ナイツオブソードオンライン

双葉エレン

第74話招かれる出来事

どうなってるんだ...?
あれは...夢じゃないのかーー?


自身を疑いたくなるくらい、それぐらいの驚きだ。そんなレクトの顔つきにシャルネットは『レクト...?』っと心配そうに口からこぼした。


いや、ある訳が無い...俺はあの時...エンジュを守りキルされたんだ。
この世界で、同じ記憶があるわけが無い、別人だと思いたいーーー。


頬から冷や汗が流れ落ちる、レクトに写る赤い髪の毛をした女性は、全てが《本物》と目や脳がそう告げる。
シャルネットは、レクト驚愕した顔つきを眺める。そしてアバターから心理状態を読み取り感情波が激しく揺れ動くのが目に止まる。これは激しく同様か、なにかに直面した時に現れるフラグだ。
詰まり、レクトは激しく同様か直面した事を表している、シャルネットはNPCとナビ担当で、この手の物は《対象外》でどうすれば良いかわからない。


《システム・メンタルケア》はNSO時代に存在していた、人工知能を持ち癒し担当...。今はそれはもう存在しない
だから私に、出来ることは...ない。


すると、レクトはいきなり立ち上がる
そして、門番が居るの方へと歩み始める。シャルネットは驚きながら『ちょっとまってよ...!』っと言う


そんな声にも、耳を全く傾けない
ただ、無言で歩くレクト。
そして、門番の2名が現れてレクトに立ち塞がり言う


『妖精?通す訳にーーーわ...?』


レクトは、肩にある剣を手早く抜き
目にも止まらない速さで、兵士NPCを半身を切り捨てた。
一人の兵士の半身が虚空を飛び上がり、整備された門に激突して消失。
もう片方の兵士は、怯えた顔を浮かべながら『な、何をする...妖精ーーー』意図も無く、兵士NPCの胸に貫かれた一本の青い剣。 突き刺した部分から亀裂が走り、砕け散る。


シャルネットは『レクト、ど、どうしたのよ!?』っと言い放つ。
レクトは鞘に剣を収めて言う
『夢だと思った...。だが、それは違った...《作られた物語》に俺が居た』


言ってる意味がシャルネットにはわからなかった、《作られた物語》は《その後ストーリー》の事を指すのは理解出来た。だが、そのストーリー《俺が居た》っと言う部分は意味がわからなかった。仮にしたら《帝国戦記》に《レクト》が《加えられた》っとしたら、それは意図的な部分が浮かび上がる。


赤い髪の毛の女性は、後ろを振り向くや否驚いた顔つきで戸惑う。
レクトも同様、驚き顔を浮かべる


夢ではないって事か...
何時から俺が加えられたんだ?


『な、な、何故死者が...?!』


エンジュからの第一声が、上がるが
何故だろうか?死んでいた事になっている。現にこうして生きてるのに、不思議な感覚だ。


いや、でも...キルされたから...そうなるか?


レクトはその少女の名を口にする
『エンジュ...だろ?』
すると、何故か警戒された眼差しを向けられながら『え?なんで知ってるの...?』っと引かれた声で言われる。


いや待てよ、何でストーカーを見るような眼差しで俺を見るわけ?!


レクトは少し考える、そして妖精である自分が名を口にしたら不審者っと認識されちゃうんじゃないかと思った
レクトはウィンドウを開き、《フォーム》を《変更》をタップ。
すると、NSOの姿をしたレクトに変わる、詰まり...人種になった。
システム欄に、《フォーム変更》っと言う項目がある。《妖精フォーム》か《オリジナルフォーム》かの二択が存在しており、《オリジナルフォーム》は《NSO》の《生存者》しか使えない仕様で、《妖精フォーム》は《FTO》の初期で選択した《種族》に戻ることが出来る。


黒い短めのコートに、灰色のTシャツ
黒いズボンに鉄銀のブーツと腰にあるポーチ、左肩から黒いベルトが背中にある鞘と連結している。
そして、何故か失敗した尖った髪の毛と黒い色して黒曜石の瞳...どれもこれも懐かしい姿だ。


髪型はリアルとは異なり、尖る部分はなく、普通に寝癖が多少立つだけでそこまでは尖らない。
あの時ほんと恨んだ運営...リアル容姿にされた時、何故俺だけが尖った髪の毛ヘアにされたのか...俺のソースが蘇りそうだ。


レクトのNSOの悲劇...
その髪型で、『ハリネズミ』っと呼ばれたり、『アレで敵殺せるんじゃね?』っと言われたりと様々...。
中には『あれ自体が凶器だから、BOSSソロで行かせて俺らは街頭区で待とうぜ』っとボス部屋攻略前に破棄する。結果的...マジで一人でBOSS部屋に行ったこともあった...。
今思い返せば...腹立たしいーー
っと怒りスイッチが起動しかける。


あー、あの...低脳共が...っ!


