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妖精王になるとは言ったが、女になるとは聞いてねぇ！

私氏

災悪の出会い

俺は夜になるとアカデミーを抜け出した
「俺が強くなって、みんなを守るんだ」
そう、俺は今日のような事が二度と起きないように強くなるため、レベル上げをしに来た
ホワイトウルフのような強いモンスターはだいたい昼の活動が活発なので夜に出会うことはない
「とりあえずゴブリン探すか」
俺は月明かりに照らされた道を歩きながらゴブリンを探した
しばらく歩くと寝ているゴブリンを発見した
「先手必勝だな」
俺は寝ているゴブリンに斬りかかった
ゴブリンは痛みで起き上がったが、もう1回斬ると倒れた

ゴブリンを数十体倒していたら、森の奥にキラキラ光る物が飛んでいた
「なんだあれは？」
俺は光る物体に近づくと正体がわかった
「あれはー妖精か？」
薄暗い森の中を一匹の妖精が飛んでいた
妖精は俺に気付くとこちらに近づいて来た
「おっ！人間がこんな時間に珍しいですね！」
めちゃくちゃフレンドリーに話しかけて来た
(妖精って臆病なもんじゃないのか？)
「見たところ成りたてって感じですねー」
「あぁ昨日アカデミーに入学したばかりだよ」
それを聞くと、妖精は食い気味に聞いてきた
「強い力欲しいって思わない？」
強い力だと？そんなのは欲しいに決まっている
「欲しいな」
そう答えると妖精は嬉しかったのか、宙を舞った
「おっけー！じゃあ着いてきて」
そう言うと妖精は森の奥へと進んでいった


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