ナイツオブソードオンライン

双葉エレン

第31話別世界からのプレイヤー

雪道をひたすら歩くレクト
雪崩のせいで、街はめちゃくちゃに変わり果てていた


『白一色銀世界か...ん?』


レクトは、誰かの通った足跡を見つけて眺め始めた
北側に向かって歩いていく足跡を見ながら


『確か...北側に街があったな。んー、足跡をたどるしかないか...』


渋々、下を向きながら歩くレクト
第70階層、雪原を舞台にした階層らしい...。ベータ上がりの、ユーザーが生きていた内に残されていたレスがあり
それが、唯一の情報源。
ただ、過去形的になっているところだと...ベータテストユーザーは、ほぼ死んでるには違いないのだろう


しっかし、データ情報では...こんな雪崩とか雪が降るとか...残されてなかった。つまり、異なる事を意味する訳だ


『寒いな...防寒具なんてないしな...。こんな気温まで忠実に再現されてるなんて...初めてだな』


雪道をひたすら歩く事...5分弱
一つの古民家にたどり着いた


人の気配が全く感じない


『......。』


風が吹き付けて、降った雪が舞い上がり地吹雪となり吹き始める
その時、レクトの背後を尽かさず誰かが振り下ろした


『よっしゃ!射止めたーー』


だが、レクトはブレるように消え始めて見知らぬ人が喜びをあげているとーー


『おい、楽しいのか?人を殺してーー?』


レクトは、背後から見知らぬ人の首筋に剣を傾けて止めていた
見知らぬ人は、驚きながら後ろを振り向着ながら


『なんで...生きてる...?』
『愚問だな、『ミラージュ』ってスキルを知らないわけじゃないだろ?』
『馬鹿な、確かに射止めたはずーー』


再び前を向く見知らぬ人、すると切ったはずのレクトが風のように流れて消えていった
それを見ながらレクトは、剣をゆっくりと鞘に収めながらある事を訪ねた


『殺さない代わりに、こんな小さい事、俺くらいの身長の女の子見なかったか?』
『...拐われた、私のパートナーと一緒に...ね』
『何だって?』
『助けなんか、要らない...そんな世界を私は望んでいたのかもしれない』
『...つまり、ソロでパーティー組んで離れてを繰り返しえしていたのか?』
『えぇ』
『...話は逸れるが、なんで俺を襲った?』
『君はあの人に似てる。だから試したけど、ハイドロを見破るとはね...』
『ハイドロ...?って、確か姿を隠すステレスと同じだよな?』
『うん、そうよ。この世界...BBO(ブラック・オブ・オンライン)ならではて感じよ』
『...?』
『なんかおかしなこと言ったかしら?』


BBO(ブラック・オブ・オンライン)?
確かこのゲームは、ナイツオブソードオンラインだからNSOだよな?
外部オンラインゲームと繋がるはずが...無いはずだよな?


レクトは、下を向きながら腕を組み
そして、ゆっくりとした話をする


『君さ、BBOプレイヤーだっけ?この世界は、NSOって書いて、ナイツ・オブ・ソードオンラインだぞ?団結と騎士の世界の筈だぞ...変な間違いはよしてくれよ』


すると、少女は裏返った声を上げながら


『うそ...でしょ...?』


レクトは、その声を聞いて驚く
予想していた声とは違い、真面目に驚いていたかん高い声だった


レクトは、ゆっくりと腕を下ろしながら


『そうゆう事か、外部オンラインから何らかの形でこっちにログインしたのか...。ってことは、君が持つ装備品は...文字化けしてる筈だね』


少女は、ストレージを開き確認すると
レクトが言う通りすべて文字化けしていた様だった
しかし、一部の装備品だけは文字化けしてないことを確認して取り出した


『その武器は?』
『ダークアーチャーよ、魔族弓武器よ。BBOでは、上位装備の一つで魔法と重なる事で真の力が発揮される珍しい武器よ。ただ...私は弓スキルを上げてないから使えないわ』
『それで、そっちにあるコートは?』
『これは、ブラック・フェンス・コートね。男性用装備品みたい』
『...それ、俺にくれないか?』
『構わないけど、扱い着れるかしら?』


手元に少女は、コートを取り出してレクトに渡すと...ある武器と一緒に現れて装備した
すると、新たな項目が開放された


『おっ、なんだこのスキル?』


すると、少女は驚きながら


『ブラック...アーツ?!』
『ブラックアーツ?』
『ブラックアーツってのは、魔法やスキルなどがすべて入ってるスキルみたいなものよ。まさか、この世界でも使えるとはね...』


レクトは、少々薄だまりしながら
ウインドを開き流れる情報を目視しはじめた


それは、世界的にどう変わっていたのか...。仮に別世界からのネットワークからこの世界へ何らかの形で入るにしても、セキュリティー関係状不可能
それもあるが、このブラックアーツもサブスキルとして使える事だ
何がどう起きてこうなったのか、まだ正直わからない。


レクトは、軽くため息を付いて少女に


『名前は何ていうんだ?』っと言う


少女は、文字化けから免れた黒い剣を脇差に通しながら


『私は、BBOではメデューサ。すべての場において破滅する力があったけど、この世界は魔法が存在しない。それに、まさかニュースで取り上げられているあの世界にたどり着くなんて想定外だった』
『たり着いた?って事は、なんかのクエ中にここに来たのか?』
『えぇ、PvP真っ最中に...』


PvP...プレイヤーとプレイヤーがぶつかり合うデュエル。
今回のクエストは、プレイヤー同士が戦うのがメインで獲得pointに応じてアイテムが貰えるクエスト
参加人数は最低でも二人以上とされていて、私はあるメンバーに頼みいざ始まろうとした時ーーー


目の前が白い光に包まれて、気がつけば雪原化となっていた街にいた
一緒にパーティー組んでいた人は行方不明。知らない女の子に話しかけられた直後...見たことが無いモンスターに出会い連れていかれた(さっきの説明発足)
そっからは君に、立ち向かい見たことが無いスキルを見て気を取られたって所かな?


『余裕がある世界は、PvPが出来るのか...。この世界なんて、そんな事したら死ぬ。そんなぬるい世界から来たメデューサ、これからどうする気だ?』
『さぁ、私もそのモンスターに挑まなきゃ行けないからね...』
『なら、俺とPT組んでおけ』
『嫌よ』
『何故...拒否する?』
『ソロだからよ』
『...無理には言わないが、今このよくわからない状態で単独行動は良くない。君次第だけど、そのモンスターに俺も用がある...早い者勝ちだな』



二人は雪道を走りはじめた
そう遠くない崖の上から、1匹のモンスターが二人の行動を確認するまではの話ーーー

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