シャルネットは物珍しい眼差しでレクトを眺めながら『これが、NSOアバターかぁ』言うと、レクトが半キレした様な眼差しをしながら『トラウマボックスを開いた奴は...お前か?』っと声のトーンを下げて言う。
シャルネットは、慌てながら左右に首を降り否定の意を現す。


レクトは、肩をなでおろしてため息を小さくつく。そう、この世界は、あの世界とは似ても違うーーー
レクトは何とか抑えた感情を押し殺して、素の状態に返る。
そんな最中で、赤い髪の毛の女性は『...まさか?いや、そんなはず...確かに死んだはず』っと小さくブツブツと小声で言う


レクトは、開き直るような感じで話す


『死んだぜ?確かにあの時は...俺は君をかばって死んだ』
『そんなはず...私が幼い時、彼は私の犯した行動に気付き、彼は身を挺にして私を庇い...死んだ。あの時私の不甲斐なさに...守れなかった』
『確かにな、あの時スキルを放つ奴は普通居ない。自分の不甲斐なさで死んだ...?いや違うな、君を死なせたくなかったって言わなかったか?』


赤い髪の毛の女性は驚き顔を浮かべる
その言葉は、レクトが死ぬ間際に言った言葉だった。
レクトは、呆れながらさらに話す


『自分に責任を感じさせないように言ったつもりが、それが裏目になるとはな。まさか...騎士兵になるまで強くなったのか...』
『なぜ...?お前がその事を言う権利がある...。まるでーーー本人みたいじゃないか』
『そりゃ、俺がレクトだからだ。俺も疑問だったんだよな、《夢》だと思ったのが《違って》たんだもんな。まぁ、あの少女が成長...してるもんな』


レクト視線は赤い髪の毛の女性の胸部だった。当然手痛い一撃を顔に思いっきり貰った。
赤い髪の毛の女性は軽く咳払いして
『先程は済まなかった、改めて自己紹介する。黒帝騎士団副団長誘導担当codeN001エンジュ・フローテだ』っと名乗るが、レクトは『長い...そして、なんだその担当って役割?』っと疑問を口にした。
エンジュは『誘導担当の事?それは、敵の視点を私に誘導して...戦う』それを聞いたレクトは即座に『ドMかよ』っとツッコミを入れと
『変態になったレクトを、粛清します...』っと鬼神剥き出しの顔つきに、レクトは『いや待てよ!』っと言う
エンジュは『言い分なんて聞きません...なにせ私を一人にしたんですからね。それに、その...変態になったのも私の責任があります...』っと何故か涙ぐんで重い一言をグッサリ言われる


いや、なんか色々おかしんだが?
そして、責任感じすぎだろ...っと纏めたがやはり、あの時スキルを放って敵の注意を引きつけたけど、まさか『ドM』へと開花するシーンか。
なんかその...庇ってすんませんでした


そして、エンジュは『私で良ければ...ね?』っとチラッレクトを見る
恐らくだろうが『変態』と『性交』は違ければ《変態》は治らない男子特有の病だ。詰まり、エンジュが脱げは俺の《変態》が治るのではっと思考が出たんだろ...。そんなの、そんなのーー


『出来るわけねぇだろうがァァァ!』


エンジュとシャルネットはビクっとする。そして、レクトは気迫ある声を上げながら話す


『エンジュ、お前のドMは確かにやばい!それは遥かに狂って地球1週できてしまうぐらいにおかしい。まず問おう、何故そっちの思考を選んだ?!』


レクトはエンジュに指をさし示す


『えっと、男子なら...欲情豊富だから抱けばすむって...なんかおかしい事言ったかな?』っと沈んだ夕日を眺めるトーン並に低い声で答えた
レクトは腕を組み話し始める
『成程、確かにシステム的には《正常》基準だろう...。だが、この小説にはッッッ、《規格外》や《うふふ展開》何ってッッ...存在しねぇんだよーーーー!!』
泣きながら気迫な状態のまま更に話す


『確かに、真面目にストーリーを書いてきたッッ。だが、たが、たがァァァッ、『あれ?面白いけどギャグ性くねぇ?それに《お決まりシーン》もあまり噛まないし誰得だよ?』ってたまに思うんだよ!!』


誰もが沈静の最中で、レクトだけがどっかに火がついてスイッチが入ってる。


『主人公ですが、ニートでもあります、ですが...最近『あっ、やっべえリア充化が進んできた』って内心焦ってんだぜ!深刻化してるんだよ、キャラ設定が!』


エンジュとシャルネットは白目で話を聞いていると、一人の金髪少女が現れて水属性魔法を小声で唱えるーーー



そして、騒ぐレクトの頭上から水が滝のように打ち付け、レクトは全体を地面にめり込む。
金髪少女は、レクトの近くまで歩き


『馬鹿レクト、いつまで待たせるきよ?』っと聞き覚えがある声だった
レクトは『アリスか?何してるんだよ...』っと地面にめり込ませたまま言う
アリスは『時間すぎてるんですけど?』っと怒れる声で言う
レクトは、地面から顔を見あげた
丁度スカートの中身が見えるか見えないかの位置、それと、アリスの笑がとてつもなく深みを増している...。


『さて、私の...ターンよね?』
レクト即座に理解した...迫り来る身の危機を感じた。
『ひ、ひぃ...』
『じゃ、キルさせてね...私に内緒で女の子二人とデートしていたって事でね♡』
『そ、それは...誤解だーー!!』
逃げ出すレクトをアリスは追いかける
『逃げるとか、ますます怪しいわよ!とゆうか、見苦しいから...殺すわよ』


逃げ回る、追いかける画をエンジュは果てしなさを感じる眼差しで眺めながら『ねぇ...この回の話って何なの?』っと言い、シャルネットは呆れた顔つきで『さぁ...?』っと答えた。

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