ナイツオブソードオンライン

双葉エレン

第12話 環境の変化

無差別に切りつけ可能になってからは生存ユーザーの人数がかなり減った。当初100万人とも言われた生存ユーザーは、デスゲームとなり数千人死んで更に追い討ちかけるように仕様変更と殺人を犯すユーザーが増え始めた


その無差別可能になったのは本の数日前だ、情報やからの通達
そっから俺は独断で調べ始めた
やはり減ったと思われた殺人犯すユーザーが増えていた


100万人ユーザーの半数を締める人数は還らない人で半数は生存者でそこの50万人の半分は...殺人犯すユーザーだと発覚した


25万人は、大量に殺人を犯した
犯罪者軍団だ
25万人の普通のユーザーは、常に最前線にいる訳でもなく...そっから数百人っと言った人数だ
残されたユーザーはただただ、始まりの街から動かない
中層プレイヤーは、数千人っと言った具合に割合的に合わない


そっから殺人ユーザーは、狙いを定めて自分より弱い奴らを殺す
罪や法が無い、効かないから殺しても罪がない...そんな奴らが腐るほどこの世界に居ると思えば反吐が出そうだ。



殺すと言ってもだPvPとは全く異なる、HPバーか握る剣が壊れたりすれば試合終了だが、殺人は真面目にHPを無くすまでやりつづける。
プレイヤーバーサスプレイヤー...つまり対人ゲーその物がこの世界に馴染み始めている


この世界には、そんなのは本来ない...ギルドのレイド戦見たいのしかない。
はっきり言えばイレギュラーだ


モンスターなんて最近そうそう見かけなくなり...ドロップアイテムがかなり高額で取引され、その影響でいい武器ほど狙われて殺される話が尽きなくなった


狙われては切り殺す以外、対処法が無い状態だ...悲惨な話だ


この世界には『常識』を失くして『異状』と『気狂い』が溢れかえる...そう言った感じに見えてくる
っと他言ぽくも聞こえるが、消して他言にしていない


そんな考えも、いつしか忘れるくらいのエンドレスのように湧くモンスターを片っ端から切り裂く


空は晴天、夏並みの陽気...そんな日差しが強いフィールドで彼は数百体のモンスターを倒していた


レクトは、ウィンドを開き確認した
今回のMopは、特定回数でドロップする武器で彼はそれを目当てで狩りまくっていた


『おぉ、レア武器じゃないか!』


アクアソードと言うレア度3の武器、青色に透きとおるような刃と鍔が特徴的な剣だ
武器スキルはリジュネっと言われる一定時間後に自動HP回復する優れた性能を持つ


因みに武器スキルとは、武器自体にオートスキルっと呼ばれる自動的に装備者にバフ効果等を与えてくれる冒険者には優しい武器だ


まぁ、中には呪い装備とかいう野蛮な武具も存在するらしい...



とはいえ、この武器はモンスタードロップで1%の確率でドロップする...希少価値が高い武器だ


レア度は四段階中の三だ、中々強く性能も高い。
狙われやすい...っと言うのは前提にあるが、まぁ、俺に勝てるやついるか...によるがなっとーー


レクトは、ストレージからアクアソードを取り出しオブジェクト化して今ある武器を外して改めて武器を装備した


青く光る鍔が、なんとも言えないコバルトブルーに近い色を放つ


長くモンスターを狩ったせいか、無性に眠気が襲う
だが、眠気を覚ます様に街前に身を潜めていた人物が止まる


レクト呆れ顔をしながら
『誰を待ってるんですか?彼女ですかねぇ?』っとわざとらしく言い放った


すると舌打ちをしながら、何十人と言う人がレクトを囲む様に現れ
『その武器をよこせ!!』っと甲高い声を放ちながらレクトに襲いかかる


『揃いも揃っておもしれぇツラしやがって...』っと小さく小声でレクト言った


レクトは、武器を握らず素手でレットプレイヤーの手首を握り後ろに居る仲間に剣を突き刺し左から現れた剣を左手で抜き取り
抑えていた右手首の腕を切断して蹴飛ばし背後から来る剣を左手の持つ剣て受け止め
回転しながら弾き飛ばし、宙に舞う弾いた時にレットプレイヤーが手放した剣をレクトは右てで受け取り目の前にいるレットプレイヤーの眼前ギリギリに双方から振り落した


