Re異世界転生から始まる良世界攻略

双葉エレン

少し前ティーンと出会った少女

誰かが俺を呼んでいるーー
そう思うのは気のせいではない、なぜならいつも事件ごとに巻き込まれるからだー
今日もまた、誰かの叫びで呼ばれて向かっている
「ここか……俺が来たから大丈夫ーー!?」
もちろん、助けるに限ったわけではなくたまに踏み入れてはいけない一枚の扉を開けてしまう時もあるーー
流れ落ちる雫、肌から肌へそして床へ落ちていく水滴は川の流れのように下っていく、山も感じさせない胸がなんとも言えないーー
「きゃ、きゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ変態ーー!!」
そう見てはいけない一線の壁そして呆然とする俺の顔を1枚のタライが顔に直撃、そのまま床に倒れ込んだ
「いつまでも私の胸みるな!てかどこから湧いてきた!」
「その質問は、俺よりお前の中にある!」
「私中ってーー単なる変態じゃない!通報」
「待て待て、君が俺をよんだんだそして来てみれば……」
肘でティーンの顔を殴り痛さのあまり転がる
そのまま外に投げ飛ばされたティーン、だがこれくらいで諦めるわけには行かなかった
ちり紙を鼻に詰めて鼻血を止めてそのまま彼女を観察する事にした
視線を感じていた少女は、後ろを極度に振り向きあたりを警戒していた
「ふむ、彼女のステータスは胸にあるように鋭く消して丸くないーー!?」
なにやら背中に突き刺さったような気がした
背中に手を当てると一本の細い針が刺さっていた
それを抜き取り恐る恐る壁からちらっと覗くとーー
細い筒状の物を口に当ててこちらに向かって飛ばしていた
凄い怖い顔で、殺意が湧いていて今にも殺されそうな雰囲気がただようーー
「だーれーがー貧乳ですってぇ?」
普通なら聞こえないはずの声の音量が何故か少女には聞こえていた
生唾を飲むティーンはこっそり歩きながらその場を離れた
それを繰り返して一週間が過ぎたある日、少女がティーンの場所に来て話しかけてきた
「あんたさ、いつまで私を見ているつもり?」
「安全が確認できるまでこのままだ」
呆れた顔を浮かべてふてぶさに話す
「安全って……私これから先何かあるってうの?」
「あぁ、あると思うぞ……俺につけられた地点でなにかの事件に巻き込まれる……今回は山だ」
「山?」
ティーンは、少女の胸を指さして微妙な表情で話す
「山はデカイ乳だ、そして君は小山でもないまな板……つまり狙われるなら山って事になる」
「嫌味かぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
怒りの余り言葉と同時に放たれた左ストレートパンチがティーンの顔に直撃して壁に激突する
彼は冷静でその事件に纏わること以外は頭に入らない
変態ではないがたまたま今回がそういう感じだったからだ
その数分後、壁にめり込んだティーンが動き出して空を見上げていた
そして少女を抱えて走り出すティーンーー
その場所から、爆発が起きてうまく壁側に隠れて爆風から逃れる
「な、何が起きたの!?」
「言っただろ……山さんだ、空を見てみろ」
少女は空を見上げてた、巨乳でいかにも自慢してるかのように見下ろしていた(少女だけ感じた事)
「で、この貧乳を狙ってどうする気だ?」
「……見ごたえがないから消す、希少価値なんていらない」
その言葉を聞いてぶち切れた少女は、タライを複数召喚して魔力で敵に向けて飛ばす
鉄の弾く音だけが鳴り響き、大したダメージを与えられない
「タライ=貧乳ステータス」
どうやら敵は彼女を挑発してるようだ、ティーンは止めようにとめられなく次々にタライを召喚
ため息をついて、ティーンはタライに何かを貼り付けてその場を離れた
「貧乳なめんなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
空に向けて手を翳して飛ばしていくタライ、するとタライが変化して長い針みたいなのが敵に突き刺さる
