ナイツオブソードオンライン

双葉エレン

第59話荒れ狂う自身と唯一の救世主

生きるコンピューターシステム
それは、ある時...介して突然手に入る
その力は、あまりにも被虐的に、殲滅力を誇り、データすら消去する受理能力の高さ。準管理者システムの専用スキルっと誰もが言うーー。


だが、それは...強制的に作られた端末のアカウントにしか過ぎない。
本来存在すらしない『準管理者アカウント』を作り上げて、それを自らの物の様に扱う...結果的に理性がなくなり
その分自分がシステム化してしまう



彼は、過去にナイツ・オブ・ソードオンラインで本当に一度死んだ。
当然、転移門にある白い塔に刻まれ掛けたが...。その刻まれるはずの名が、途中で止まり消えた。
理由は、簡単で...『消えかけたアカウントが再び呼び出された』っと国枝稔はそう言った。実際は、既にアカウントは破壊されていたはず、なのに...『呼び出された』だけで本当に生き返るものなのかと不審な点があった。
だから、彼は以前のデータを引き継がなかったっと思えば妥当だろう。


あの時、何故、あの力を、呼び出せたのか、今なら、分かる。
システムすら超える、意志の塊が突き動かした...ただ、破壊への強さが強調されてしまう。制御が、効かなくなる


そして、国枝透は...これを計算していた。何れにせよ、僕が望むさらなる神の強さが生まれてくるーーっと捕まって留置所に入れらて1週間後、聞き取りにて警察にてそれを言っていた。


特異点のアンドロイドは、それを察してこちらの世界側へと来て空斗と戦わせることにより、アンドロイドの機体から出るウイルスを空斗が攻撃を加えることにより更にパワーアップ。
倒せば、もはや誰もが止められない狂暴な戦士の完成となる。


もはや『準管理者システム』を使い破壊しようとする計画だったのだろう
だが、少しだけ国枝透の計算に無かったのが...。『ウイルス感染』の『侵食率の遅さ』だ。
この幾千のウイルスを空斗が吸収してそれを力にするには、あまりにも膨大過ぎる...力が力を呼び、受理能力も落ちる位のウイルスを溜め込んでる。
それがやがて膨張して、すべてが麻痺して力が溢れだして狂暴走と成り果てる。それが本来の姿のだろう...だが、侵食率80%と完全ではなく、ただ暴れ回るだけで...破滅的な行動を起こさない。
これは、まだ彼が残りの20%で維持してる証拠である。
街並みは、以前破壊され続け、見る影もない...そんな最中ーー


ある黒い戦士は、目を覚ます
どこまでも暗い世界を、目で感じて
自分の姿はハッキリと鮮明に映る。


似たような事も、何となくその刻まれた記憶にまだ新しい出来事。
呆れ顔をしないわけには行かない訳である。


黒い剣と白い剣を抜き取り久々な顔つきで二度三度振る。
重低音が鳴る、手にしっくりくる感じは相変わらずである。


すると、どっからとも無く誰かがこちらに向かって歩いてくる。


カッツーン...カッツーン...っと音を馳せる。ようやく姿を現したかと思えば、顔だけ消された人物が現れる。
空斗は思わず『顔がない...?』っと口にする


すると、『死ぬ気なんてなかった...なんで殺されたんだ』っといきなり言ってくる。その言葉に答えなんて無く、ただ下を俯く...。
そして、首無は『アンタが、俺達の希望。それを束ねて複数のアカウントをアンタに託した...なのに何故...暴れてるんだ?』っと杭を打つような感じで言ってきたが、そんな事よりも空斗が一番驚いたのは『複数のアカウントを託した』っと言う部分だ。


確かに、あの時の出来事は全く覚えていない...何故なら、死に際で起きた事だからだ。記憶には、その後の宿屋に寝ていた部分しかないのだ


それに、あの時...アリスもアカウントが乗っ取られていた
コーストアバターに、操られてアストロックが率いるギルドの副団長していた...。
あれがもし、『複数のアカウントを託した』っと言うのならば...。


納得出来る点が浮かび上がる
しかし、『暴れている』っと言う部分が不理解だった。
現に暴れてる訳では無い、何が暴れているというのか...分からない。


考えてる不意を突くように首無は
『あんたの体さ、なんで破壊なんて嗜んでるんだか...。お陰て、複数のアカウントも俺一つしかない、こっからどうする気だと聞いてる』っと多少声を荒あげていう。


俺の体が...暴れている...?


