ナイツオブソードオンライン
第50話『キルユーザー計画』
久々の自宅に帰り、身支度を終わらせ
山ほどに積もっている郵便物に、軽く目を通す
何故かというと、玄関ドアを開けてまっさきに目に飛び込んできた手紙の数...しかも、一面埋めつくほどだ。
どうやら実家からの手紙が、何通も数え切れないくらい床に落ちていた。
大半は、母親からと予想外の妹、それに付け加えて親父からだった。
開封するのは、後回しにし...ダンボールを物置から取り出しその手紙を、次々に入れ始めて玄関の片隅に寄せて置いた。
玄関床を久々に輝きを見せる
それを見て軽くため息をして、傷だらけの拡張棒のフックをズボンのベルトを通す部分に付けて、もう片方の棒を後ろポケットに入れた。
でも、これは...役に立たないかもしれないな...。リーチ範囲は狭いから...せめて長めの棒があればな。
ふと思うのは、鉄パイプを使うか木刀を探すかの二択。
拡張棒は、拡張機専用だから...実物だと刀身の半分ぐらいの長さだ。
それに強度もあまり高くはない、使えないに等しい。
だが、そこで諦められないのがゲーマーの意気込み。
リーチが短いにしろ...ある程度は保つはず、それにおろしても壊れない優れた部分を考えると...まだ使える。
詰まり、性能だけじゃないって事になる。ゲームは性能だけで左右されがちだが...その思考思想はビキナーとある程度手馴れた熟練者だ。
それが通じるのは、3流まで
その領域を覆すのが...使えないのを使って場の流れを変えるのだ。
その心息は、無謀(ハンデ)と言うリスクを伴う
分、反面...本当の強さと言うのを相手プレイヤーに叩き込むことが出来る。
だから、空斗は...この拡張棒2本だけで挑むことを決意する。
ただ、銃弾に関してが今のところの課題だろう。何せ、予測弾道が無しの実弾...スナイパーで約0.65秒の速さで普通の銃が約1秒と言われている
それでも、阻止しなきゃならない...
死に焦る様に感じるなぁ...。
ともあれ、これしか方法がない
靴を履き、ゆっくりとドアノブに手を伸ばし外に出る
外は、不気味な程の静けさが漂う
多少ものが焼け焦げた匂いを吸いそして吐く。夏の暑さとは真逆の冷や汗だけが頬から滲み出る、一部区間からそれほど遠くはない位置にいるが...これ程までに不気味さを感じるのは夜の肝試し以来だ。
目覚めたのは、夜の21時頃
身支度などで30分位、一部区間へ歩く事30分程度かかっており現在時刻は22時を回る。
にしても...蒸し暑いな。
今夜は熱帯夜になる予報が出ていた
気温が下がらず断続的、こんな蒸し暑い中で集中してやるほどの価値なんてない。そう思えるのは、空斗ただ一人
そして、ようやくラインと呼べる一部区間へ入れる鉄柵が現れる。
向こう側は、銃弾の風穴だらけの建物や建造物が多数目に止まる
見ただけで、どれだけ激しさを感じることが出来る。
足元には空薬莢が無残務像に転がる
それを手に取り、静かに軽く溜息をつきながら
『そういえば、何で銃弾や銃があるんだ?サバゲー感覚で、本物を提供したとすれば...一体誰なんだ?』
一番の疑問に気づく、拡張機能と言えども本物を手に持てばセキュリティー状警告が現れるなずだ
相手プレイヤーからすれば、本物かどうかは拡張機を外さない限り分からない。何がどうなってるかさえわからないとしかいいようが無い
空薬莢を再び同じ位置に戻し、鉄柵を登り向こう側へと飛び降りる
多少膝足首に重い重心がかかるが、なんとか持ちこたえてゆっくりと立ち上がる
何人か、身を潜んでるな...。
物陰に身をひそめる、戦術的によくある話だ。不意に撃ち抜くためと考えれば妥当の話だ
さて、どう動こうか?
