Re異世界転生から始まる良世界攻略

双葉エレン

#0033隠れていた敵

走り出す空翔、未来、咲実
その音を知ってか知らずか追いかけてくる
その歩く速さは尋常じゃない普通の人の倍近くの速さ
流石にこのまま逃げ切れそうでもないのを察した空翔は立ち止まって後ろを振り返る
「ちょっ……!?」
「空翔さん!?」
頭を掻きながら喋り出す
「このまま逃げても……3人とも死んでしまう……だからお前らは逃げろ!」
「そうはいかないわ!」
「何でだよ?」
「あんた1人じゃ敵わないでしょ」
「んなわけあるか、あの場所でミッチリ修行したんだ、だから負けるはずがないだろ!」
だんだん近づいてくるモンスターらしき巨人
「……ねぇ、なんか静かじゃない?」
確かに音が止まった……所がまた別の音が聞こえた?
生唾を飲む3人、すると高速回転しながら何かが近ついてくる……あれは大剣がこちらに飛んできてる!
「なっ……!?」
「無茶苦茶だわ……これじゃ回避ができない!」
慌てるふたりをよそに1人だけ口元が笑ってる
「何……?どうしてそんなに……余裕な顔なの……?」
「さぁー、何ででしょうね?」
「空翔その顔、マジ引くわ!!」
空翔は左手にある装置を起動して何やら目の前に現れた光ーー
「渚が、渡しそびれた武器だってさ受け取れ未来」
「えっ……コレは……ムチ?」
「ただのムチじゃないぞ、そのボタン押すとな……」
言われた通りに柄にあるボタンを押した
「なっ……なにこれ!?」
姿が一変してメイド服にチェンジした
「その服を着てれば、今の能力を100%開放できるってさ」
「はっ……恥ずかしい……しかも一番見られた無くないやつに見られたぁぁぁぁ!!」
「ふっ……その服いかすぜ未来!」
空翔は親指を立てて爽やかスマイルをする
「ふっ……ふざけるなぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
思いっきりムチを振り回すと大剣を弾き飛ばしてそしてーー
「これでもくらえバカ空翔!」
その大剣を掴み空翔の頭の上に降ろすーー
「あっ……」
「やっちゃったか……未来ちゃんやりすぎよ……」
大剣の中央あたりからピシピシと音を立てながら亀裂が入るーー
「あっ……ぶねぇ……死ぬかと思った」
パーンと音が響き空翔は剣を背中の鞘にしまう
「大剣を切り裂いたの……?」
「切り裂いたより……壊したよね?」
「はぁ……あんまり興奮するな未来」
「こっ……興奮なんかするか!」
「あら……どうやら来ちゃいましたよ?」
「さぁ、お前の相手はこの3人だ!!」
見たは猛獣ただ違うのは武器を持ってる事だ
あの高速回転ーー間違えなく相当な力があるーー
オレ達三人の力を合わせてもぎりぎりだがーー
だが、やってみなきゃわからないーー
「ゴァァァァブォォォアァァ!!」
「くっ……超音波ソニックブーム波だな……」
するとその鳴きの後地面に目掛けて一つの一撃を入れたーー
床が崩れ落ちて地下深くまで落ちた3人ーー
「いたたっ……此処は……何処だ?」
声が響くーー元々場所が微妙に遠いーー
「未来……咲実さん……?」
返事がない……という事は落ちた場所がバラバラーー 
探索してるととある物に目がいった
そう目の前にある壁画ーーー
読めない字で沢山何かが書かれてる
「何だこりゃ……?」
壁画に触れた瞬間不気味な光が走り一人が通れるか位の壁が開いたーー
恐る恐る歩くと、本が密集した部屋に着いた
人気がなく誰も居ないはずなのに誰かが管理してるようだ
「壁画の次に……資料館かよ……」
すると誰かが走ってくる音がした
とっさに後ろを振り向く空翔
「だっ……誰だ!?」
息を切らして走ってくる未来ーー
「はぁ……はぁ……あんた……こんな所にいたの……どれだけ探したと思ってるのよ?」 
「えっ……?」
「えっじゃないわよ!こんな何にもない場所でただ1人でぼさっとしてるのをほっといたらやつが来ちゃうでしょ」
「何にもないだと……これの何処が?」
「?頭でも強く打ったせい……でおかしくなった?」