『ひ、ひぃぃ...!』っと声を上げるレットプレイヤー達、レクトは容赦しない様な雷光を放つ眼差しをしながら『監獄行きに招待する...さぁ、並べ!俺が行きたくない背中を押してやるよ』っと微かに歪んだ笑にレットプレイヤー同驚愕な顔を浮かべた


そう、どちらが悪いのかわからないっと錯覚するぐらいだ


手をパンパンと鳴らし地面に突き刺した剣の柄を握りしめ
『対人ゲーだな...』っと静かに呟き地面から引き抜いた剣を鞘に収めた


その日の夜、闇道を照らす街明かりがつき始めた時間帯


第17層 街頭区 青色砂浜 《ブルーサンダイル》
この層は、MMO中でも珍しい砂浜に面した街並みだ
以前の層で雪原の冬がある様にこの層は夏がある
春と秋はまた違う層にあると言われている


青色砂浜と書いて青色砂浜(ブルーサンダイル)っと読む、中々ファンタジーに出てきそうな名前だ


そんな、砂辺では必ず主犯的な水着を着こなす...女性プレイヤーがわりと多いらしいが、何だか虚しいぐらいさみしい砂浜だ
まぁ、夜間だからと思えば妥当で普通かもしれない


しっかし、相変わらず向こうのリアルと同じな部分があると...現実もこの世界なんだろうなぁっと思ってしまいそうなぐらいだ


そんな事を思いつつも、海辺の砂浜をサクサク感覚で歩いている
月明かりが海面と面して中々いい感じだなぁっと思いながら待ち合わせの場所に行く


今回は喫茶店では無く、珍しくクエストボード前。
夜になってクエストボード前とは、中々野蛮発想しかない


何で野蛮かと言うと、夜間クエストっと呼ばれる特注クエストがあり、受注出来るがNIGHTMARE(ナイトメア)っと呼ばれる通常モンスターとは桁違いのモンスターが夜間にだけ現れる
勝てば報酬が豪華らしく、夜間専門プレイヤーはほぼそのクエストで生きてるに違いない。


彼は装備品はそのへんに売ってない非売品装備だ。黒いコートも一層でたまたまゴミ箱から見つけたレア装備品だ、耐久性は50階層クラスではないかっと思う程の頑丈で防御力が高い
内装だけは、鉄胸当てか軽装な服だけで済む...コスト的にも優しい
だから、彼は夜間クエストをしなくても十分な装備だからほぼやらない。


そんな感じに、砂浜を進み
数分後、ようやくクエストボード前にたどり着いて『待たせたな』っと目の前にいるアリスに話しかけた


『レクト』
『ん?やけに、しんみりしてんな...』
『あの...やっぱいいや...』
『なんだ?隠す内容か?それとも、夜間クエストに行くか?』
『いやよ!私に、あんな、あんな...モンスターと戦えって言うの!?』
『じ、冗談だって...。んで、何の用件?』
『コレ見てくれないかな?』


アリスは、自身のウィンドウを開き相手に見えるように視覚化した
本来は、敵にバレるからしては行けない行為だが...夜間だから通に誰も人の気配が感じない。
攻略して解放したばかりだから、多分まだ皆さん方は、一つ下の階層に留まってる


アリスは、指をスライドしてメールボックスの通知欄に『特定不明』で何通のも同じメールを送り付けてきていた
それをレクトは、長めながら


『これって...?』
『私にもさっぱり...分からない、でも...こんな文を私に何回も送ってくるの』
『うーん、スパムメールか?』
『スパムメール?』
『スパムメールってのは、特定の人に何通も嫌がらせ文を送り続ける行為さ。まぁ、ストーカーっと間違われやすいが...アンチっと一緒か』
『す、ストーカー...?もしかして、レクトかな?』
『な、なんで俺を指名するみたいな感じで言うんだよ!?』
『冗談よ、アンチ...ね。私に、恨みを買うってゆう人は...少なくてもギルド解体して生きてるかどうかさえ分からないわ。だから...無いと思うわ』
『思い当たる点なしか...。うーん...』
『どうしたの?』
『いや、以前もこう言った問題で...』
『話は聞いてるわよ、災難だったね...』
『しょうがないっと見ればいいのか...正直分からないな』