空斗は、ゆっくりと前足を踏み出そうとした瞬間ーー
銃声と足元に1発銃弾が地面に落ち風穴をあける。一歩後ろに身を引けば数発の銃声ともに銃弾が空斗の足元を撃ち抜く、鉄柵に背をぶつけ鉄がこすれる音が多少鳴る。
流石に空斗は、顔を引きずる
だが、こんな事で身を引く訳にも行かずに...手頃サイズの石を建物から視線を外さずにゆっくりと拾い上げる
そして、銃口がこちらに向けられたその時までの一瞬を空斗は待つ。
前方の物陰から、光る銃身が見え
そこに目掛けて空斗は石を投げ飛ばす
銃身にぶつかりキーンと言う高鉄音を靡かせ弾かれた石は、身を潜めていた一人の人物に直撃する
『いてぇ...!』
『声出すなバカ』
『うるさいな!お前こそ出すな!』
『あぁん?きしょく悪い声でそれを言うな。場が汚れる』
『おめぇだけには言われたくない!!(数名の人物の声がハモる)』
『あ?やんのかゴラァ!』
『性病患者はぜひとも精神科へのオファーが来てる』
『性病扱いすんな!てか、おめェこそ、いい大人が任務中漏らしたんだろ!』
『ちがいますぅー、漏らしたんじゃなくて、バナナがつぶれたんですぅ』
『やべぇよ、堂々と墓穴ほっちゃったよ!恥ずかしくもなく良く言える』
なんだが、よく分からないが揉め始めてるなぁ...。今のうちに...か。
空斗は、苦笑いを浮かべつつその場から別の場所へと移動を始めた
戦果の因果関係、結局なところ...ナイツオブソードオンラインが絡んでる
その世界で名を残した殺人ギルドは多数...生存者の半数とも言われてる。
まさか、国枝透と関係性があるとは誰もが思わなかった...。それが大半で俺達、直接挑んだから分かるが...『殺人ギルドとは切っては切れない縁だ』と言う耳を疑う発言だけ留めて彼は負けた。
荒野のように荒れ果てた道筋を、なんの躊躇すらせずに踏みしめる
火薬の匂いを多少するそんな道無き道を歩く。
夏の暑さは、空斗自身の体力を奪う
生ぬるい風を肌に感じながら、ひたすら歩く。
うねる暑さには、流石に勝てない
思わず日陰に身を寄せていると
前方から白衣きた一人の男がこちらに向かって歩いてくるのが分かる
白い頭に日焼けした顔...青い目でコチラを眺めながら空斗と同じ場所の日陰に入る。そして、一息ついてその男は言う
『おまえ、なんのためにこんな場所に来たんだ?』
『仲間を助ける為に来てる』
『...仲間をね。一つ教えといてやる、もし仲間を救いたいならそれは無謀と言っていい』
空斗は、疑問が湧き上がりそれを口にする『何故、それを言いきれる?』
その男は、腕を組み背を壁におっかかりながら『...この現状、どうやら研究対象となってる。その資材は...実物と言う腐った考えを持つ奴だ、この馬鹿げた戦いを実験材料としてゲームを利用してる。お前は、おかしいと思わないか?』
『おかしいよりも、間違ってる。何で実験材料がゲームユーザーなんだ?』
『フッ...、それを引き起こしたのも国枝透その者が悪い。近々、拡張機にアップデートがある、それをしてしまえば奴らの計画が完成する。まぁ、『キルユーザー計画』ってクソみたいなネーミングだがな。』
『計画だと...?』
『まだ察しないのか?ナイツオブソードオンラインにある『高電波主力』コレをいまの拡張機に機能追加すれば...奴らの思惑通り自分達の手でユーザーを殺せるんだ』
『なっ...?!』
『今、拡張機をつけてる奴らは...外させた方がいい。犠牲を増やさないためにもな...、そしてお前の目的の『仲間救出』はこの場所にいるユーザーを手探りで探すようなものだ。無謀にも程がある』
『だとしても...やらなければ誰がやるんだ』
『...。野暮用があるから、俺は帰るぜ。せいぜい頑張れ』
