妖精王になるとは言ったが、女になるとは聞いてねぇ!

私氏

クラスメイト

わくわくと緊張が入り雑じりちょっと浮いた気持ちで教室に入った。
「ここで冒険者になるための勉強をするのか」
「そうだねー」
ミライナも声が少し震えていた
「とりあえず席にすわろっ」
「そうだな」
席はミライナと隣どうしだった。
後ろを見てみるとチャラそうな男と真っ黒なフードを被り顔がよく見えなかったが多分女の子がいた。男と目が合いあっちから話しかけてきた。
「よっ俺はナシオお前は?」
「俺はカイム」
「カイムよろしくな!」
チャラそうだが結構話しやすそうな感じだ
「隣の嬢ちゃんは何て言うんだい?」
「私はミライナっていうの。よろしくね」
「よろしくなミライナ!仲良くしようぜ」
俺はナシオと話しているときもずっときになっていたことを聞いてみた。
「ところでナシオ隣の子は?」
そう隣の子がもの凄く気になっていた。フードを深々と被っているためもはや男か女かもわからない。少し胸にふくらみがあるように見えるので女の子だと思う。
「それが俺にもわからん。ずっとうつむいててはなしかけてもさっぱりさ」
「そっか」
下手に彼女?に声をかけて困らせてしまったらいたたまれない。そんな事を思っていると、
「おーいフード被った嬢ちゃんあんた何者さ?」
俺の気遣いは?と思うほどの大きな声でフードの子に話しかけていた。ひょっとするとナシオは空気を読むということを知らないかもしれない。
「おい!ナシオっバカか!」
「お前も気になってたんだろーさっきからチラチラ胸みてんじゃねーか」
「ほんとにカイム胸みてたの?」
なぜかミライナが睨みながら聞いてきた。
「気になってはいたけど胸は見てないよ!」
などとさわいでいるとフードの子が小声で何か話していた。
「わっ私はヒメナっていいます、、」
それを言ったきりまたうつむいてしまった。
「よろしくなヒメナ!恥ずかしがり屋さんかーかわいいな」
ナシオがどんどん話しかけているのを見て流石にかわいそうと思ってしまい
「そこら辺でやめてやれよ」
と忠告しておいた。
「でもよー気になるじゃんか」
「しつこい男は嫌われるよ」
などと話して初授業が行われるのを待っていた。
キーンコーンカーンコーンと鐘の音が校舎じゅうに響き渡った。
「確かはじめって職業適正検査だったよな」
「そうだぜーまぁだいたいはレベル1の職業だけどな」
この世界はレベル1~3の職業に別れている。だいたいはレベル2で止まるがまれにレベル3に成長する者もいる。
「あーあはじめからレベル2で始まらねーかな」
「それは無理だと思うよ。かなりまれな例だからね」
俺はものすごく楽しみでわくわくが止まらなずそわそわしていると、ガラガラっと扉が開く音がして先生が入って来た。






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