数分間沈黙する二人、波打ちの音だけが鳴り響くーー


レクトは、アリスにある事を頼み込んだ
『そのメール文、俺にくれないか?』
アリスは、レクトの顔をながめながらしばし考えてから
『うん、コピーして送るね』っと答えた


アリスからそのスパムメールを受け取りレクトはウィンドウを指で滑らせながらその全文を誰かに送り付けた


ゆっくりとため息をしながらウィンドウを閉じた二人。レクトは、生あくびをして『宿探してくる』ってアリスに言ったが突然アリスはレクトの腕袖を掴んだ


『待って』
『なんだ?今日は珍しいことばかりだな』
『今回も、私とパーティー組んで。ちょっと一人だと...ね』
『なんか調子狂うなぁ...アリス、明日死ぬのか?』
『死なないわよ!って言いたいけど...不安でね、そうゆう事が最近あったじゃん。私、怖くて...』


アリスは若干目に涙を浮かべていた、いつもと違く内心的に不安で押しつぶされていた
こんな世界だからこそ、抱き精神が不安で押し潰されたやつほど白い柱に刻まれる名
今まで、こんな顔なんて一つも見せなかったアリス。耐えて、耐え凌いだ結果...支える柱が壊れたのだろう。
仮想だからこそ本心はどこにも無い、データで作られた気持ちなんて本当とは呼べない物だ
だが、そう思えば...人として見失う、そんな気がしてならない
彼女は、泣き出す寸前だ
今俺に出来るのはーー


レクトは、アリスの方を振り向き
目元を吹いて頭を撫でながら


『そんな顔するなよ?俺達は、それを『知って』、この世界の『真実』を体感してるんだ。だがら、『泣く』のはクリアして今は抱え込むな...俺が君を守る』っと優しい声で言った


アリスは、レクトに飛びつくように抱きしめた
突然のことにレクトは、バランスを崩して砂浜にねっころんだ上に跨るように乗りながら


『レクト、私は貴方に助けられてばかりだわ。だから、誓わせて私も貴方の後ろに立てるくらい強くなる!』


見上げたアリスの眼差しは揺らぐことがなかった、レクトは軽く笑みを浮かべながら
『遠くなるかもしれんぞ?それでも、付いてくるかのか?』
『うん、泣いてる暇もさっきの恐れも、今は必要が無いわ。今目指すべき場所は、あなたの隣に立つことよ!』
『結構な決意だな〜、ならそのまま俺の嫁になるってのはどうだ?』
『へ!?』
『見た目的にも、俺なら結構タイプだからな』


アリスは、レクトの唐突な発言に下を俯き頬を赤く染め上げたが
『あ、冗談』って言う一言でブチっと音が鳴った


『ブチっ?』
アリスは、手に拳を作り揺らりと立ち上がり
『人の心を弄ぶ...奴』っと小声でで言い放った
レクトは、目を丸めて
『いやいやいや!!?冗談ってのはあれは嘘ーーー!!』


アリスによる華麗なるパンチは、レクトの悲鳴と共に砂浜にめり込ませた


『ふーんだ!さっきの発言を改変するわ、私は君を切り裂くために隣に立つ。宿探しとくからせめて海水でも頭を冷やしといてね』


男レクト、砂浜にて気絶してる最中、アリスの内心は乱れつつも
もう何なのよ...、嫁にならないかって...。
どうしてこんなにときめかなきゃダメなのかしら...、あの馬鹿な男に惚れた?
いやいやいや!!絶対違うわよ!
っと反応するかのように宿のペン先が何度もボキボキ折れまくる


