ナイツオブソードオンライン

双葉エレン

第54話あの世界へ

目を開けると、そこに広がる広大なフィールド。山を切り崩したかの横穴が約20メートル位高長な空間。


私服状態で空斗は、仮想世界らしき場所にログインを果たす
言葉はでず、周りを見渡すーー


見覚えがある...俺は知ってる。
これは...ボス部屋だ。


壁奥に薄暗いが、合鉄製の門が聳え立つ。禍々しい空気感と緊張感...これは、彼が知るナイツオブソードオンラインの世界だ。


そして、視線をその先に飛ばすと...赤く目を光らせた二つの点。
地響きがなり、大地は揺らぐーー


人形に近い巨人が、空斗を見下ろす
それを見て、空斗は戸惑いつつも言う


『グランド・フィッシャー?!』


地面魚の顔つきで、尾には蛇
体の体毛と拒絶するような肉体は見る人を圧倒する。


そして、大きな体で振り抜く一撃は、床を捲り上げる。


空斗は、回避行動を取り...拡張棒が変化した武器で切りつける。
だが、刃が通らない...龍の鱗見たく固くて弾かれる。


そして、不意をつくように平手打ちをもらい、地面に叩きつけられる。


『くっ...!スキル無しじゃ...勝ち目がない』


仕切り直しに、地べたからゆっくりと起き上がりサブ拡張棒がある後ろポケットから左手に持ちぬく。


左右に同じ色の武器を持ち、そして、敵の行動範囲を予測しつつ躱す。


スタンプを連続に行い、そして左右からの強烈な平手打ちをして挟み込む
デタラメな戦法に、ボス攻略を難航する流れになる。


すると、無線機の音が鳴る。
『聞こえるか?』と、あの男からの声に反応する。
『一方的に言うぞ、お前は今...ナイツオブソードオンラインの世界に居る。そのセキュリティーを偽造して作り上げたデータを元に動かしてる。話は簡単に言う、お前が生きていたデータその物を拡張世界に映し出す。だが、これはまだデータの残像にしか過ぎない...そこでMRが出る。複合世界であれば...あの時みたいにアバターが現実世界に現れて直接に攻撃ができる。その為にも、本来ラスボスとして選ばれた...
《グランド・フィッシャー》を討伐しなきゃならいい。セキュリティーボスとも言える存在だ...。用心して挑め、HPに関しては...無制限にしてあるから気にしなくていい』


空斗は、それを聞きながらも攻撃を仕掛ける。だが、振り落とす二刀は火花を散らすが...まったくもってダメージを与えることが出来ない。


『くっ...!』


そして、空中に留まるようにゆっくりと地面に落ちる矢先...グランド・フィッシャーは口から巨大なエネルギーを吸収して放った。
1秒もかからない速さで、空斗に直撃する。二刀で受け止めながら壁に向かって弾かれ轟音を放ち強く衝突する


何とか防ぎ切った物、右側の剣か破損して電気をバチバチと音を立て放ち火花を散らす。空斗は、険しい表情を浮かべながらゆっくりと立ち上がったが
即座にグランド・フィッシャーの右手拳が眼前に止まる。
壁を崩し、そのまま空斗は抜け飛ばされ...。フィールド外のエリアに着地する、一息つく間を与えずにボス部屋を破壊して空斗同様フィールド外に出る


『ターン無しかよ?容赦しねぇな...』


空斗は、二刀を構えて前進する
グランド・フィッシャーは、空斗に目掛けて地面を強く殴る。轟音が鳴り響き、砂煙が一瞬にして舞う中...。グランド・フィッシャーの腕を走りながら
左手の剣を硬い鱗と擦り合わせる。
火花をチラつかせ、グランド・フィッシャーは反対側の手で空斗をなぎ払おうとするが彼は軽々とその身を飛ばしてその手を躱す。


眼前に近づき、二刀を左右から思いっきり投げ飛ばすーー
グサっと言う音がなり、グランド・フィッシャーの両目に二刀の剣が突き刺さる。


悲鳴をあげ、地面を二度ど強く鳴らす
空斗は、ゆっくりと地面に着地を果たす。そして、見上げる...。


ごァァァァァァァーー!!


流石に、効いてはいないか...視野を潰しただけに過ぎない。


すると、バキバキと音を立てるグランド・フィッシャー。
背中からは、なんと腕が2本生えてきた。


四本の腕...?こんなの聞いてないぞ


すると、再び無線機から応答が入る
『空斗聞こえるか?』
ビルガドールの声が聞こえた。
いつも道理の、おねぇ系の声で話し出す


『間神モードって分かる?』
『分かるけど、それって別世界ゲームシステムだよな』
『その通り、だけど...それがそちら側のラスボスに反映された。いや、的確には...吸収されたんだ』
『それって...他のゲームのシステムを奪ったって事かよ?』
『...えぇ、そうなる。君一人じゃ、太刀打ちができないって予想された。今すぐログアウトしーーピー...ザザッ...』
通信機は音もなく途切れ、砂嵐の音だけを放つ。
非常事態と言う奴に、違いない。
となれば...、こいつに勝たなければ解放されないと言ってるようなものだ。



歯を擦り、微かな苦笑いしながら


『本当、システムって奴は...気まぐれだな』っと嘆いた。


逃げられなければ、武器もない...まさにピンチとしかいいようが無い。


黒いイナズマが地面を走り、姿が龍に近い体付きになる。そして、雄叫びは耳を突き破るような高音。


神々らしい風格を放ち、周りを拒むかのような異質感は...まさにイレギュラーだ。
そんな事を、思いながら...空斗はあるスペルを思い出す。
ただ、魔法が使えるかは正直わからない。一か八かの...賭けに託す。


『シャイニング・ア・ストラシッシュソード』


すると目の前に、魔法の光の粒子がかき集まるように収束して一つの武器の形にする。
光り輝く一つの剣が空斗の目の前には浮かび手に取る。


俗に言う、魔法剣...。まさか魔法が有効なんて知らなかったな


睨み合う二つの視線、どちらかが生き残るか、咬み殺すかの...頂上決戦。


構える空斗と鋭い爪を光らせる間神龍
双方の激戦は...幕を開ける。

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