異世界〈最弱〉のギルドマスター

鮭@SAKE

プロローグ

ここはとある荒野。
緑もなく、モンスターもいない普通なら誰も住んでいないような土地だ。
そんな土地に一軒の家が建っていた、そこにはまだ10歳に満たない子供と老人が住んでいた。
『じぃちゃん!じぃちゃん!まほー見せてよまほー』
少年は無邪気におねだりする
『すまないな、じぃちゃん魔法が使えないんだ。じぃちゃんは使えないが将来お前が使えるようになったら見せてくれよ?』
難しい顔をしながら老人は答えた
『んーー。じぃちゃんのケチ!!いいよ、僕がまほー使えるようになってもじぃちゃんには見せてやんない!』
少年はそういい頬を膨らませた
『そうか、そうか。トホホ』
老人は苦笑いをした
『だけどな、いくら魔法が使えなくてもくじけないでくれ。お前が大きくなったらじぃちゃんいないかもしれないけど、困った時は仲間に頼るんだ』

『なかま?』
少年は老人に問う

『そうだ、じぃちゃん昔はギルドマスターでなこの土地も昔は国から正式に認められた都市だったんだ。じぃちゃんのギルドにはたくさんのなかまがいたんだ』

『だからな』
老人は少年に歩み寄り頭に手を置く

『わしが死んだらわしの代わりにサクセッサーになりこの土地を、いや仲間を導いてやってくれ』

少年は少し難しそうな顔をした

『ちょっとよく分からないけどよく分かったよじぃちゃん!』

『よく分からないけど分かったかww
面白いことゆうなー!w』

こんなじぃちゃんとの笑い話が数年後本当に実現するとはこの時はまだ思わなかった


この物語は俺の(仲間の)成長の物語だ

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