次第に『あーー!!いったい何なのよ!?』っと叫ぶほどだった



次の朝、海面と朝日がマッチングしていい感じな時間帯
男レクト、海水に飲まれ漂流物みたいな感じに伸びていた


そしてガバッっといきなり体を起こして『あれ?』っと言いながら周りを見渡した
夜は終わり朝日が海面から出てくる。昨日の記憶上、途中から記憶が切断されている


そしてアリスがゆっくりと歩いてきて『昨日から動かなかったわけ!?』っと驚き声を上げた


頭に乗っかるワカメを手に取りかじりながら『うん、しょっぱいな...夢じゃないな』っと言った


他愛も会話がそこから始まり
結局、1日を二人は休暇的に
街を探索したりした


気が付けば、太陽が地平線に傾き始めた時間帯


レクトは、宿にあるベットに横に転がり天井を見上げていた
アリスは、部屋に戻り『する事あるから』っと言ってわかれた
まぁ、間迎えの部屋だけどな


ふぅ、今日はいいいきぬきができたなぁ...。毎日こうして居たいのも山々だが、攻略組の参加者である以上は無理なんだなよな


そういえや、2層からアリスと出会ってデュエルで戦ったよなぁ...
あのころの髪の色は、赤くて目立ちそうな雰囲気だった
性にあわない事の普通に粉して、気が付けば...殺人ギルドの一人の要になって居たな。
見捨てられなかったんだっけ、あの時のデュエルーーー



アリスは、短剣を使い振り回す
レクトは躱し続けた
そして、アリスの不意にスキルに撃たれて壁に激突して麻痺した


アリスは無表情で歩みより始める最中で彼は、麻痺して動けない体で近くにある剣に手を伸ばそうとしていた


だが、アリスの方が早く足元のブーツが視界に入り彼は見上げればアリスは短剣を頭上に振りかざしていた


正直、この時...『あ、死んだ』っと思っていたんだろう
しかし、その言葉とは違う発言が口から出る


『怖いのか?』
『...!』
『人を殺すにしては、そんな細い短剣じゃ切れない』
『...知ってるわよ、そんなことぐらい...ッ!』


俺が思わず吐いた言葉に対して彼女は唇を噛み締めて、潤みかけた眼差しと震えていた手...


殺す意図を、最初から持っていなかった。なら何故、この子は...人を殺す、殺人ギルドに所属しているのだろうっと疑問に思ったんだ


振り落とす筈の手は、次第に解けるかのように、短剣を手放し顔を隠すように囲み、地面に膝をついて座り込んだまま泣いた。


争う意思すらなかった、デュエルをやる意味すらなかったに違いない。この子は、殺人ギルドには勿体無い『正常』を持っていた


だから、あの時俺は...彼女のピンチに助けたんだ
殺人でも、『良心』と『過激』が存在する...彼女は最初からどちらでもないプレイヤーに違いない
だから、攻略組に参戦を期待と許可を参加するギルドに頼んだんだ


まぁ、認めなかった女はいたけど...今となれば、懐かしい記憶の思い出って所かな?


レクトは、体を起こし窓辺を振り向いた。やけに外がいつも以上に明るいことに気付くレクト、カーテンを少しだけ開けて外の様子を眺めるとーー


なんかの集団が集まり談義を始めていた
ギルドマークを視覚強化スキルで拡大してみた


《NIGHTMARE》っと書かれた双方の剣が交差するマークを長めながら
『NIGHTMARE...?ナイトメアか...確か香合連合って奴の配下ギルドだっけ。なんでこんな場所に...?』


香合連合、獣耳歓迎会、結合聖騎士団...現在トップクラスの強さを持つギルドだ。


ギルド人数も、戦力も、エグイぐらいある意味強い
そんな、配下に値するナイトメア...なぜこんな場所に?っとレクトは内心疑問を抱いた


すると、ある人物がこちらの部屋に指を指した
何かを話しながらその周りにいた集団も視線がこちらの部屋側に集中し始めた


『なんかやばいな...』っと小さく小声でレクトは言った


すると、誰が階段を上がり廊下通路を歩いてくる音が聞こえる


レクトは、ウィンドウを開き武具を装備し直した。
ゆっくり、ゆっくりとドアの近くまでせめよるーー


すると、彼の部屋前で足音が止まる。レクトは、生唾をゴクリと鳴らしてドアをゆっくりと開けた


キィィっと音が鳴るのと同時に、男の人がゆっくりと床に倒れ込んだ
あわててレクトがその男を呼ぶ
しかし反応が薄い...
レクトは、少年の表示されてるHPを眺めた
減っているわけではいが、HPバーが白い枠から赤い枠になっていた