その男は、ゆっくりと体を壁からはがすように身をゆっくりと前に出して歩き出した。
空斗は、その男の背を不振そうに眺めながら体を起こして進む道を歩き始める。
          
山ほどに積もっている郵便物に、軽く目を通す
何故かというと、玄関ドアを開けてまっさきに目に飛び込んできた手紙の数...しかも、一面埋めつくほどだ。
どうやら実家からの手紙が、何通も数え切れないくらい床に落ちていた。
大半は、母親からと予想外の妹、それに付け加えて親父からだった。
開封するのは、後回しにし...ダンボールを物置から取り出しその手紙を、次々に入れ始めて玄関の片隅に寄せて置いた。
玄関床を久々に輝きを見せる
それを見て軽くため息をして、傷だらけの拡張棒のフックをズボンのベルトを通す部分に付けて、もう片方の棒を後ろポケットに入れた。
でも、これは...役に立たないかもしれないな...。リーチ範囲は狭いから...せめて長めの棒があればな。
ふと思うのは、鉄パイプを使うか木刀を探すかの二択。
拡張棒は、拡張機専用だから...実物だと刀身の半分ぐらいの長さだ。
それに強度もあまり高くはない、使えないに等しい。
だが、そこで諦められないのがゲーマーの意気込み。
リーチが短いにしろ...ある程度は保つはず、それにおろしても壊れない優れた部分を考えると...まだ使える。
詰まり、性能だけじゃないって事になる。ゲームは性能だけで左右されがちだが...その思考思想はビキナーとある程度手馴れた熟練者だ。
それが通じるのは、3流まで
その領域を覆すのが...使えないのを使って場の流れを変えるのだ。
その心息は、無謀(ハンデ)と言うリスクを伴う
分、反面...本当の強さと言うのを相手プレイヤーに叩き込むことが出来る。
だから、空斗は...この拡張棒2本だけで挑むことを決意する。
ただ、銃弾に関してが今のところの課題だろう。何せ、予測弾道が無しの実弾...スナイパーで約0.65秒の速さで普通の銃が約1秒と言われている
それでも、阻止しなきゃならない...
死に焦る様に感じるなぁ...。
ともあれ、これしか方法がない
靴を履き、ゆっくりとドアノブに手を伸ばし外に出る
外は、不気味な程の静けさが漂う
多少ものが焼け焦げた匂いを吸いそして吐く。夏の暑さとは真逆の冷や汗だけが頬から滲み出る、一部区間からそれほど遠くはない位置にいるが...これ程までに不気味さを感じるのは夜の肝試し以来だ。
目覚めたのは、夜の21時頃
身支度などで30分位、一部区間へ歩く事30分程度かかっており現在時刻は22時を回る。
にしても...蒸し暑いな。
今夜は熱帯夜になる予報が出ていた
気温が下がらず断続的、こんな蒸し暑い中で集中してやるほどの価値なんてない。そう思えるのは、空斗ただ一人
そして、ようやくラインと呼べる一部区間へ入れる鉄柵が現れる。
向こう側は、銃弾の風穴だらけの建物や建造物が多数目に止まる
見ただけで、どれだけ激しさを感じることが出来る。
足元には空薬莢が無残務像に転がる
それを手に取り、静かに軽く溜息をつきながら
『そういえば、何で銃弾や銃があるんだ?サバゲー感覚で、本物を提供したとすれば...一体誰なんだ?』
一番の疑問に気づく、拡張機能と言えども本物を手に持てばセキュリティー状警告が現れるなずだ
相手プレイヤーからすれば、本物かどうかは拡張機を外さない限り分からない。何がどうなってるかさえわからないとしかいいようが無い
空薬莢を再び同じ位置に戻し、鉄柵を登り向こう側へと飛び降りる
多少膝足首に重い重心がかかるが、なんとか持ちこたえてゆっくりと立ち上がる
何人か、身を潜んでるな...。
物陰に身をひそめる、戦術的によくある話だ。不意に撃ち抜くためと考えれば妥当の話だ
さて、どう動こうか?