空翔には見えるものは未来達には見れないという事気がついた空翔ーー
この資料館みたいな所に何かがあるに違いないと確信はするものの未来にギリギリ引っ張られて詳細が不明のままその場をあとにした
まぁ、とある子が現れる前まではねーー
「…………♪」
咲実はどうらやら落ちなかったらしいが今上に戻ると危険らしい……っと未来に通知があったらしい
壁画に関しては未来も同感で不思議とした変な壁画と文字ーーこれは一体何を意味するのか?
「不思議なものだ……」
「何が?」
「地下室愚か……この都市に、そんなものあったっけって思ったんだけど」
「あー……、確かに言われてみればそうだね。聞いたことも見たこともないよね……この場所と壁画」
二人は、少しだけ足をとどめて後ろを振り返る
何かを感じさせる壁画に書かれた絵は、何かで塗られたのはわかるがただ……おかしな事は矢印が上に2本書かれている
一本目は恐らく、あの人がいる場所の大剣を持った魔物だとすればもう一体はどこにいるーー?
「まさか!?」
空翔は、天井を見た瞬間鉄骨に覆われた魔物が天井にしがみついていた。それを見た空翔は、未来を押し飛ばしたーー
「痛い!もう何するのよーー!?」
砂煙と舞い上がる魔物、そして鋭い爪を輝かせて叫ぶーー
「ガァァァァァァァァァァァ!!」
「なっ、何こいつ!?」
「未来、大丈夫か?」
「えぇ、でも何で……こんな鉄骨魔物が……上から落ちてくるの?」
「恐らく、研究室を守る為に作られた……特殊な機械兵器だろうな。さっき見たあの魔物より多分さらに強い……」
振り落としてきた刃を空翔はそばに落ちていた鉄棒を拾い上げて受け止めたーー
くそっ、一撃が重すぎる!!こんなんじゃ、はじき飛ばすところが折れ曲がってしまう……!
そう思っていた時、未来は非常型の槍を取り出して空翔が受け止めている刃の上に乗っかり走り出したーー
「くっ、クソがァァァァァァァァ!!」
力任せで押し返した空翔、そして右側のバランスを崩し始めた。未来は、そのまま腕の上を走り出して飛んだーー
槍を光らせてそのまま顔に向けて投げ飛ばした未来、魔物の顔に突き刺さったが貫通はしなかったーー
しかし見落としていた、左側の腕にぶつかり地面に突き落とされるーー
「ぐはっ……!」
「未来!?」
空翔は、再び魔物を見つめ始めるーー
「てめぇ……!」
 刃を無数に振り回し始める魔物、それをかわしていく空翔
そして地面に手をつき言い放つ
「目覚めよ!古の魔獣を我の力になりたまえーー!」
周りから雷が落ち始めて、空翔に直撃するーー
魔物は追撃をその雷にめがけて繰り出した瞬間、歯が空中をまい壁に突き刺さったーー
「雷速ブレイカー!!!」
「グッギァァァァァァァァァァァァァァ!!!」
連撃をしかけ始めた魔物、それを嘲笑うかのような眼差しで手で抑えて破壊した。魔物の刃が砕け散っていくーー
そして、一瞬にして背後に周り殴り飛ばした
壁に激突した魔物、そして空翔は両手から光るたまを作り出してゆっくり中央に手を合わせ始めるーー
魔物は壁から這い上がってきたところを空翔は射程範囲に定めた。魔法結界が貼られてその場所に魔物が挟まり身動きが取れないでいるのを見て笑みを浮かべる空翔そして呟いた
超雷極放ライジングレールガン1式射程拡散爆発ワンフリーリオックメデオ!!!」
一定の方角へ一直線に放たれた光る一筋の光ーー
魔法結界を壊していくほどは範囲が巨大化していく、そして周りからかき集められた微弱の魔力=破壊力×爆発威力で壁を貫抜いていくーー
「なんか出ちゃったけど……まぁいいか」
最後に爆発音が鳴り響いたという、未来の場所に行き話しかけた。
「仮死状態とか胸糞悪いからやめろよ……」
「ばれたか……!ちっ、後で泣き面晒してやろうとか思ったのによ……」
「悪意感じるぞ、悪意が……はぁ、んじゃ行きますか」
「うわぁっ、待ってよ先いかないでよって早い!?」
さっさと先に行く空翔を走って追いかける未来だった













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