異常ステータス...か?
いや、何も表示されてない...
おかしいぞ...何で倒れたんだ?
変動変化がない、一体どうゆうことだ...?


レクトは、少年の体を揺すった
すると、破壊フェクト音が鳴り
少年の体から何かが砕け散った音が鳴り響いた



『ふぅ...助かりました』っと口にして普通に起き上がる少年に
レクトは驚き床に尻餅をついた


男は、キョトンとして
『何驚いてーー!?』っと言い切る前にレクトが、胸元を掴みながら『てめぇ!死んだと思ったんじゃねぇかァァァーー!!』っと叫び散らした
そっからは、男はあーだこーだと反論するが、無駄に終わる
そして、二人は落ち着きようやく


『はぁ...、何で束縛スキルなんてあるんですかね?』っと疑問形に言い放った


『しらねぇよ、ドMと勘違いされたんだろ』
『そ、そんなぁ...』
『第1な、お前...男ぽくないぞ?女の子に見えるぞ』
『お、女の子...?!』
『そのリアクションと言い、完全に男を惑わす小さい仕草。正直、アバターつくり間違えただろ?』
『ひ、酷いなぁ...僕はね、髪の毛一覧を最後から2番目の短髪にしたんだよ』
『それさ、『最後から二番目の髪型』...あれ女もんだぞ』
『...なんだっ..て?(ショック顔)』
『あー、そうゆう顔するの反則な。後で罰金とるからな』
『そ、そんな...僕からそれ以上何をとるつもりなんだい?』
『お前の資金力(真顔)』


ドン引きされた顔、レクトは顔を次第に引きずる
彼は...いや、少年は情報攻略隊に所属するメンバー。
名前はmio、明らかに女子と勘違いさせる服装や仕草をしてる
その性か、同性からアプローチされたり、女子の友達が歴然的に多い。男の子っと言う立ち位置に値するが、そのお陰で仕事の情報収集が他のメンバーをずば抜けて居るようだ


メールの送り主は、その情報攻略隊の副部隊のメアっと言う子とやり取りしていた。
『私のお気に入りを遅らせるよ、その子から話を聞いてね (*˙-˙*) 』っと顔文字付きメール文が来ていたが...まさかこんな飛んだキャラを俺によこすとはな。


見ろ、あんな美形の顔に対して男子だぞ?反則だろ...あんなの。


レクトは、ウィンドウを開きメア宛にメール文を書き始めた
『なんで男の子を走らせたんだ!?っと』っと送信後、返信が即座に来る
『可愛いくない?食べちゃダメだけど...私のお気に入りよ彼ね』っと書かれ更に通知が来る
『あ、君なら良いんじゃない?色々と...ね(深笑)』っとレクトの心理的な何かを揺さぶるメール文に『メアさん、貴方はさらに規格外を鬼畜する気ですか?男性陣は全て...怠惰しますよ。っと送信...ぶっちゃけ腐女子ぽいよなメアって...』っと小声で言いながら返信が素早く来る
『怠惰?それは男だけよねぇ...ぐふふっ。っとまぁ、それは私の趣味だからアレだけどね。話聞いた?』っと書かれたメール文に『まだ』っと返信した。
数分置いてメアからの返信が来る『←暇。』っと自分を示した矢印キーを使って来た。返事に困りレクトはため息をしてウィンドウを閉じた
mioは、椅子に座り彼の様子を伺っていた。頭を書きながらmioの方へくるっと回転して
『で、あのメールの詳細は?』っと問い投げた。
『あ、そうだった...。えーと、今から説明文をコピーして送りますね』っとmioはウィンドウを開きその説明文をコピーしてレクトに送り付けて『質問があるなら、読んだ後にお願いします』っと言った。
レクトにメールが届き、全文を目で長めながら読んでいくーー


