映し出した映像を見ていた
どうやらカメラをハッキングして中にある記録を見ているようだ。その時、ムサンが驚いて手を握り映像を中断した
「結晶の破片であろう少年?」
「結晶の破片だと?」
「私が説明します……結晶の破片とは魔力の動力源と言われる宝石です。そして氷結された大罪の氷は同じ物質のようで砕いて使ったと思われます」
結晶の破片は、機械とかも使える品物……普通は電気で賄われるがそれ以上に何かを作るとその石が必要となる
だが、結晶の破片はあまりにも悪用や能力者に妨げる理由で発掘はされなくなった
しかし、大罪が同じ物質を出していた。普通じゃありえない……魔力があふれるくらいの力を持つ人物ならまれにある現象だがーー
大罪は、魔力より自然エネルギーの力をよく使う……だとしたら今の禍々しい力は……?
「く、このままじゃ……勝てない!」
「バカ言ってんじゃねぇぞガキ!まだ負けていねぇ、受け回されたバトンは最後まで走れって言われただろ!だから諦めんな」
部屋に踏み入るミズトの後をムサンやマギが入っていく
そして未来が部屋に入ろうとした時、イズキに呼び止められた。後ろを振り返る未来ーー
「すみません……何も守れなくて…。でも、それでも……あなたがたは僕を怒る所が……励ました……何でですか?」
「ミスは誰でもあるし、かと言ってイズキを攻めるわけに行かないわ。歯止めが聞かなくなったのは彼の中にいる悪魔よ……そして足を止めてなんかいられない。ただそれだけよ!」
その言葉に心を打たれたイズキ、そして震えながらある事を頼むイズキーー
「あ、あのう……妹を助けてください!」
「えぇ、助けるわ……絶対に!」
そう言って確信に満ちた眼差しで前を向き中に入っていく
奥に行けばいくほど重い空気で、息が詰まりそうな感覚に襲われてくるーー
そして、抜けた先にいた解凍された大罪ーー
あたりを見渡す限り、血が跳ねた痕跡がありそしてリターンフリー達は……死んでいた。
黒いオーラが半端なく溢れ出ていて、中心に光る青い石が見えるのが分かるーー
それを見たマギは、指をさして話すーー
「あれは、転移コア見たいですね」
「転移コア?もしかして仮想コアと同じもの……?」
「おいおい……冗談じゃねぇ、大罪こいつを倒さなきゃアレクサンダーの動きが封じれないのか?」
「ふむ、その様だ……我がデータに狂いはない」
大罪は無言で、手を挙げて振り落とした。
闇の斬撃を受けたかのように切られた床、そしてかわした未来達は武器を取り出して構え始めるーー
そして突然不気味な笑みで笑い出す大罪
「いいねぇ!たまんない……たまんないぞこの絶望感……もっとだ……もっと恐怖に怯えやがれェェェェェェェ!!」
地面が黒一色に代わりそして大罪が指を天井に上げた瞬間
黒い波動のようなものが突き上げて周りにあったものをすべて消し飛ばした。
「つまんねぇェェェよォォォ!ならァ……都市を壊滅してやる……くくっぎゃハハハハはハハハハハハハハーーーー」
黒い翼で一瞬で都市の方角へ飛んでいった大罪ーー
そして未来は、部屋に入った通路に運良く飛ばされて助かったが……イズキが居ないのに気がつく
「イズキ……?おーい、いるなら返事してーー」
ガレキに埋もれた建物と柱の間に挟まっていたイズキを見つける。しかし……問いかけても返事がないーー
「うそ……?さっきまで話してたのに……」
「未来殿ーーそこにおられるか?」
壁の向こう側からムサンの声が響いた、しかし声が上手く出せない状態でいる訳で……落ちていた医師を投げつけて知らせたーー
「うむ、ならばウェルカムキックを!」
石を破壊する音が鳴り響いてムサンが中に入ってきた
そしてその光景を見て言葉をつまらせながら喋るーー
「な……なんと……そんな馬鹿な……」
「ちかったのに……ことばかでない……」
「未来殿……ここを離れようぞ……」
肩を叩くムサンは、その判断が的確だと思っていた
しかし、その手を払い走ってどこかえいってしまった
追いかけるムサン、そして穴があいた場所から上を見上げて呟いたーー
「見失った……不覚だ……何がシステムだ……これを超えられなければ強くなんかなれぬ……」
「ムサン、生きていたのですね……」
「おや?マギ……やはりお主でもギリギリみたいだったようだな……」
左手首が取れている状態で右肩に背負っているミズトはかなりの重症のようで動けないらしいーー
一瞬で焼き殺される威力を誇っていたらしく、ミズトはガードし切れなくなりまともに受けてしまっていたのをマギが感じ取り押し飛ばした際に左手を溶かされてしまった
「なんとか救ったけれど……何ですかねこの虚しいような悔しいような感じの言葉の数々は……」
「よく分からないが……もしかすればそれが感情とかいうものか?踏む興味深い……」
未来は、特殊な呪符で姿を隠していた……誰にも泣き顔を見られないようにーー



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