Re異世界転生から始まる良世界攻略

双葉エレン

小隆太の過去

船の行く末を、ただじーと見つめていた
海と近づいてくる島……この先に何があるのだろうかと
デッドヒート島……通称死の島、能力者を拒絶する島
そんな所になぜ、リスト調整が必要なのか。
それに……竜太郎が持っていたと思われる古本の中に、デッドヒート島は元々無人島……ココ最近誰かに買い取られて使われているみたいだーー
話は変わるが、3度目の世界では魔法や能力が使えなくなっていた。使おうとしたが反応がなくそれ自体が現れなかった。ただ剣の技は一部しか使えないのも把握している
渚……結局弟子にしてもらったけど一番わからなかったのは出会った時、「師匠の名前を忘れたのか?」っと言う事
出会ったのはあの時が初めてで、誰かと勘違いしたのか?
確かあっちの十百香は、「空翔先輩に、似ている人がアレクサンダーを倒しましたよ」って言われても似てる人ってまさか俺そのものじゃないよな?って思いながら空を見上げていたーー
「あー、あーーー……」
「発声練習かよ……」
「ん?空翔……なんでずぶ濡れなの?」
「いや、その声に驚いてテラスから海に落ちたんだよ……クルーズの人に引き上げてもらったけど……」
海風が吹き付ける中、2人は近づいてくるデッドヒート島をただ見つめていたーー