調査結果、ギルドナイトメアカラによるものだと判明。
人物は、メデオっと言う男性プレイヤーで絶対主義性の持ち主
意義異論は断じて認めない頑な場面が目立つ。さらに調査を進めるうちに発覚したのが、元レットプレイヤーでアリスが元々所属していた殺人ギルドの副団員だ


彼はアリスに目をつけて強行に連れ戻そうとしている計画も判明している
狙ってる理由は、『お気に入り人形』だからだという。
最近ソロプレイヤーの男と近い関係でもあるから、かなり歪む様な顔つきだそうだ。


そして今日、17層二人が砂浜で彼を殴る女子の姿で目撃されて付けられているーーっと書かれた内容に絶句した


副団員...?リーダーとその地は...確保したはずだよな?
レクトは『全文読んだ、ナイトメアがここに居る理由は分かった。だが、副団員メデオって奴...あの時既にいたのか?』っとmioに問い投げた
『居たみたいだよ、僕らがそれに気づかなかった。まさか、あの子が狙われるなんてね...』っとmioはそう答えた


『なるほどな、うちの店の前にいた奴らギルドか』っと低いボイスの男の声がいきなり聞こえた
『え?(二人はハモる)』
すると、何も無い場所から黒いフードを被った大柄な男が現れて手でフードを外して『立ち聞きすまねぇな。俺はこの店の店主のラックスだ』っと軽く笑いながら言った。二人は目を点としながら
居たんだ...!?っと思った


ラックスは、仁王立ちしながら腕を組み
『レクトの連れのお嬢ちゃんが狙われて、俺の店を踏み荒らす。野蛮な話だぜ』っと言った
レクトは、胡座を描きつつ
『mio、この事態をどう想定すればいいんだ?』
『逃げるにせよ、困難...やはりギルドと戦うしかない』
『団体戦かぁ...俺達4人じゃ無理だな...。』
『いや、ギルドに救援依頼出来ないか?』
『こんな時間帯に、動けるなら耳獣歓迎会しか動けないよ』
『あー、フレンドにいないなぁ』
『ん?常連客に一人いたな...』
『マジか...ラックス凄いな』
『建前に店を構えてるわけじゃねぇよ。情報交換も兼ねてる...さて、ちょっと頼んでみる』
ラックスは、ウィンドウを開きホロキーボードでメールを打ち始めた


カタカタと音を立てる音だけが、部屋に響く。
そして、ふぅっと一息ついてラックスは『到着まで時間がかかるから、それまで持ちこたえて欲しいんだとよ』っと言い放った


緊張感が走る最中で、アリスが部屋から出てきた
3人はアリスの顔を眺め目を俯いた。この事態なのにも関わらず、服装が軽装備だった
何たる、緊張感がない奴なのかっと思う3人ーー


すると、爆発音が鳴り響き
ドアを強制的に破壊しようとしていた。
騒音がしたから鳴り響き、レクト達はゆっくりと立ち上がり


『来るぞ...皆準備大丈夫か?』っとレクトの声に反応する二人
そして、アリスの方を振り向き
『あのメール、どうやらお前が元所属していた副団員のメデオって奴からみたいだ』


するとアリスは、驚いたように口を開けて唖然した顔をしていた
その反応からして、知ってるには違いないっと思える程だ


アリスはそんな顔のまま『うそ...?』っと口からこぼした


明らかに動揺しているに違いがない...そう思いレクトは『アリス君はここに居るか、戦うか選んでくれ』っとゆっくりとそう告げた


数分間、騒音が鳴り響く中でアリスは悩みつつも『戦う...』っと小さく小声で言った。


バァンーー!!っと酷い破裂音を鳴り響かせた


ラックスは苦笑いをしながら『破壊不可の建造物のドアを破壊したみたいだな...エグイ音だな』


下から階段に目掛けて足音が鳴り響き、そしてこちらに来る廊下を走って来る音が響くーー


レクトは、肩にある剣を振り抜き
真顔で廊下側をながめながら
『退路を確保する、ラックス逃げ場は何処だ?』
『逃げ通路になる場所か...確か、この奥にある通路を抜けた先にフィールドに出る筈だ』
『オッケだ、なら退路はこの廊下を進んだ先か...!』


