Re異世界転生から始まる良世界攻略

双葉エレン

#0007オッサンへの殺意

ある日の事だ
冷蔵庫にあった食べ物が瞬にして消えたのである
しかも、風呂上りに食べる予定だった……仮にアイスを目の前で美味しく食べられたとしようーーーー
どうだろうか……むなしいのと反面にお前はいつまで居候する気だと言う事をーーーー


突然テーブルを両手で叩く空翔
「冷蔵庫が火急を迎えつつある……」
「んなこといわれてもなぁ……コレうめぇな!」
「お前が何故ここにいて何故食べ漁ってるんだよ……我が食料を!!」
「んー……なんとなくだぜ」
最後の1切れを食べた瞬間、堪忍袋の尾が切れた空翔左手を翳してつぶやく
「極度の凍結アイスフリーバー!」
みるみる龍太郎を凍りつかせ始める
「なんだ……なんか寒っ……!?」
「俺の手が凍ったぁぁぁぁぁぁぁぁ!?てかテーブルと一体化されちまったぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
テーブルをガタがゆらす龍太郎それを見た空翔は目を光らせ始める
「これでいい……最後の素材を捕食した罪は……デカイ!」
「そんな事言わないでくれよ……ねっ300円あげるからさぁ……」
「そんな子供騙しにひかかると思うかぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
キツイお仕置きをされた龍太郎ーー
「あーあー……極度過ぎるだろ……夏だったから助かったけど……」
「まだ制御できないからしかたないだろ」
部屋中氷の結晶だらけになってしまったのだ力が暴走したため
「確かにさぁ……本来の力取り戻しつつあるけどさぁ……流石にこれはないわ……」
「さて……俺はちょっと家ぬける……」
「えっ……?ちょっと待ってくれよ空翔……俺様をこんな状態にしていく気かよ……冗談よしてくれよ」
聞く耳持たずその凍りついた龍太郎を見向きもせず玄関に行き外に出る
「ちょっとぉぉぉぉこの氷のように冷たすぎるだろ!?」
外は炎天下じりじり日が差し込める暑さ
「あじぃ……あそこに行かなきゃな……」
「にしてもだな……アレは……?」
大勢の人が密集してるよく見るとライブファンの人が至る所にいるようだ
「誰のライブかな……?」
看板を見ると歌姫と書かれた看板とまだ始まらないかと待ち浴びるファンの熱狂の熱ーー
「暑い、ただでさえ暑いのに尚更熱い!!?」
こうしてる間にも時間が過ぎるーー
「あぁぁぁぁぁ時間が!?」
町外れまで自転車を漕ぎ自動販売機の近くにさしかかったときの事ーーー
「ねぇちゃん、今からどこに行くの?」
「俺達とあそぼうぜ?」
明らかにがらの悪い2人組と美少女が絡まれていた
「いや、私はこれから用事があるので……」
ここでクールに判断する空翔
「(いつもいるガラが悪い2人組……か……ほっておけば害がないか……)」
自転車を踏もうとすると更に話が聞こえてーー
「んなぁ釣れないこと言わないでさぁ……?」
「ゆうこと聞かないと……こうだぜ!」
ナイフを手に切りつけて手を押さえる美少女
「くっ……!?」
「泣かないのかよぉぉぉ!」
ナイフでさらに切りかかろうとしてるのを見た空翔ーー
「ちっ……」
とっさに自転車を置いて空翔は走る…美少女にナイフを振り下ろそうとした瞬間手首を握る空翔ーーー
「なんだよてめぇは!?」
「あんたらの行動、見てられなくてねぇ」
おどおどする美少女は地面に座り込み空翔の背中を見て呟く
「君は……?」
「名乗るものでは無いさ……」
目線の先で何かを唱え始める柄の悪い人
「ちっ……火柱(火の棒)!」
「そんな低い技で倒せると?」
空翔は左手を翳しただけで燃えていた棒は一気に凍りついて砕け落ちた
「なっ……!?」
「おい……今の技……軽く超能力者(rank4)クラス……?」
驚きを隠せない柄の悪い2人組
「逃げろぉぉ!?」
「えっ……ちょっとまてよ!」
逃げ出して慌ててコケたりしながら逃走した柄の悪い人2人組ーー
「……大丈夫か?」
「えぇ……あなたは一体何者……?」
空翔は手を差しのべて美少女は手を握り引っ張る空翔
「よし……じゃ俺は用事があるから!」
「えっ、せめてお礼を……」
「いいって、じゃっ……」
所が携帯がないことに気がつく空翔は慌てて引き返して美少女に聞く
「なぁ、俺の携帯見なかった?」
「これですか?」 
コバルトブルーの眩しい輝きを放った携帯……正しくオレのものだ
「ありがとうな……じゃ今度こそまたどこかでな」
美少女はスキップしていた、何故なら空翔のメアドを控えてそのまま返したからだ
「こんなことってあるんだね」
彼女にとっては一番目の友達、そして仕事が忙しく作れなかった物ができて何より嬉しいみたいだ
「あー……、もしかしてあの子歌姫に似てる気が……?」
自転車を漕ぎながら未来の待ち合わせに間に合ってはなかったがまぁいいだろ
「それで、なんでこんなに遅れてきたわけ?」
「チンピラに襲われた子を助けたからさ」
肩まゆを上げて空翔顔を見て呟く
「その子に惚れちゃった?」
空翔はジュースを吹き未来の顔に直撃する
「げほっげほっ……何きいてくんだよ!?」
「きったないわねぇ……まぁそのへんは置いといてと……」
ヘリコプターがこちらに近づいてきて着陸する
「さぁて……プールに行きましょうか?十百香も連れてね!」
ウインクする未来、ここで改めて思う……やっぱり未来は姫様なんだなーーと豪邸と言いヘリコプターをチャーターするくらいの金持ちとは実に凄い
「そんな所でぼさっとしないで置いていくわよ?」
「待て待て、今行くから!」
ヘリコプターに乗り離陸するーー
空は果てしなく青くそして飛行機雲が複数あるーーー
そんな中、目に入るのが五つの柱と橋、そして未知なる孤立都市を囲む4つの町と都市を見て呟く空翔ーー
「アレが全て解放したら……終わりなんだよな?」
「何か言った?」
「いや、何でもないよ!」
そのまま、街を周り十百香がいる場所に向うーー
このまま何もなく安全でいられたらと思ったがーー
あんなこといや悲劇になるなんて誰も予想しなかったーー

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