ナイツオブソードオンライン

双葉エレン

第13話 一時的なギルド

その数時間後、『獣耳歓迎会』が到着する否や建物の悲惨具合を見ながらある一人の少女が『こんな事、普通ならできないわね...。中を確認するわよ』っと言った


階段を上がり1箇所の扉が開きっぱなし、そして壁には刀傷が刻まれていた。
そんな光景を見ながら、廊下の奥へと歩き。外の光が差し込むドア先で二人が両脇の壁に背もたれするようにおっかかっていた


少女の問い掛けにも反応を示さない二人を見て『この二人を私達のギルドに運んで、死んではいないけどこのままだとやばいわ』っと付き添いに来た二人に指示してその二人は頷き背中に背負い走り出した


そして、更地の真ん中に一人の男が胡座をかいて空を見上げていた


彼のその表情は、虚しさを感じさせる。そんな雰囲気を漂わせていた
一人の少女は、彼に近づいて
『何そんな顔してるのよ?』っと彼に問い投げた


彼は、以前空を見上げたまま
『拐われたんだ...』っと心細い声を言い吐いた
私は、彼の近くまで歩みそして隣に並ぶように立ち止まり


『誰?拐われたの...?』っと聞いてみた
彼は噛み締めるような表情を滲ませながらさっきの出来事を告げてきた
そして、呻き声を上げるように地面に振り落とした彼の拳。


私はこの時、こんな感情的になる人は久しく見た。無情な世界だからこそ生きる意味合いの感情すらないこの世界に、こんな感情をむき出しにした人は初めてだった
だから、私もどうして良いか全くわからない...。


答えがないまま、私はギルドに来るように促した
しかし彼は、無反応だった...そっから私は立ち去り彼を置いて自分が拠点とする


第13層 第2街頭区 《リベレーション》に帰った。


第二の街のおかげもあり、人混みはあまり無い。第二の街は基本的に存在しない場所で特定のクエストで解放すれば中間休憩ポイントみたいなのを作れる


好きな層に、皆作ってしまう...それもこの世界で生きる知恵の一つ
で無いと苦しいって思う場所ほどおおく存在する。


規模的には、あまり大きくはない
ギルドハウスで私は暮らしている


メンバー達は、違う場所に住処の拠点を置いている。だから、今夜は私を含む3人でギルドハウスに泊まることになった


夜が明け、窓からの朝日の日差しが差し込む時間帯
ふと目を覚まして、ベット代わりに使って居たソファから体を起こし手背伸びした


そして、ブーツに足を通して履き
立ち上がりいつもの日課となる場所に歩いた


それは中庭で、素ぶりを毎日する事だった。久々に剣技を試せるのかと思い跳ね上がったテンションだったけど...既に終着していて呆気なかったとは内心そう思って居た事は口から裂けても言えない


そう思いつつ、ドアに手をかけて
いつも通りに、ドアを引いた
目をつぶっていたせいか目の前に何かとぶつかって尻餅付いた


『いたた...』
『おっ、悪い...』


黒いズボンとブーツに黒いジャケットみたいなコートを着た一人の少年に目が止まる
見た目からして同世代か一つ下のようにも見えた。


見るからにしてあの時の少年に、私は正直戸惑った
この場所は、並大抵の強さじゃなきゃ来れない特異点と呼ばれる場所だ。モンスターも猛獣クラスなのに彼は平然と立っている
とはいえ、せっかく来たわけだから追い返すのも野蛮だ。
私はゆっくりと立ち上がりながら


『来たんだ...辛くなかった?』
『ん?大したことが無い』
『へぇ、中々の強者って事かしら...。それで、『獣耳歓迎会』になんの御用かしら?』
『あぁ、早朝からこんな話で悪いが...NIGHTMAREの居場所知らないか?』
『ふーん、あんな奴らにあんた一人で乗り込む気かしら?』


彼はギョっとした顔をした
そんな顔を見つつ目を瞑りながら私は、ドアの柱に背中を置き腕を組みながら言った


『駄目よ、あんた一人では消して勝てないわ。第1、相手は剛鉄連合も含む巨大な傘下ギルドよ?どう挑む気よ?』


彼はしばし考えた、そして頭を書きながら


『いや、ある人を拐われた。だから、俺が一人で行かなきゃ駄目なんだ...。それに、君達まで巻き込むつもりは無い...』


『呆れたわ』っと私は小声で言いながら彼に向かって話す
『あんたは、抱え込み過ぎよ。人一人でどうにか出来るって思って居たの?こんな世界だからこそ、周りに頼らないでどうする気よ?無謀に挑んで、あんたは知ったんじゃなかったの?』