レクトは、現れた人に剣を投げ飛ばし突き刺した
それに目掛けて走り出して、剣を抜き取り瞬時に両腕を削ぎ落とした
それを見てラックスは
『お、早いな...!俺もちょっとはやらせてもらうか!』っといい自信が持つ片手棍を回して
レクトの背後から突きを放ち
一人が壁側に飛ばされて、階段から現れた新手の2名に激突した


『グッチョップ!』
『よろこんでる場合じゃねぇ...行くぞ!』


4人は廊下の奥に向かって走り出した、そのあとを追うナイトメアの人達をレクトとラックスで吹き飛ばしたり切り倒したりした


そんな光景をmioは『なんかエグいなぁ...安全園内だから死なないからって...』っと顔をひきつりながらそう言った


『生易しい気持ちは、犬に食わせておけ。俺達は、そうゆう世界に今いれば囚われてるんだぞ』
『殺人犯す人数が、圧倒的に多くなった世界だ。綺麗事が通用しない...対人ゲームと同じ理屈だ』っと言いながら二人は容赦ない連撃をナイトメアの人に与える


そんな姿をアリスは、心配そうな顔で眺めていた
レクトは、後ろを振り返り『ドアを開けろ!!』っと叫び同時にラックスが力任せでレクトを持ち上げて投げ飛ばした


mioは、慌てながらドアを開きそのタイミングでレクトは外へと飛んで行った


二人はドア影から外の様子を眺めた。ドア先では、レクトとメデオがお互いの剣の刃を擦らせていた


『先回りを読まれたのかしら?』
『普通に考えれば、先回りって選択肢もあるだろ?ルーチン思考さまさまのお陰だ』
『ふぅん?君が、あのソロプレイヤーかしら?』
『だとしたら?アンタも、懲りないなぁ?』
『生意気いうわねぇ、私はあの子が気に入ってるのよ。横取りしないでくれないかしら?』
『横取り?殺人犯していたアンタ達とアリスを一緒にされちゃ困るなぁ』
『...知ってるんだ?過去を?』
『さぁ、お前があの時、捕まらなかった理由。教えてもらうか』
『出来る?』
『出来ないはない、不可能を可能にする力は...無限にある』


ギャンっとお互いの刃を弾くように振り抜いた
火花を散らしながら、激しい一騎打ちを二人は始めた


眩く光を放つ二人剣技、ドア越しからアリスは『だめ...』っと小さく言った
mioは、唖然とすればラックスは突然来なくなったナイトメアの人に呆れ顔でドア先を見た


レクトの剣聖が的確に振り抜かれ
メデオは、それに対して返すだけだ。何もして来ない、不自然と違和感だけを感じた二人


するとアリスが『だめ、アレは...!』っと言ったのを聞いた二人は驚き、mioが『アレとは...?』っとアリスに問い投げた


アリスは、渋い表情を浮べながら『メデオの特技は...相手の剣技を奪うのよ...っ!』っと答えた
理由は、定かじゃないが...二人はレクトの剣技を見て戸惑いを顕にした


そんなことも知らない、レクトは剣技を放ちまくりながら
『おいおい、なんもないとか言わせないよな?』っと言った
メデオは、不敵な顔をしながら
『そろそろ、頃合ね』っと意味ありげな発言した直接だった


レクト剣技が、メデオから放たれ始めた。レクトは驚きながら『そんなスキルあるのか...?』っと問い投げた、すると嫌という様な話し方で『あるわけないじゃん...そんなスキル』っと答えた



レクトと、メデオの振り抜いた一閃が弾かれたように二人とも後ろに飛ばされた


データを上書きしたのかあの一瞬で...?
スキルを奪うって事かよ?!
何でもありって訳じゃないだろ...MMOとかそう言った所には不正する奴居たりするが、俺の目の前に現れるとはな。


