ナイツオブソードオンライン

双葉エレン

第15話 前兆

当然、事態が事態
周りの状況と、今いる目の前にいる敵を見上げる。
あたりは騒然として、朽ち果てたように座り込む人が次々に出る


だが、MIX組は...誰も膝や諦めたように座る様な人達は誰一人といなかった。


むしろ、レクトが交戦的な眼差しをしており周りのメンバーがそれを見て呆れ顔を浮かべる始末だった。


『クリスタルモンスターってカッケーな!!』
『バカ、あの敵をよく見てよ。対象レベル...99。私達じゃ、勝てない敵よ』
『あー、んでもさ...。『勝てないなんてないだろ?』


幾度の死線をくぐり抜けた彼だから言えるだ。
そんなやつだからこそ、周りに仲間を引き寄せる...。そう思えるアリスだった


《クリスタル・ブレイド》
攻撃力が非常に高いため
一撃食らえば即キル(即死)する
リーチ範囲も広く、地につく衝撃波もHPを一気に削り取る
だか、倒せば貴重な資源石を手にすることが出来る。


敵HPは...五ゲージ分、詰まり1万超を意味する。
長期戦を強いられるが、それでもMIX組は...レア武具が作れるのならば...。


『さぁ!ドロップしやがれ!』
皆は『欲望』に狩られ、飛躍的にパラメーター上昇するのだ!


レクトは、片手剣で《クリスタル・ブレイド》の足筋を切る
その同時に、同じく足膝に目掛けて殴りかかるアリア
多少バランスを崩し、大剣を走りながら短剣を白く光らせながら腕に突き刺しつつ首筋目掛けて切り裂く。


《クリスタル・ブレイド》は、雄叫びを上げながら大剣を二度三度振り回すーー


アリスは風圧で吹き飛ばされ、フィールドの壁に激突する
だが、思っていたよりも被ダメが低いことに気づく。


自分の下敷きに居た、レクトの存在に気が付き慌てて降りる


『SPD強化しといて良かった...』
『何で...てゆうかよく間に合ったわね。あの距離から...』
『筋力数値と神速を意味するSPDが上手くいったが...一歩踏み込むと車に乗った気分になる。うん、俺には合わない』
『えーと...庇ってくれてありがとう...』
『んん?やけに素直だな...。』
『と、特別なんだからね!勘違いしないでよ!』


アリスは、顔をすぐさまにそらして皆が戦う場所へと走り出した


しっかしあれだな、うん...柔らかいな。
どさくさに紛れて、その手はどこにあったかは言わないでおこう。


経過30分、まだ敵HPバーが半分も切らない。見事な耐久性に感心するほどだ、息の根を上げ始める周りに居るメンバー達を眺める


回復中とは言え、敵の弱点部位を裸眼で眺める。なぜ裸眼かと言うと眼のスキル《ライブラ》が無効を示し、砂嵐が吹き荒れていた。


理由は、まだ良くわからない...。だが、システムに頼ると言う概念を除けば...少なくても見えるはず


レクトは、空瓶を投げ捨て
地面に突き刺した片手剣を、抜き取りゆっくりと歩いていく。


そして、アリスのそばにより声をかける。


『アリス交代だ』
『分かったわ』


入れ違うように二人はすれ違う
レクトは、ゆっくりと片手剣を構えて黄緑色に刃を輝かせながら
前進に突進して、高長に切り上げる。


矛先から発せられた刃を飛ばす
敵にヒットして、轟音を放つ


だが、威力高いスキルでも一ダメージ。砂煙の狭間を切り裂くように敵が握る大剣の刃がプレイヤー達に襲いかかる。


『クソっ!ガードしても、持っていかれるな...。なんなんだ、この敵のバランス...メチャクチャじゃねぇか...っ!』
『嘆くな!第90層クラスの敵なんだぞ!アイツからすれば、今の俺たちは...虫けらを潰すようなもんだ』
『んな事は分かってる...!レクト、なんか駄作はないのか?』
『まだ分からない...だが、あいつに任せれば...なんかわかるかもしれない!』


諦めが悪い前衛陣、必死な攻撃でも最高で1、最低で0ダメージ。
歯を食いしばり、体力の温存しつつ守攻に務める。
その背後を護衛部隊のメンバーは、敵の弱点部位を探す


クリティカルヒットを関節部に当たるのは皆がわかっている範囲。
だが、それだけだとダメージがでかく出ないのは分かる。


悩みに悩むと、アリスの脳裏にふと浮かぶ光景が現れる。
それは、彼が二刀を持つ時の連撃数と速さ...圧倒する強さが鮮明に脳裏に映し出される


そして、少なくても敵に連撃を加えるとダメージアップする可能性もあらゆる。


なるほどね...彼の力をこの場で使うのね...。


アリスは、退避行動をするレクトに近寄り背後越しに言う


『レクト』
『アリスか?なんか分かったのか?』
『うん、あの二刀の連撃なら行けるんじゃないかな?』
『...あの時、君を助けられなかった二刀でこいつにぶつけろってか?』
『言い掛かりはよして。今は...その道しかないの!そこで、君が迷ってしまったら仲間が死ぬのよ』


死ぬ...?
こいつに、負ける...。


『過去をどれだけ数えても、消えやしないのはわかるわ。でも、今は少なくても...その力が必要で誰かの為に、いえ、誰かを守る為にその空いた手を埋めるのよ』


ーーーっ!!


