Re異世界転生から始まる良世界攻略

双葉エレン

#0001過去を阻止する自分

何も喰わぬ物言いが過ぎる様に降り注ぐ雨ーー
そう、悲劇の前に訪れようと知らせてるかのように...その雨脚は止むことなく降り続いた


2xxx年6月の末日ーー


夏が近づく前の、梅雨空の下俺達家族は...外食を済ませて帰宅途中だった
家族平凡な会話のやり取りする
そんな中、雨が降ってるのにも関わらず傘をささずに街頭の照らす場所1人うずくまっていた一人の少女がいた


この時...俺は、まだ知らなかったーー
「死」が迫っていたことをーー


俺はその子に興味を抱いていた
幼かった俺は、両親に少女の存在を教えた
すると、少女は知ってか知らないか、電柱の裏に隠れてしまった
その行動を目の当たりにした両親は顔を見合わせた


雨の日なのに傘をささずにずぶ濡れで怯えた眼差しでこちらを眺めていたーー


「ねぇ……あの子誰……?」
「わからないな……見るからにして日本人じゃないね」
「僕……話しかけてきていい?」


両親が若干不思議な顔をしており何より
彼女を見捨てられなかったーー


「ねぇ、キミ名前は?」
「名前……?」
「そうだよ自分の名前」


首をかしげまくる少女ーー
どうやら名前自体を知らなかったらしい
少女を眺めながら、両親は会話していて少し悩んだような顔で話し出す父親ーー


「あなた……ねぇ?」
「んー……わかった」


近づいてくる父親、だが彼女は何故か逃げたしてしまった
その瞬間を俺は見てしまった
彼女がなにかに怯えた顔で父親が近づいてくる次第に恐怖で震えていたーー 
それを見かねた俺は父親の方を振り向き話す


「あー、お父さんそこに居て僕が連れてくるから!」
『あっ!おい、あんま遠くに行くなよ!』
『うん、分かった!』


バシャバシャと音を立て少女のあとを追った
この時同時に歯車が動き出すーー


『待てよ!逃げるなよ』
『だって...怖いもん!』


その少女は今にも泣きそうな顔を浮かべていた
この時、俺はどうゆう行動をすれば良かったのか正直今でも分からないーー
でも、怯えているなら...一つの事をするしか無い
俺は少女を引き寄せて抱きしめた
母親にそう教わっていたからだ、怖ければ抱きしめればいい...そう根強いて覚えたんだろう
少女は、泣き出した...それと同時に雨脚がさらに強くなるーー


『行こ?待ってるから...』
『う...ん...』


その時、目の前に強く光る何かが現れれ
それと同時に知らない人が現れて倒れ込んだ
そして俺に気づき話しかけられた


「まだだ、お前が……こっちに来るのは……いや来ちゃダメだ!」
「お前はこのガキのなんだ?」


何かを突き刺されてしまうそして痛さで叫ぶーー
謎の女は退屈そうな眼差しでその男の人にさらに突き刺した


「ぐぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
悲鳴と流れ出る血が、雨に流される
謎の女、これこそが元凶で始まりを意味する
阻止したかった先に異世界に送られてしまった俺が言うんだからーー
その時、再び少女が逃げようとした


「待ってよねぇ君!」
「来ないでよ!私は違う国の子だからーー」


なんとか追いつき左手を掴む俺はーー
かなり思い詰めた顔をしていた
無理もない他人の家に、連れていかれる恐怖と少女自身にあった悲劇が交差してしまい
また掘り起こす形となる訳だからだ


「だからなんだよ?それが逃げる理由になるのか」


なんとも苦しそうな表情浮かべる少女を助けたかったんだろーー
その直接、少女自身から本音が出てしまう


「だってぇ……だってぇっ……私のせいでっ……皆が……皆が死んじゃったんだよっ……うわぁぁぁん」 


『家族が自分の性で死んだ』って泣きじゃくる
この時点でわかったのはつらい生き方をした事ともうひとつはーー
微笑ましい俺達家族が目に写り羨ましかったということだーー


