ナイツオブソードオンライン

双葉エレン

第52話上杉家当主

機械音が鳴り響くとあるルーム室ーー
制御システム《ガーディアン・セキュリティー・システム》の接続に成功する。


白い髪に、白衣を着た一人の研究者は
パソコンに無数の線を引き繋ぎ、制御機材に直接コードを送り込む。


『猶予は、極わずかだ...。本機のサーバーが破壊された以上、制御が出来ない。だが、まだ微かな希望はある』


手素早く、キーボードを打ちまくる
物の3分で、画面内にある危険信号は解除されて正式に内部を観覧できる様になる。


積み重なれた、データフォルター...。その一つ一つに、緊急用制御システムが起動するように仕向けられている。


ビンゴか...だがこれは...。


だが、剥脱や文字化けなどバグが横一列に現れる。大事なキーが、使い物にならないことを意味していた。


『...ちっ。これが使われると思惑が阻止される事を知っていたのか?いや、諦めんのもまだか...。あとフォルターが百数ある...すべて見て見ないと...な。』


パソコンと睨み合う白衣きた男性。
時刻はあと1時間を切っていた。
次のアップデートで、人は指示待ちになり落ちる...勿論、殺すことすら簡単になる。そんなのを誰が『ゲーム』と認めるのかーー


思い、思いの時間は...梨紗の思考すら鈍らせる。もはや、踏みだすに出せない状態...砂浜の隅で体育座りしつつ下を俯くばかりだ。


そんな最中、彩芽は...見事に病院に搬送されていた。意識はあるが...あの火炎と風圧で吹き飛ばされ、梨紗を庇いつつ全て庇うようにその体に受け止めていた。


川に落ちたのは梨紗だけで、彩芽は向こう側にある道路に向かって叩きつけられ、ワンバウンドして転がる
そのまま、意識を失い...気付いたら病室の天井を見上げていた


『梨紗...さん...。どうか...無事で...』


激しい激痛が体中に染みるように走る
動くことさえできない。
ベットの上で安静が重視されている状況には変わらない、だが...痛む身体を苦にして起こそうとするが腕が激痛を走らせその行動すら拒む。


やっぱり...無茶したかな...。


あの爆風の中、紙一重で梨紗を背負う腕を離した瞬間に庇うように直撃した
背中に重くのしかかる様な、重圧感が体全体で受け止めるように弾き飛ばされた...さっきの回想を簡略的に打訂する。


そして、顔を横にそらし、テレビ画面に映し出される映像を眺める


ニュースの時間帯、報道は軽やかな表情で原稿を読み上げる。
こうして見ると、本当に危機感があるのか?と思える程だった


そして、速報と書かれた文字が画面中央に点滅する。数秒後に、映し出された文字は《7代目上杉家当主が各運営に調査隊を派遣した模様。》だった



そして、キャスター達は慌てて追加に来た原稿を手に取り読み上げる


『先程、六時四十分頃。7代目上杉家当主の上杉上定様が各ゲーム運営会社に調査隊を派遣しました。ちょうど記者会見が行われます』


カメラのフラッシュと共に侍風の髪型をした一見ごく普通の男性が姿を現した。マイクに手に取り、スイッチをカチカチと二度鳴らし鼻息をぶふぅ...と鳴らした。


『あー、あー、マイクテス?マイクてすぅぅぅ!?』っと音声が入るか確認する。神々しい眼差しになり、ゆっくりと話し出す


『皆様来ていただきありがとうございます。私、上杉当主の上杉上定...』


すると、早速メディアが質問攻撃を始める。それを聞きながら目を瞑り透き通った声で言う


『この旧都市には、かつては盛んな街だった。私が知る限りそれは数年前...ある男の野望によりこの街を破滅させた人物がいる。その事を『ゲームの世界で起きた』と誰もが口を揃えて言う。だが、見てくれ...現実側にも被害が出ていた。コレを紛れもなく『仮想世界の出来事』なら虚無で嘘...と私は表現する。現に同じような過ちが起きてる。私はそれを見過ごすことが出来ぬ』目を開けてさらに話す
『仮想世界だけじゃない、今や...この世界すら『ゲーム化』と『デスゲーム』...まるで交差するチクダンダンスの様だ。消してあってはならない、だから私は調査隊を動かした。』


フラッシュとシャッター音が鳴る
そして、一人の記者が『たかがゲームの事なのに、何暑くなってんですか?』っと馬鹿げた声を上げた
それを聞いて、上杉は自信が握るマイクをその記者に投げつけた
ガッと言う残音が鳴り響き、その後に耳に来る高音を放つ
上杉は、凛々しい顔立ちで言う


『ゲーム?いや...これは、遊びでない。紛れもなく、本当のデスゲームだ。記者諸君ら、君達は...いったい何を見て現状を市民に伝えてるんだ?』
その言葉に、記者達は言葉を失う
上杉は、キリッとした眼差しで語り出す。


『私は、ある少年と出会った。それは、ごく普通な...ゲーム廃人。だが、彼のお陰で、旧都市壊滅を阻止できて、そして、また彼は、この窮地においても...挑む。仮想世界では無い、この世界で『生』と『死』の駆け引きの中で、『犠牲を出さない方法』を編み出していた。これを見て私は、大変情けなかった...こんな小さい少年の偉大さに感服するぐらいだ。かつての英雄は...『死』に対してどんな声だろうが、とどめることを知らない...なぜなら、その手で守れて救えるなら...それが本望だと言う。だから、私は私なりの『死者を出さない方法』を見つけたのだ。』


その語に、誰も声を出さなかった
静寂に迎えた
会見は、思わぬ方角で終わりを見せた


凄い人が動き始めましたね...。でも、なんでそのことを知ったんだろう


その言葉では、察せなかった。
その会見はーー全国ニュースに取り上げられた。流石に警官も動かないわけには行かず...各運営を調査する流れになった。
それを、テレビ越しで眺める二人


『これでいいのか?』
『ビルガドール、それ以上は聞かなくてもわかるだろ』
『ふむ、教祖の力は...数人しかいないから...力になれなくてすまん』
『い、いや...そう謝れても...。』


他愛ない会話をしていると、ドアを開けて入室する上定...。部屋に一歩踏めば上着が消え、2歩目には、したズボンが消え、三歩目には、上下着が消えて完全体ブリーフ上定か爆誕する。


あまりの速さに、出す言葉もない
そして、高そうな椅子に座り


『ふぅ、やはりなにか着用するのは違和感があるな...。』っと不満げに言う。

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