いったい何のことやらっと思う。
すると、首無は、右手を空斗に差し出して人差し指を立てる
すると、小さい映像が浮かび上がり
今何が起きてるかを映し出す。


紛れもなく空斗らしい人物が、荒れ狂う様に無差別に建物を破壊している姿が映し出される。


『これが今のアンタの体でやっている出来事さ。感想はどうだ?』
『...やり過ぎじゃねぇか』
『ごもっともだ、俺のアカウントもウイルスによって侵食され始めてる。時間の問題だ、ここでゲームとしようか...今、眼前にある無数のモンスターの大軍が現れようとしてる。倒すか?それとも、俺を切り離すかの選択だ』


モンスターの大軍...だと?
確かに、目ては見えないが...遠くで声はする。それも、物凄い数だ


首無は、モンスターの大軍に向かって歩き始める。空斗も、後ろをついていこうとすると...なにかに弾き飛ばされる。
目に見えない板が貼られており、その先から進めない。


『さて選択だ。ゲームとか言っていきなり切り離すを使いました。ゲームにはならないから、こっからは選択肢かな。俺...いや、私は、君を守りれ逃がすか?はたまた、その壁を壊してまで君は私と一緒に来るか?』


空斗は、一瞬ふっと頭に過ぎった
この声を俺は知らなくはないーー
そして、選択肢を...俺に何度も楽しむ様にしてくる。
そして、脳裏に浮かぶ一人の少女の顔が現れるーー


『ぷっ、卑怯だよ。私を思い出すとか...そんな選択肢はないよ?』
『久々に見たかと思えば、相変わらずだな...ユリス。なんで、あの時ーー俺をかばって死んだんだ?』


一瞬、果てない黒い空を見上げて、ツインテールのピンク髪を揺らす。


『そうだね、私...あの時ーー君をあの世界を終わらせてくれる唯一の希望だった。って思ってね...だからあんな場所で殺すわけには行かなかった』っと虚しい表情でそう言って更に話す。
『あの後、君の行く末見ていたよ?新しい彼女さんまで作って、何よりも充実したような毎日を送って居たね。たまには、殺人を犯したユーザーを監獄に送り飛ばしたり、後は...ちょっと恥ずかしい物までーー』っと照れ隠しで言う。空斗は、ちょっと慌てたような顔で全面拒否するような感じで『ち、アレは...違うから!!』言う


『フッフッ、相変わらずだね。そうゆうとこ...懐かしいな。あの日、ギルド設立してたった二人で切り盛りしたあの日...もう決意してたんだ。君を守るってね。それぐらいの価値があるけど...ちょっと女の子多くないかなぁってたまに思うけど...。』
『妬くなよ...それ、僻みに聞こえる』
『まぁ、いいや...今度こそは、託さないとね。生きてる英雄さんが、道端踏み間違えて土壇場でバタバタしない様に...戦うよ』


剣を構えて、横をちらっと向き
ゆっくりとモンスターの大軍へと歩き始めるユリスーー


その背中は、段々小さくなる...
そして、空斗は言えなかった言葉を大声で言う


『ありがとう!君が居なきゃ、俺は2度も救われなかった。だから、あの時、言えなかった好きだったって事も変な形だけど伝えたぞ!』


エリスは、足を止めなかった
だが、両方の頬からこぼれ落ちる二つの雫が地面にめがけて落ちる。
その涙は、嬉し泣きか、悲し泣きかは定かでは無いが...モンスターの大軍の前にこれまででも無い笑みを浮かべて挑む姿が遠くからでも感じ取れた。


周りは、暗さから一点強い光を放つ
眩い光が、空斗の全身を包み込むーー


重い鉄みたいな瞼を開ける
視野がぼやけてハッキリしない
二度三度瞬きして、ようやく周りの状況を掴む。
重くのしかかるような体を起こし、体を動かそうとしたら、傷口が疼き顔から滑り落ちる様に地面にぶつかる


『いてぇ...!』


改めて周りを見渡すと、鉄筋コンクリートで出来た未完成を感じさせる屋内で遠くで過激な音が鳴り響き、若干鼻腔に鉄が腐敗したサビのような匂いがした。


秘密基地には、持ってこいのような場所だな...。

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