殴られて目を覚ましたら異世界でした。

ひかっち

第3話 嘘だろ?!そんな訳ないでしょ?!

「うっ・・・。」

目を開けると、眩しい。
視界がぼやけている。
ズキズキと頭が痛む。
少し気分が悪い。
コンディションは最悪だ。

あれ??デジャブ??

僕はまたベッドにいた。

「そうだ!あの大男は?!」

僕は急いで起き上がる。
その瞬間、ズキっと全身が痛む。
まるで筋肉痛のようだった。
 
「痛っ!」

しかし、モタモタしている場合では無い。

痛む身体をかばいながら老婆がいた部屋へ向かう。

ガチャ。ドアを開けると・・・。

「ようやく起きたか。心配したぞ。」

沢山の人達がいた。

「えっ?!」

僕はこの状況を理解できなかった。

すると老婆が近づいてきて、

「やはり、・・・。」

再び僕のことを観察する。

「一体何のことですか?!それより、あの大男はどうなったんですか?!」

僕は老婆に尋ねた。

「おぬし、覚えていないようじゃの。ほれ。」 

老婆が指指す方向を見ると、大男が体を縄でグルグルに縛られていた。
どうやら気絶しているようだ。
なぜか大男の身体には無数のあざや傷がある。
誰かに成敗されたのだろうか・・・。

「おぬしがあの男を倒したんじゃよ。」

老婆がそう告げる。

ええええええええええええええええええええええええええええええーー!!!!

嘘だろ?!こんな貧弱な僕があんな大男を倒しただって?!

「そんなのありえませんよ!!」

「それがありえるのじゃ。おぬし、本当に覚えておらぬか?」

「覚えてる覚えていないよりも、僕はあの時この人に殴られて一瞬で気絶したはずじゃないんですか?!」

パンパンッ。老婆が手を叩くと、少女が出てきた。

「この者に説明しておやりなさい。」

老婆が少女に言った。

「分かりました、おばあ様。」

少女が僕の方へ近ずき、まるで物語のような話を聞かせた。

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コメント

  • 花波真珠

    面白くていいですね!
    続き楽しみにしてます!
    よかったら私の小説も読んでみてください(〃ω〃)

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