空斗は、ゆっくりと前足を踏み出そうとした瞬間ーー
銃声と足元に1発銃弾が地面に落ち風穴をあける。一歩後ろに身を引けば数発の銃声ともに銃弾が空斗の足元を撃ち抜く、鉄柵に背をぶつけ鉄がこすれる音が多少鳴る。
流石に空斗は、顔を引きずる
だが、こんな事で身を引く訳にも行かずに...手頃サイズの石を建物から視線を外さずにゆっくりと拾い上げる
そして、銃口がこちらに向けられたその時までの一瞬を空斗は待つ。
前方の物陰から、光る銃身が見え
そこに目掛けて空斗は石を投げ飛ばす
銃身にぶつかりキーンと言う高鉄音を靡かせ弾かれた石は、身を潜めていた一人の人物に直撃する
『いてぇ...!』
『声出すなバカ』
『うるさいな!お前こそ出すな!』
『あぁん?きしょく悪い声でそれを言うな。場が汚れる』
『おめぇだけには言われたくない!!(数名の人物の声がハモる)』
『あ?やんのかゴラァ!』
『性病患者はぜひとも精神科へのオファーが来てる』
『性病扱いすんな!てか、おめェこそ、いい大人が任務中漏らしたんだろ!』
『ちがいますぅー、漏らしたんじゃなくて、バナナがつぶれたんですぅ』
『やべぇよ、堂々と墓穴ほっちゃったよ!恥ずかしくもなく良く言える』
なんだが、よく分からないが揉め始めてるなぁ...。今のうちに...か。
空斗は、苦笑いを浮かべつつその場から別の場所へと移動を始めた
戦果の因果関係、結局なところ...ナイツオブソードオンラインが絡んでる
その世界で名を残した殺人ギルドは多数...生存者の半数とも言われてる。
まさか、国枝透と関係性があるとは誰もが思わなかった...。それが大半で俺達、直接挑んだから分かるが...『殺人ギルドとは切っては切れない縁だ』と言う耳を疑う発言だけ留めて彼は負けた。
荒野のように荒れ果てた道筋を、なんの躊躇すらせずに踏みしめる
火薬の匂いを多少するそんな道無き道を歩く。
夏の暑さは、空斗自身の体力を奪う
生ぬるい風を肌に感じながら、ひたすら歩く。
うねる暑さには、流石に勝てない
思わず日陰に身を寄せていると
前方から白衣きた一人の男がこちらに向かって歩いてくるのが分かる
白い頭に日焼けした顔...青い目でコチラを眺めながら空斗と同じ場所の日陰に入る。そして、一息ついてその男は言う
『おまえ、なんのためにこんな場所に来たんだ?』
『仲間を助ける為に来てる』
『...仲間をね。一つ教えといてやる、もし仲間を救いたいならそれは無謀と言っていい』
空斗は、疑問が湧き上がりそれを口にする『何故、それを言いきれる?』
その男は、腕を組み背を壁におっかかりながら『...この現状、どうやら研究対象となってる。その資材は...実物と言う腐った考えを持つ奴だ、この馬鹿げた戦いを実験材料としてゲームを利用してる。お前は、おかしいと思わないか?』
『おかしいよりも、間違ってる。何で実験材料がゲームユーザーなんだ?』
『フッ...、それを引き起こしたのも国枝透その者が悪い。近々、拡張機にアップデートがある、それをしてしまえば奴らの計画が完成する。まぁ、『キルユーザー計画』ってクソみたいなネーミングだがな。』
『計画だと...?』
『まだ察しないのか?ナイツオブソードオンラインにある『高電波主力』コレをいまの拡張機に機能追加すれば...奴らの思惑通り自分達の手でユーザーを殺せるんだ』
『なっ...?!』
『今、拡張機をつけてる奴らは...外させた方がいい。犠牲を増やさないためにもな...、そしてお前の目的の『仲間救出』はこの場所にいるユーザーを手探りで探すようなものだ。無謀にも程がある』
『だとしても...やらなければ誰がやるんだ』
『...。野暮用があるから、俺は帰るぜ。せいぜい頑張れ』
その男は、ゆっくりと体を壁からはがすように身をゆっくりと前に出して歩き出した。
空斗は、その男の背を不振そうに眺めながら体を起こして進む道を歩き始める。
          
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