「ごめん……泣かないで……僕がいや……僕達の家族にならない?」


手を差しのべる俺はこれが最善策でもあるが抱きしめるはもう出来ない。あとはこれ以上にない笑顔で彼女を迎れることだったーー


「いいの……?私がいて……みんな消えたりしない……?」
「うん、大丈夫だよみんな消えないから!」


その手を握り、引っ張り帰ろうとしたーー
後ろから何か変な気配がした
恐る恐る振り向くとそこにいた人ーー


「あら?こんな時間に外にいてはダメだよ坊や?」


忌々しい邪気、コイツはかなり危ない匂いがする
そう錯覚した俺は彼女を連れて走り出した


「うふふ……逃げてもむだよ?さぁおとなしくーー!?」
『邪魔をするなぁぁぁぁぁぁぁ!!』っと叫びながら別空間から一人の少年が走りながら体当たりするーー


血まみれでいつ倒れてもおかしくない状態それでも彼はーー
「妙なタイミングで邪魔するんじゃないわよ!」
「るっせい!いきがるのは...今のうちだぜ!」
『ほざけ雑魚のくせに!』
「雑魚だろうがカスだろうが関係ねぇ、此処でお前に負けたら俺が俺にまた同じ事をやらせるようになるだろ。だからこそ、ここで食い止めんだよ!」


この時、俺はふと思った...
地べたに転がっていた男はーーと
血の跡だけ残してその場所から消えていた
ふと気が付くと、怯えた少女の頭をなでていた
やがて二人の激しいぶつかりあいが起きてしまいその瞬間
強い光が放たれて、気がつけば自宅前に立っていた


「さっきのは一体……?」
「早く入ろう?」


彼女は階段を登りながら俺を待っていた
呆然としていた俺を再び呼ぶ少女
それに答えるかのように振り向き歩く


「あっ……今行くよ!」
その直接、両親が現れて中に入った
まだ知らない出来事が起こりえる前にー


左腕を跳ね飛ばされてもめげない少年ーー


「ちっ……逃げられてしまったか」
「はっ……理念と執念は違うもんだからな……有害なアンタと比べればまだましだぜ」


ただ、繰り返されたことに疑問もち調べた結果でこのざまったーー


「けっ……運命のイタズラは儚いねぇ」
「バカみたく噛み付くやつに言われたくはないむしろ……ちょうどいいな貴様」


次々飛んでくる魔法技をかわしまくる少年ーー
血が足りてなくてふらつき始めた


「クソが……やっとこいつから救われんのによ……また繰り返されんのか……あの場所によ...」
「小僧最後だ...また眠って挑むがいいーー」


強く光る魔法ーーそれを全身に受けてしまう
そして、死にかけた少年を連れ去る謎の女
その話から数ヵ月後のある日ーー
僕は彼女にアクアと名付けた日でもあった
理由は雨が降っていたのと水が透き通るとかベタなまんまでつけた


「お父さん……?お母さん……?」


彼が店から出てきた時だった
銃声が鳴り響きアクアと共に外に出たらーー
血まみれの両親と銃を片手に下を向く男性一人


「うそ……だよね?」


こっから俺は妹を庇いそしてしんでしまった
少年の声もむなしくーー
無数の銃声がこだまする...ただそれだけだった


気がつけば、知らない場所の屋上
知らないおっさんがあれこれ教えてくれた
まぁ、よく覚えていない内容だ...
過去の記憶なんて俺には...無いのだからな
すると着信アラームが鳴り響くーー
驚き慌てて開く


「うぉ……となんだ?」


メール文通は先生からだけで数十軒だった
デスクに寝ていたせいか、時間が過ぎていた
慌てて支度してマンションを出る


「うわぁ……相当おこってらっしゃるな先生……」


結局異世界ってことをすっかり忘れていた
いや、結局異世界なんて実感すらわかない
だって...ほぼ同じだからだ
異世界なのに、現実世界....と変わらないが問題だーー


彼は知らない、想定もしなかったことや悲劇の連鎖があるとはまだ知らないーー
物語とは常に儚いのだからーー

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