Re異世界転生から始まる良世界攻略

双葉エレン

#0032地下室へ潜入

擬似型影人間シャードコがこちらを見つめている
いや様子を伺ってるようだーー
炎天下の夏の蝉の声すら聞こえないーー
ほぼ都市の建築物がガレキ化壊滅状態に近い 
反科学者リターンフリー達は久々の外の空気に喜ぶどころが日陰に隠れてしまった
「……何やってるんですか?」
「わわわ……私達は冬って聞いてましたが……違うのではありませんか?」
「誰だ……ガセネタを流した奴?」
視線の先はアーサーだった
「ふっ……お前らがこうでも言わない限り地下室(下)から出てこないだろ?」
「我々の一番好きな季節を応用して……見事だ」
「感心してる場合か!!」
「ねぇ……十百香ちゃん……この人達ってさぁ……」
「うん……多分……」
二人は口を揃えて言う
「ニートだよねぇーー……」
それを聞いた反科学者リターンフリー達慌て出すーー
「馬鹿をいんじゃゃゃゃないのネェ!!?」
「そそう、私達がにに、ニートという生物のえたえもしろないものの訳が!?」
「文がおかしいぞ!?」
日陰から出てきた1人の女の子ーー
「はぁはぁ……敵をがだづげなぎゃね……」
今にも倒れそうな顔をしながら擬似影人間シャードコピーに向かう
「おい、お前……私をこんな炎天下に晒しといたんだから……覚悟できてるよね?」
「……?」
気が付くとその子が擬似型影人間シャードコピーの眼前まで近いており顔を殴り飛ばしたーー
その破壊力殴った場所だけが地面に亀裂が走ってたーー
だがその攻撃は何もない一撃に過ぎなかった
擬似型影人間シャードコピーはそのパンチを左手で止めて剣をもった右手で切りつけたーー
「ぐっ……」
「なるほど……奴は耐久性タブーが高いのか……」
「ふむ……次は斬耐久性見なくては……アクア下がっていいぞ……?」
「はっ……回復が……出来ない!?」
「奴……いつの間に……」
十百香が周りを見渡して大岩を見つけて杖を大岩に叩いて呟く
交換転送フリテクション
すると十百香の元にアクアがそして擬似型影人間の頭上に大岩が落ちたーー
「アクアちゃん……ちょっと傷口見せてね……」
「あんた……この子治せるのか?」
「どうでしょう……アーサーさんに間違って技ぶつけてしまった時ーーー」
「だから言っただろ俺の体は魔法フェースを拒む……魔法フェース自体効かないしどんなに攻撃したって壊してしまう!」
「って言ってましたからね……」
「反科学者(私達)でも……そんな技術は持ってない……」
「貴方は……?」
「名乗り遅れた……№4の磁力型人間アースプレスのリンナだよろしく」


同時刻地下室ーー
「っと……マジで戻れたな……」
「あんな思いをするのはいやだァァ!!」
「あんな思いって単なる無空空間エアーフリーじゃん?」
「私にとっては色々サービスさせられた気分なの!!」
「あぁ……パンーー」
「言うなぁぁぁぁぁ恥ずかしいだろバカぁぁぁぁぁ!!」
薄く暗くて蛍光灯が点いたり消えたり繰り返してるーー
足元は多少濡れてて空気がカビ臭い……歩けば生温い風が吹き付けてきていかにも出そうな雰囲気中歩き続けそして目の前にドアがあった
「ここか……第一研究室って……」
「ね……ねぇ……気味悪くない?」
「あんまり引っ張らないでくれ……未来」
「だってぇぇ……」
「ドア開けちゃうぞ?」
「あぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!!?」
「ねぇ未来まさか……怖いのか?」
無言で首を振りまくる未来ーー空翔は思い付きで血に似た色を口元に塗った
「あっコレってーー?」
「ななな……なに!?」
後ろを振り向く空翔
「こうゆうことか?」
「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁでたぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
「あっ……追いどこに行くんだよ!?」
とっさに走り去った未来だが何故かすごい勢いで戻ってきたーー
「はや!?」
「ぜぇ……ぜぇ……なんだか離れたらアウトの気がして戻ってきちゃったよ……」
「お前は全面的にアウトだろ?」
「うっ……うっさい!今だからだよ……」
ドアノブに手を伸ばして開けようとするとドアノブ握った方の服が後に引っ張られるーー
「……未来さんー開けづらいよ」
「緊張しない?」
「こんな事されたら緊張しないって思わないのか?」
「えっ?!」
「よーし今のうちに開けるぞ!」
「ちょっ……フィントは卑怯だよ!?」
ドアを開けた瞬間ーー眼前に広がる無数の人が入りそうな機械ーーその奥に一人の少女が入ってた
「なっ……!?」
「何だが……凄いところだね……」
「裸一貫だと!?」
背中からケリを入れられる空翔
「どこ見てんのよ変態が!」
ピピピって音がしたーーどうやら渡された機械からの着信みたいだ
「はい」
「空翔さん……今どこら辺ですか?」
「第一研究室って所です」
「その中に裸一貫で眠ってる少女いませんか?」
「いますよ……何かの機械の中に入ってますけど?」
「ならその子を開放してあげてください、機械停止の仕方はーー」
言われた通りにボタンを押すと中にあった水が全て抜けてその子を起こそうとするーー
「起きませんーー渚さん」
「んーーならもう少しゆすってください」
強くゆすったらゆっくり目を開けた
「あなた達は……?あれなんで私裸……!?」
目をぱちくりさせて空翔を見て言う
「見るなぁぁぁぁ!!!」
「ぐぁぁぁぁぁ!?」
「ねぇ……何であなたがこんな所に……?」
その題材から転げ落ちた空翔逆さまになりながらモニターらしきものに目がいったーーー
「よく見れば……此処って血の跳ねた跡があるな……うん?」
モニターに映し出された監視カメラに大剣を持ったよくわからないモンスターらしき姿が映されていたーーー
「空翔いつまでそこで転がってる気?」
「あぁわりぃ……今行く……」
「先程はすみませんでしたね……渚から話は聞きました……なるほどここを変える為に……」
「いえ……俺が野心を……はっ!?」
未来の見る目線が痛いーー
「はぁ……所では咲実さんは何で此処に?」
「私は現地調査……渚に頼まれてうかつにしてたら捕まっちゃって……」
すると地響きが聞こえた
「あっ……此処に大剣持ったモンスターが近づいてるんだった」
「空翔ぁぁぁぁそれをなんで先に言わないのよ!」
未来は空翔の首元の襟を掴み揺さぶる
「早く逃げなきゃね……」


ターゲットの地下奪還は成功するのか?
地上ではある五感の力の内の一つ能力
妖精フェアリーの力が必要となりーー?

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