『さぁ、迷ってる暇なんて君になんか無い!誰かを失うのが先か、救うのか先か...その運命は君の手の中にある。覚悟を決めて!』


オレは...誰かを救えるのか?
ましてや、未熟なスキルだ...瞞しレベルだ。
だけど、もう一度...この手で誰かを救えるなら、誰かを守れるなら
俺は...この剣を引き抜く!


レクトは、ウィンドウを開き空いた左手に剣をスライドしてオブジェクト化した。
そして、静かに目を瞑り、再びゆっくりとまぶたを開きーー


目に止まらない速さで前進して、敵から振り落とされた大剣を二刀で受け止めながら言う



『覚悟を決めたか?こっからは、俺のターンだ』


白く光を放つ二刀は、敵の大剣を高く弾き飛ばす


目に光を放ちながら、無数の連撃を叩き込むーー
轟音が鳴り響き、辺りにいたメンバー達は唖然として眺める


『なんていう速さなんだ...。これが、二刀流スキルか?』
『桁違いも程がある...俺達のスキルがちっぽけに見える』
『いいえ、それは大きな誤解よ』
『アリス...それの意味は?』
『誰もがたどりつけないEXスキル...言わばユニークスキルね。自分独自のスキルが作れるって事をレクトは証明したの。だから、私達も独自のスキルぐらい作れるんじゃないかな?』


白い剣筋は、敵を無数に切り刻む
纏うような白く輝きを放つ双方の剣。敵を圧倒するその威力は、ほかのスキルとは比にならない


あまりにもインパクトの強さに、フェクト音すら掻き乱れる。


敵に左手側の剣を握られ、勢いが止まる。その隙を付くように、大剣が忍び寄るーー


迫り来る刃に、レクトは目の色を変えて右手側にある剣を頭上にめがけて振り抜く。高鉄音を放ち火花が散る...大剣の斬撃を弾き飛ばし握られた左手側の剣で単発突進スキルを放つ。


ズガッと言う突き刺さり鈍いを放ち、そのまま敵はフィールドにある壁に強く激突する。轟音がフィールドを掛けめくわる。


だが、敵のHPバーはまだイエローゾーンの準危険ラインだ
約半割削り取るが、まだ半割近く残る。


レクトは、咬み殺すかのような表情を浮かべながら...地表に自信が持つ二刀を突き刺す


そして、ストレージを開き...六本ほどの剣をオブジェクト化して空に投げる。


地に刺した二刀からバチバチと青い雷が地を走り、その飛ばされた六本の剣に飛び交う。


レクトは、ゆっくりと俯きながら
静かに呟く。


《六刀流・連斬》
そして、立ち上がる敵と合わせるようにレクトも地に刺した二刀を引き抜き、ゆっくりと顔を上げて
右手の剣を翳す


『なんだ...このスキル?』
『二刀流...を超えたのか?』
『だとしても、システム的に追加六本出来ないだろ』
『いや、あいつなら簡単になしちゃうわ。私が知ってる彼なら...』
『どんな窮地でも...』
『それすら超える』
『そんな奴が...私達がしるレクト』


すると、空を舞っていた六本の剣はその軸を感じ取るかのように放たれる。


六本の剣は一直線に、敵の最大の弱点と言われている関節に次々突き刺さる。


そして、レクト右手の人差し指を突き出してこちらに向けてクイッと引く。すると、敵本体はレクトに引き寄せられる様に飛ばされる


レクトは二本の剣を構え直して、飛んでくる敵にむかって二本の斬撃を切り裂く。


敵は、雄叫びを上げつつその姿を消した。それと同時にレクトも地面にゆっくりと倒れ込む。


地表に向かって落ちる六本の刃は次々に突き刺さる



騒然としたフィールドは、やがて静寂に帰り咲く。
理由は簡単でレクトが倒れた直後アストロックが、この地に現れてユーザー拠出作業を施した。
結果的に、ほかのギルドも巻き込んだ罪でナイトメアは解散。
この戦いは、無意味無価値をアストロックが表明した。


月日が流れて、その戦いから数日後のある日...。


『何で、アストロックがこんな場所にいるんだ?』
『嫌かね?』
『いや、そうゆう訳じゃないんだが...』
『無論、君らを邪魔しに来たんじゃない。ちょっとした、不可外な現象が目撃されてる。そこでだ、あの日の出来事を水に流す代わりに協力してくれないか?』


ちゃぶ台越しに、重そうな鎧を光らせるーー
その鎧がどれだけ眩しいことやら瞼が半開きな状態だ
古民家見たいな和のこの階層、日本が開発したからここぞと言う無駄なクオリティーが目立つ。


『私自身も、行きたいが...生憎ギルドマスターで書類がうねるほどあってね...』
『だから、暇してるソロプレイヤーさんに頼むってことか』
『話わかりあって助かる。では、私は...戻らせてもらうよ』


重そうな鎧をガチャガチャ慣らしながら、その場所を立ち去った
いま今気づいたら、拒否するまもなく...依頼を受けてしまったことに気がつく。


その帰るアストロックは、渋々とボヤく


『我が息子が犯した罪...自分では対象出来い不可外さ...。君に託すしかないんだ、階層問題を...。』

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