それを見て驚く、そして確信に満ちた笑みでドンドン飛ばしていく
「ぐっ……、ならばこうだ!」
飛ばされた針を全身に受け止めた敵
その行動に少し疑問も感じたかそれでもやり続けた
ティーンは、叫んでいたが全く聞こえていない
攻撃を受け続けている敵は更に魔力が増してきているのを感じ取ったティーンは、少女の翳している手を握り相殺したーー
「なんで止めるんだよ!アイツバカにしたんだぞ!?」
顔を叩くティーン、怒った表情で強く少女に言う
「冷静さを忘れるな!いいか、今の敵をよく見てみろ……すべての攻撃を受け止めてるだろ!これはなんの意味を表してるのかわかるのか!?」
少女は、黙ってしたを向き静かに呟いた
「許せなかった……普通あんなふうにいう?希少価値を殺すとか……ふざけた思考はその幻想私がぶち壊す!」
そして、鋭い目で敵を睨みつける少女ーー
ティーンは、頭をかいて後ろを振り向き敵に挑発した眼差しで問いかけた
「やれるもんならやってみなーー!そんなことしても痛くないからな」
敵は強い光を放ちティーン立ちに向けて放たれた最大魔力フェースバンで一気に削り取られた地面と建物が一瞬で消え去ったーー
不敵な笑みで高笑いをし始める敵その時、同時に飛ばされた小さい針が敵の肩に突き刺さる
砂煙が舞うなか、人影が二人浮かび上がり1歩づつ歩き出しながら敵に話しかける
「そんなものじゃ、俺の絶対防御プロテクトアーマーには通用しない……さっき投げ飛ばした針さて何でしょーか?」
砂煙を切り払うティーン、勝ちに誇った眼差しと少し歪んだ顔がなんとも言えないが表情だーー
「げほっげほっ……危なかった……」
「ぬぐ……」
いつものように杖をかざすが何も起きないーー
口元を少し上げてティーンは喋り出す
「さて、その針は魔力を抜き取る品……だよな少女?」
敵に刺さっている針を見て思い出す少女、何でもないところに針が1本突き刺さって変な声が聞こえたのを思い出した、その時使った針がーー
「なんでわかったの?吹き矢の針……効果は魔力抜き取る特殊な針だけど」
「もう一つ特殊なの忘れている……それはーー」
魔力を抜き取るだけではなく抜き取った魔力を爆発する
一応、禁忌な針だけど使い方次第で変わってくる
1回目、俺に突き刺さり2回目は敵の肩に突き刺さる
2回目に突き刺さった人は爆発と言う異例な針なのだ
「つまり、爆発から免れないってこと」
敵の左肩から爆発が起きて、そのまま地面に落ちたーー
立ち上がろうとするが少女が目の前に現れて不敵な笑みを浮かべて敵に話しかける
「貧乳を馬鹿にした罪を……許すわけにいかない……これでもくらえ」
頭から敵にタライが墜落して気絶するーー
「最後の最後でタライかお前は」
「タライしか出せないもん!ちなみに究極召喚はタライ連続召喚よ!」
苦笑いを浮かべて、少し呆れた眼差しで少女を見つめていると敵が起き上がった
「目が覚めたか?」
「はれ?私は誰……あなたは誰ですか?」
少女のタライに効果が無いとおもわれがちだが実際は違くてなんと、当てたて人の記憶を消すことが出来るのと混乱だけとなんともシンプルな効果だ
「君は、さっきまで仲間だったでも君が裏切ってこの……まな板娘ーー!?」
左頬にパンチを入れられたティーンは地面を転がる
「誰がまな板娘だ?次いってみろよ、その頭ぶち抜いてやる」
きょとんとしている、その光景をただ見つめていたという
その事件から数ヵ月後のある夏の日ーー
私は、もともといた孤立都市ノアレイドスティから離れ別の島に移動していた
勿論、あの敵も今や友達として一緒に過ごしていた
だけど、どうやらこの島にも魔の手が訪れようとしていた
次々に、人々が消えていく怪奇現象が起きていた
それどころか、目の前が突然ゲーム画面見たくなっている
私達は、まだよくわからない状況にただ立ち尽くすしかなかったーー



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