「ちわっす!小隆太いつまでそうしてんスか?」
「うるせぇ……依頼ならファイングに頼めよ」
「ところが。ファイングが消失しちゃったんスよ」
「唐突だなおい!どう言うことだ朝比奈!」
「私に聞かれてもわかるはずが無いでしょ!」
ベットから起き上がり、小隆太はジャケットを身につけて一階に降りる2人ーー
所長イスはがら空き状態だ、しかも置き手紙もあった
「はぁ……?」
「なんて書いてあるんスか?」
開封する小隆太、そこに書かれていたことを読み返すーー
「俺事勝手なんだけど、ある依頼を受けてそこに向かっている……ただ、生きて帰れると保証がつかない場所だ。だから君らを巻き込むわけには行かないし、それにこの民警所は誰もいなくなったら話にならない……だから代理として小隆太……お前が所長になれ!ってーー」
手紙を机に叩きつけてその部屋から出る小隆太、その背中を黙って見つめていた朝比奈ーー
そして手紙を拾い上げて、封筒にしまおうとした朝比奈。中から何かが落ちてきた、なにかの指輪だったーー
その指輪を調べていく朝比奈、すると一つのことが分かった。何と記憶に関する物を人から奪えるっと言うものだったーー
そして封筒の中にちいさい紙が隠れていたのを取り出してみてみた
「朝比奈ならこの紙を見つけてくれると信じていた、いまの小隆太は過去の事を引きずっている状態だろ。だからお前が小隆太の過去を覗いてきて欲しい。って無茶苦茶じゃないっすか!」
指輪をはめた状態で相手の目を見ればすぐに記憶を覗けるようになる、但しそれは5分間……それを過ぎてしまうと指輪が壊れてしまうみたいだ。そうと決まれば、やらない理由にいかないので実行してみたーー
「特務任務依頼来てんのに……まずこっちが先っすか……」
そうして、小隆太と話をはじめてその夜ーー
準備は出来たので、指輪の結晶に触れた瞬間ーー
何処かのタワー……?みたいな場所に飛ばされていた
そのまま待機していたら、小隆太と仲間を引き連れて歩いてくるのが見えたーー
「タワーの最上階まで来ましたねリーダー!」
「あぁ、早くもここにたどり着くとはな……」
「さぁて、終わったら打ち上げだ!」
「おい、そんなにはしゃぐなクロ!まだ終わってないだろ」
「えー、だって待ちきれないんだもん……ねぇ小隆太」
「俺に振るなクロ!なぁフィナ?」
「私に振るなよ……はぁ、なんだこのテンションの高さは」
とても楽しそうな会話だ、小隆太はかなり楽しそうに笑ったりしていた。だがこの時背後から、暗殺者達がゆっくりと歩いてきていたーー
「今回の獲物……野生児特選隊か……ギルドの中でも腕がある奴らだな」
どうやらお宝を強奪するために、背後から近づいていたようだ。そして100階、階段を上った先に敵の姿はなくそして一人の男が下を見いて立っていたーー
「なんだ……?」
ざわめき出す小隆太たちのメンバー、すると扉が締まり赤く点灯が切り替えられてしまう。
「しまった……レットゾーンだ!テレポート使えないか?」
「駄目です……魔法がキャンセルされます!」
「脱率不可能かよ……」
「よう、野生児どもよ……ここで死になぁ!」
後ろを振り向くと、腕と顔に刻まれたドクロマーク、間違えなく暗殺者組ーー
剣を抜き小隆太は叫ぶ!
「皆、生きて帰るぞ!」
「おぉぉう!」
こうして始まった殺し合い……だが小隆太のメンバー1人が動いていない。さっきあれだけ喜んでいたクロだった
かなり冷や汗かいて、落ち着きがないーー
そして、仲間の背中を刺して行った、よく見ると見えない場所にドクロマークが付いていたーー。
「くぁっ!?てめぇ……なんで……?」
メンバーはクロ入れて、5人ほどしかいない……一人やられて、近くにいた二人目もやれたーー
小隆太は、半分近くの暗殺者組を倒したが周りを見渡すと仲間が2名死んでいたーー
「アレックス、ミラ……すまん。」
ゆだんもスキもなくクロが小隆太に攻撃をしてきた
「ーーっ!?クロ何やってんだよ!」
「すみません……僕は暗殺者組の一員です。小隆太さん許してください!」
剣ではじき返す小隆太、そしてクロに向かって話す
「許してください!?まさかお前……仲間を殺したのか?」
「ーーラービットカット!」
短剣を持って突進してくるクロ、小隆太は剣でなぎ払うがクロは飛びながら回転して小隆太を切りつけたーー
「うぐっ……!?いつおぼえやかった……こんな大技」
「半人前です……小隆太さんは何もかもが」
「何!?」
「仲間をよく見てないからこんなことが起きたんですよ!」
「何が言いたいクロ!」
「分散ってことですよぉぉぉぉ!」
まだ突進してくるクロ、身軽の攻撃を得意とする彼の動きを先読みするとーー
飛ぶ、ひねるように回転してその勢いに任せて切りつける
すきがあるとすれば……ひねるように回転する場所!
もう一度同じようになが払う、やはり飛んだーー
「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
「クローー団長からの意思を受け取れ!」
ひねるように回転の段階に踏み入った時、小隆太は連続の突きを放ったーー
見事に的中して、地面に落ちるクローー
「やっぱり……強いや……」
「待てーーー!クロそこから離れーー!」
「雑魚に要はない!」
切り飛ばされた頭、それを見て小隆太はことばを失った
リィナはその時、動き出してしまい暗殺者を倒そうとした攻撃は、弾き飛ばされた剣そして腹を刺されてしまうーー
くるくると舞っていた剣が地面に突き刺さる
頭を抱えて床に膝をつき叫ぶ小隆太ーー
「うっあ……うあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
それを見て笑い始める暗殺者組、そして小隆太に静かに近づき頭に剣をかざして話すーー
「どうだ?これでおしまいだ」
暗殺者の剣を上に上げて振り落とそうとした時ーー
(ここで終わってしまうのか……有害に殺されて……。違う、終わるのはまだ早い!仲間の意思を、そして俺自身に負けるわけに行かねぇんだ!)
小隆太は、剣を頭におき攻撃を防いだ。そして静かにつぶやくーー
静かに笑みを浮かべながら上を向きながら暗殺者組を見つめていた
「誰が……おしまいだってぇ?そのセリフこの剣で返してやる!!!」
弾き返した小隆太、まだ彼は死んでいなかった。生きて帰るって発言したのは団長でもある小隆太、そして負けるわけには行かないとここで終わるわけに行かないとーー
「クロスカッター!」
クロスに二回切りつけて暗殺者組を壁に吹っ飛ばした
そしてリィナが使っていた剣を握り抜きそして暗殺者組に突進しする小隆太ーー
「うおりゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
カッキンと音が鳴りびびいて兜を割った小隆太、だが暗殺者組の顔がない……いや偽造体だった
そして後ろを振り向いた瞬間、1本の槍が貫かれていた
その槍を触り、ぼやけた視界で写っていたのは暗殺者組のリーダー。そして倒れる前に静かにつぶやいたーー
「くそっ……わりぃみんな……」
床に倒れた瞬間、扉をこじ開けて入ってきた騎士達
そして暗殺者組を囲い逃げ場をなくした
「われの同盟軍に、何かあったと思えば……なんだこれは……リィナ!?」
どうやら同盟を結んでいた軍に流していたリィナ、そしてその騎士に抱えられて静かにつぶやいた
「私……役に立ったのかな……ねぇ、団長……騎士さんあとは……まか……せまし……った」
「おい!リィナ!くそっ……あと少し早ければ……」 
後ろを振り向き兵士達や騎士達に命令を言う!
「連綿軍に、命ずる!この暗殺者組を捉えて処刑せよ!また野生児特選組が生きていれば直ちに応急処置せよ!急げ!」
「いえっさ我が命に掛けていきます!」
カシャカシャと音を立てながら動き出している兵士達、暗殺者組は連綿軍に後に処刑されたが、唯一生き残った小隆太は風が吹き抜けるかのように空を見上げていた
作ったギルドも解体、もはやることがなかった時に現れた月間美少年を読んでいる男だったーー
「うん!?あれ……終わっちゃたみたいっすね……」
そして思い返す朝比奈……裏切られそしてその子までやれて……仲間が全滅した上に自分も瀕死状態に落ちった
「これは……あれっすね。民警募集してみましょうかねーー」
次の日から張り紙があちらこちらに貼られ、そしてここに来たい人を待っていた朝比奈ーー
小隆太は、事務所でつまらなそうでもあるが……さみしそうにも見えていたーー

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