チート野郎か...だからこいつを捕まえること出来なかったのか
これで、話しが噛み合う。


レクトは、ただ気だるそうに
『ズルしてまで勝ちたいのか?』っと問い投げた
メデオは、『ズルしてこそ楽しむ...そうゆうもんじゃないゲームってさ』っと問い答えた


数分間の睨み合い、緊張感が走る
そしてレクトは、ウィンドウを突然開きながら
『大したもんだな、その自信に...試す価値はあるな』
『は?』
『お前が卑怯チートなら、俺は連撃者だ。例えば...多数の武器をスイッチ感覚で連用が出来るとかな』
『意味わかんない、そんな卑怯並のスキルあるわけが無いでしょ?』


レクトは、無言になり次第に歪む笑にメデオはゾッと背筋が凍りつく


この子...対等になるスキルがある
じゃ、さっきのは...?
わざと...にしては筋がある。
な、なら何なのこの寒気は...っとメデオがそう思う中、レクトはシングルタッチを横にスライドして自分のウィンドウを閉じた


そして、レクトは再び剣を握り直して構えて


『どっからでも来い』っと言い吐いた


メデオは、レクトに向かって剣を振り落としたーー


『な、な...っ!?』
『馬鹿、そんな振り方じゃねぇだろ俺の剣技はよ』


レクトは、メデオの振り落とそうとした手首を掴み頭上で止めていた。
動揺した顔を浮かべ始めるメデオに対してレクトは目を鋭くさせていた。


『は、はなしなさい!』
『いや、このまま...武器スイッチを体に刻んでやる』


そう言いながら、レクトは剣をメデオの腹部に一閃薙ぎ払った
『一閃(ブレイク)』っと小さく呟き、次に握っていたメデオの手首を強く握りしめて地面に叩きつけた『投げ下ろす』っと言いながら『スイッチ武器チェンジ』っと更に言った瞬間レクトの握る剣が槍に切り替わり、逃げ出そうとするメデオの背中に槍の柄を落とした
『寸止め』っと言いた


全て日本語のスキル、たまにファンタジースキルもある
理由は、開発が日本だからだ
この世界はどうやら漢字がそのまんまに書かれたスキル、漢字の上にファンタジーな名前があるスキルが存在する
当然、武器スイッチっとのはこの世界にしかないエクスキルの一つだ。固有スキル、ユニークスキルっと同じ部類の彼しか持てないスキルなのだ


メデオは、伸び切った状態で気絶していたがーーー


『きゃあ!?』っと言う叫び声を聞いたレクトは後ろを振り向くと
アリスがナイトメアの人に攫われていくのを目に止まる
レクトは、あわてて行こうとした瞬間、足をメデオに捕まれ地面に顔から落ちる


『いかせない...!』
『てめぇ...こんな隠し玉とか汚ねぇぞ!』
『ふ、あの二人は案外ちょろく負けたみたいね...。叫べばいい...私がNIGHTMARE(ナイトメア)の団長よ。絶対見つけた獲物は強奪するまでやるわよ』
『ちっ、汚いおっさん顔のくせに!執着心がきもいぐらい出てやがるなぁ』
『き、汚くないわよ!オカマだからって、舐めてるからそうなるのよ!』


レクトは、ただアリスを連れされる所だけを眺めて唇を噛み締めた


手を伸ばせば、すぐに取れるものほど、遠く離れる。まさにこの事かもしれない


メデオは、立ち上がり服を何度か叩きながら目の前にいるナイトメアのメンバーに『撤退してちょうだい』っと言った


頷いたナイトメアの人は、バラバラチリジリになる様に逃げ出した
メデオは、ゆっくりと歩きながら


『卑怯なら策略もある、不可能と可能性と同じくらいにね。あんたは、嫌いになれない...敵対として私の前に現れたけど、次会う時はその泣き顔を捨ててきなさい』っと言いながらその場を離れた


メデオの足音は次第に遠くなって消えた。レクトはただ、無言のまま静かに歯を食いしばり『このクソがァァァァーー!!』っと空に向かって叫んだ。

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