ラノベ厨の異世界戦記

ノベルバユーザー251204

ステータス

「ん、、、付いたか」

淡い光をまとい転移した浩介とフェリスだったが憧れの異世界に降り立ったその場所は、青々とした木々、鳥のさえずり、木漏れ日からの光と、まさに王道の森の中だった。

(フェリスの件といい、今回の場所の件といい、鉄板続きだな。、、、俺のスキルが原因なのか?まぁ今考えても仕方ないか、)

そんな浩介だが、浩介には異世界に来たら是非ともしてみたい事があった。それは

「ステータスオープン!!、、、?何も起きない、、ステータスオープン!!、、、フェリス!ステータスウインドがないぞ!!期待してたのに!」

「あっステータスなら私が持っている本で確認できます!!」

そんな軽い口調でいうフェリス

「おいっ!ステータウインドはないのか??」

「はいっ!」

「、、、、異世界に来たらまずステータスを自分で見るところから始まるだろう!
俺のステータスがどうなっているかワクワクドキドキしながら、スキルが増えるたびに確認して、一人悦に浸かるのが俺の楽しみだったっていうのに!分からないのかよぅ、、、」

浩介にとってステータスオープンは異世界でやりたい事ランキング上位にはいる。それが出来ないという事に愕然としていた。しかし流石はラノベ厨

「俺のスキルがあるじゃないか!!想いが強ければ望む方向に事象が向かうんだよな??、、、ステータスオープン!!ステータスオープン!!、、、って何も起きないっ!フェリス!!どういう事だ!!」

スキルがあれば何でもできると思っていた浩介だが、変化がない状況に少し焦っていた。そんな浩介に首を傾げて

「んーわかりません。取り敢えず私の本でステータスは見れるので一度見て見ましょうよ。浩介さんのスキル情報とか色々見れると思いますし。」

と正論を言ってきた。

「くっ!そうだな。出来ないものは仕方ない。フェリス!頼むよ。」

「はいっ!ステータス表示!!」

とフェリスが言うと本のページがめくられ、あるページで止まった。

冴島浩介
レベル1
HP:12
MP:7
力:5
速:4
知:4
運:4

スキル
【#我が王道__浩介の物語__#】:レベル1/5
#唯我独尊__俺のラノベ美学__#:200/1000

速読
念話(フェリスに限る)

称号
転移者
ラノベマスター
めんどくさがり屋
???

「、、、この世界のステータスの標準が分からないけど、確実に凡ステータスだよな。称号も納得いく称号ばかりだけども、???がそそるな!!ラノベって感じだよ。、スキルレベルも書いてあるが200/1000ってのが気になるな。まぁ大体イメージ付くけども。」

自分ですぐにステータス確認が出来ないのは難だけど現状の確認が出来て喜ぶ浩介であった。

「あと、フェリス!お前って何が出来るの??一緒に旅するんだからそれくらいは知らないといざという時にまずいだろ。」

「ステータスの表示が出来ます!!」

自信満々に言い放つフェリス

「うん、それはわかってる。それ以外で教えてくれ」

フェリスは気まずげに
「、、、、、ぃです。」

「ん?ごめん聞こえなかった。何だって??」

「、、、ないですっ!!ステータスオープンしか出来ません!!あっでもでもですね、ラノベ特有のあれですよっ!最初ダメな子、後無双って!やつです!!きっとそうです!!さすが浩介さんのパートナーですよねっ!わかってる女ですっ!!」

なんて必死にアピールして来たりする。

「、、、ボソッ、、、使えねぇ」

「い、いま!何て言いましたか浩介さん!!使えねぇって言いましたか!!ねぇ!ねぇ!傷つきますよ私!!」

「、、、ボソッ、、更にめんどくせぇ、、」

「!浩介さんっ!!、、、私使えない子ですか??ねぇねぇ!ほっほら!美少女ですよっ!美少女!!ほらほら!!」

フェリスはセクシーだと思っているのか変なポーズを仕切りにとり必死にアピールしている。アピールの方向性がおかしくなっているが、、

「まぁたしかに始めたダメな子、あと無双ってラノベにありがちだからなぁ。今後に期待って事にしとこう。」

「はいっ!その通りです!!」

コロコロ表情が変わるフェリスに浩介は苦笑しながら

「取り敢えず、町に向かうか」

「はいっ!」

と言い森から歩き出すのであった

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