その発言後、彼を細めながら
『...知ってるよ、だからこそなんだよ!勝てない、だから大切な奴を軽く奪われたんだ。自分の非力な無謀が生んだ...ただ、助けたい意志だけじゃ...駄目なのは分かる。でも、諦めたくもない』
彼は悔やむように横にある拳を強く握りしめた
それを見ながら私は『発言が矛盾してるわ、『諦めたくない』と『駄目、勝てない』。君はどっちなんだ?』っと言いながら私なさらに話した
『諦めルートなら君は気持ち状に嘘をつくしその大切な子を絶望に陥れて大切なものを失う。助けたいルートなら私達が何とかする勿論君の独断は許されない。選ぶ選択枝は君次第、ただ...どんな過ちや過程が変えられなくても君自身がそれに耐えられかだわ』


彼は、悩む仕草などを見せないで答えを私に告げた
私は頷き、そしてギルドメンバーに通達した


そして、数日後に『ギルド対抗戦』が主催が決定した
対抗戦と言っても、アリーナっと似た原理でルール自体も同じだ
どちらかが、敗北か時間内に人数が多ければ勝利するっいった内容だ
主催権は獣耳歓迎会で参加ギルド
は、『NIGHTMARE』と『MIX組』の対抗戦だ。
公式戦ではないので、何が奪われるとか無条件で争われる


てゆうか、MIX組って即時に考えたギルドにしちゃ...美味そうな名前だよね...。っと私は密かにそう思った


MIX組のメンバーは、レクトが筆頭に鉄剛連合の団長アルファ(副団長除く)+幹部十数人、情報攻略組の副団長メア(個人参加)、獣耳萌え逝く、上位幹部以下の十数名、Melodyハーモニー、アヤとアカネ(個人参加)商人通行止め、ラックスとその地数十人


約100近い数のメンバーが一時的に集結した、その日の夜にギルド新設という事で彼が団長として、大理石のちょっとした段差に上り周りを見渡しながら少々緊張した顔をしながら


『皆、一時的なギルドの為に集まってくれてありが...っとう!?』
『レクトさんが、噛んだ...』
『そう言えば...人の前に立つの苦手だって言ってたわ...』
『おいおい、そんな緊張するな』
『ふ、貴様には向かんな...ふははは!!』
『アルファ、笑わないでくれ...。ごほん、では会議を始めるーー』


現段階では、向こう側の戦力が把握していない。
情報屋でも、見切れない『何か』を隠し持っているに違いない
その為にも、一時的な会議が不要不可欠っと判断して踏み切った訳なのだがーー


『えーと、レクト...?』
石の石像見たく固く硬直していた
彼には少し荷が多かった様だ
仕切り直しとして、私が石段に上がりキリッとした顔で言う


『今回は、NIGHTMAREに拐われたアリスの救出作戦でもあります。ですが、私達だけでは勝てる率もそれなりに難しいっと言う状況です』


すると、剛鉄の鎧を身に纏う中年層の団長が手を上げる


『アルファさん、何でしょうか?』
『我々が手に負えないっていう根拠は何処にあるんだ?カリナ、考えすぎだ』


すると、横から肩ぐらいまで伸ばして黄緑色の髪の色をした子が立ち上がり中年層の団長に言う


『根拠ならあるわ、彼レクトから聞いた話だと...対戦相手の『スキル』を『コピー』した。詰まり、私たちのスキルを彼の前で使えばそのスキル自体が『返す』のよ。情報を探す限りそうゆうスキルはまず該当しない。つまりーー』
その話を聞いて中年層の団長はゆっくりとした口取りで話し出す


『ーー存在しないか。だが、副団長メア、一つだけあるとすれば。『ミラージュ』スキル...これを応用すれば『反射』の意味で使えるんじゃないのか?』
少女は首を横に振りながら
『私も試したわ。でも『反射』と『分離』が違うように難しい、つまり出来ないのよ。ユニークスキルにしては地味すぎるし、かと言えば『認識』しないスキルだと牢獄区に飛ばされる...』っと苦難な表情を浮かべ言った。


