とある能力者と無力者の消失記憶

双葉エレン

第15話逃げきった先に

何であんなな武器が研究者達が持ってるんだ?
いや、それよりもまずは...逃げきれるのか...この状況で?
『おい、あんま覗くなよ?敵さんの敵意っつーの逆撫でちゃいけねぇ』
『ハンドルを握らない奴がによく言うよ...てか無人運転やばく無い?』
『大丈夫だ、俺様のマシンを舐めちゃ困るーー』
その発言と同時に何かがはじけ飛ぶ音が聞こえたーー
『えっ?』
白亜樹は、恐る恐る飛んでいったと思われる後部座席を改良したスペースを見る
何かがトランクにめり込んでいた
黒い物質でちょっとハンドルに似てる物だ


あれ?ひょっとして...ハンドル?
あっ、違うか...
いや、ハンドルだ...アレは絶対そうだって!
どどどっ...どうすんだこりゃあぁぁぁぁぁぁ、あの先生ドヤ顔して寝ちゃったよ!どうするだおいぃぃぃぃぃぃ!


『うにゅ...』
と、とりあえずドアウェイ!!
『あ...の...』
しょうがないから布団飛美(バタフライウェイ)!!
『......』
これでも駄目か、ならば学校先生回転(ティーチャーフルスイングウェイ)!!


すると、バチっと音が聞こえた
後ろを振り向くと、電気の塊を持っている白雪が目に写った


『まーぜーてー』
あ、悪魔だぁぁぁぁぁぁ!あの眼差しは、無視されてイラついたから『私をスルーするなんていい度胸じゃないの』的な怒りが爆発したんだ!
落ち着きを取り戻した今しか言えないけど、なんかゴメン...


『私のプリンを食べた罪を受けてもらうわ...』
『なんか違う、てかそこじゃねぇだろぉぉぉぉ!!』


雷撃により車が爆発した
周りにいた追撃者を巻き込み、崖に亀裂を生み走行不可能にした


同刻、ある場所の研究所ーー
無線機でやり取りしてる男の姿
とソファーで伸びてる男が居た
『了解した...』
『どうした?』
『自爆したんだと、しかも能力で爆発したらしい』
『へっ、らしい死に方だな?アイツにしては派手な死に様だな』
『どう死のうかかってだが、こんなやすやすと死ぬか普通?』
『ふん、まぁ元研究者でもある奴の狙いって知ったこっちゃないけどな。まぁいい、これで邪魔者はいなくなった...次の計画に移すぞ!』
『了解!』
その男は研究者各研究室に繋がる放送で告げるーー
『今やってる作業を止めて放送が聞こえる位置に居て欲しい。只今より二次計画(セカンドプロジェクト)を始動するーー』


一方白亜樹、吹き飛ばされた場所は、何処かの砂浜に漂着していた
隣りにでのびてる白雪をゆすり起こすーー


『はっ、アンパン食べたい!』
『お前、本当に食べ物しか出て来ないな...』
『食べ物は、裏切らない。何よりも美味しい幸せよ...』
『意味が良くわかんないんだが...それより此処は何処だ?』


すると誰かがこちらに向かって歩いてくる音が聞こえた
白亜樹は、振り向くと顔に斜めに切り傷が付いてる男が目の前に立っていていきなり話し出す


『お前...隣町の奴だろーー?』











          

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