ミラージュは、言わば『反射』の『鏡』。跳ね返すと言っても投てきスキル以外は使えない。
『分離』は使用者の『分身』と同じく切り離して物理的ダメージを受けない又は『惑わす』
システム的には『不可能』である
それが、NIGHTMAREの彼が『可能』だ。違和感を抱かないのは誰もいないのだろう、何故監獄へ飛ばされなかったのかと、『誰』も『彼』を捕まえられなかった点がどうにも引っ掛かるのだ


解明したいのが山々な部分が多く思い当たり、その考えを邪魔する様に鼻に入り込む匂いだ。
この近くには、カフェやレストランが多く陳列してる場所だ
攻略者会議は、普段はレストランやカフェっと言う場所で本来行われるだが、あいにく資金不足の為近くにある石畳の段差で執り行うのを仕方なくやっている


そして、深い溜息をこぼし始める
それを聞いた少女は困り果てた挙句最終的な結論を口にした


『レストランに行きましょうか?ただ、この場合は...アルファさんの奢りで良いですか?』
ギョっとする顔を浮かべる中年層の団長、だがその反応は虚しく全員が意義異論を吐かず素直に手を挙げ始めた


結局、中年層の団長の奢りで一時的なMIX組メンバー達は出て来た美味そうに食べ物をほうばる


そんなわやがやな最中で、少年一人姿を眩ませていた。想像はつくが、今はそっと一人でさせる以外方法は無い
どうせまた戻ってくるっと誰もがそう思っていたのだがーーー


少女は、依然として少年からの連絡が捉えて丸二日過ぎていた
ウィンドウを打ち、そして横にスライディングしていた


彼抜きで、全員がリポップしたボスを倒していた。
一度倒したら再び姿を現すことがない、それがゲーム状での鉄則に近いのだろう。だが、再びボスは姿を現した...リポップっとしか言いようがない状態だ
普通ザコモンスタークラスなら数十秒単位でボップする、ボスはそれがないのが普通なのだ
異常っとしか言えない...そう捉えるのが精一杯だ


つい数日前に、ギルド宛に一通の依頼が来ており団長不在で仕切る人が居ない最中でとりあえず引き受けた訳だがーーー


レクトは今何をしてるのよ?
少女は喉に出かかった声を堪えて
静かにため息をこぼし、周りを見渡した。
ボス部屋にねっころぶ人や女子同士で話し合ってるのが目に入る


悪くなかったわ...でもこれだと。
苦戦はしなかったが、『仲間』との『連帯』を余儀なくされる『ギルド総力戦』...。一人一人が穴を埋める行動が『重要』である、しかしだ...今回のボスで分かった事は二つある。


一つは、独断行動が目立つ


思い、思い動きでキルカウンターを取るような横からの攻撃と味方ギリギリの範囲攻撃が目立つ


二つ目は、スキルの頼りすぎ


スキルに頼りすぎて、後半SPがほぼスッカラカンだ。じん貧した見たく通常攻撃が目立つ、自然治癒力で回復もあるが...スキルをあげてない限り数分で1回の3回復程度で終わる。


これらを除けば、優秀だろう...
だが、そうもいかない話しだ。
ここで負ければ...アリスは取り返せない。


そう思い深く息を吸い、鼻にかび臭い匂いが入り込むで噎せた
まぁ、私で何とかするかな...


そう思い、第7層の門を開き再び眩い光に身を包み込んだーー


強い光はやがてゆっくりとあたりの景色を描写して行く、澄んだ様な青空と、程よく吹き付ける風に髪の毛を揺らした
メンバー達は次々と拠点がある第13層へと転移し始める、そして少女と同じぐらいの年代の水色の頭で両サイドに髪留めをして、水色の軽装で足と胸当ては白銀に光を放つ鉄製の装備品をつけていた子が視界に止まる


一見、ポカンとしている様にも見えた。しかし、その少女はこちらを見るなりいきなり言てきた


『カリナさん、レクトさん...行方わかりませんか?』
『知らないわよ...?えーと...名前は...』
少女はウィンドウを開こうとした時、彼女から名乗る
『アヤと言います』
『アヤちゃんか...、レクトは私も分からないのよ...。どこで何をしているのか把握もできないわ』
『やっぱり、私の友達も同じ事言ってました。カリナさんに聞けば何かわかるかなぁって思いましたが...』
『ごめんね。力になれなくて...』
『いえいえ、そんなことは無いですよ...ありがとうございます』


その少女は、お辞儀をして転移結晶を空に投げ飛ばして姿を消した
彼は今どこで何をしてるのだろうかーーっと思わせない様に降り始めた雨粒は冷たかった。

          

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