朝起きたら妹が魔王になってました
第7話「異世界来てからなんだかハーレムなんですけど」
「…ぃちゃん…お兄ちゃん! 起きて! 朝だよ!」
「んあ?…ねむ…後三時間だけ…」
「寝すぎなのです」
突然、布団の中から声がする。
「へ?」
「うぇぇあっ!?」
「あと、寝相も悪すぎなのです。何回か蹴られたです。」
「ゴ、ゴメン。じゃなくて! いつから布団の中に入ってたんだよ!」
「ご主人様が寝たのを確認してから寝たのです」
「へぇ〜そ、そうなんだ」
「も〜! お兄ちゃんも何デレデレしてるの! もう知らない! お兄ちゃんのバカぁぁぁぁあ…」
しょうがないじゃないか。外見は全く鍵乃と同じなんだから、ドキドキもする。
叫びながら駆けていく後ろ姿がまた可愛い。僕は今とても幸せです。
あの後、二人は意気投合し、仲良く話していた。外見だけでなく中身も似ているのかもしれない。はっきり言って色以外で見分けがつかないレベルだ。せめて髪型だけでも変えてくれないかな。
「さて、なだめに行ってくるか…」
俺が鍵乃のところに行こうと立ち上がろうとしたその時。
「待ってくださぃ…なのです。」
「てかその語尾なんなんだよ、キャラ付けか?」
「私と一緒に寝るのです。二人でダラダラするのです。なんなら抱きしめて欲しいのです。ご主人様をもっと感じてたいのです。」
oh…
顔を赤らめながらモジモジしているミクがとても可愛く見える。言動だけは大胆だけど。
思えば使い魔になってから途端にくっついてきたがなんなんだろう。
「誘いは嬉しいけど、また今度な。あと、俺のことは燈矢って呼んでくれ、ご主人様は…何か嫌だ」
「わかった。また…今度ね」
嬉しそうににやりと笑うミクが少し怖い。また今度ってのは誤算だった。添い寝の予約をしてしまったみたいだ。
「じゃあ、行くか…」
階段を降りるとダイニングテーブルの上に朝ごはんが並べられていた。その横に鍵乃が伏せていた。
「あ、あの〜鍵乃さん? えっと…その…なんていうか、デレデレしてすみませんでした!!!」
「うぅ、でもミクちゃんの方が可愛いし、好きなんでしょ?」
「いやいや、何言ってんの?俺が好きなのは鍵乃だけだよ?」
「ふぇ? な、な、何言ってんの? バカじゃないの? ……ホント?」
泣いてるのか照れてるのか分からないがこれは断言出来る。俺が好きなのは鍵乃だけだ。これは今までも、これからも変わらない。
「ホントだってほら、コレ作ってくれたんだろ? 早く食べようぜ」
「うん…」
今日の朝ごはんは目玉焼きのようなものとなにかの肉のようなものとサラダのようなものに味噌汁のようなものだ。いかんせん材料が異世界のもので分からないから何とも言えない。
「いただきます」
「いただきます」
少し遅れてミクが手を合わせ
「い、いただきます…?」
「ど、どうかな…美味しい?」
「すっげぇ美味しいよ!このままお嫁さんになっても恥ずかしくないレベルで美味しいぞ!」
「えへへ〜お嫁さんなんて気が早いよ〜」
「イチャイチャしてるところ申し訳ないけど鍵乃さん、私は燈矢と添い寝をする約束をしたよ」
不敵な笑みを浮かべながら核爆弾級のフレーズが飛び出した。しかもなんだか話し方も違うし。
「お兄ちゃん…?」
「あ、あの、えっと、お前とも一緒に寝るから!な!ってこれじゃだめか」
「一緒に…なら許すけど」
「けど?」
「私の方が長く一緒に寝ること!」
こんなにあまえてくるとは、なんだかんだいって鍵乃も異世界に来てから寂しかったのかもしれない。
その後は他愛もない話をして楽しい朝食の時間を過ごした。
「じゃあ、ご近所さんに挨拶にでも行くか」
「お菓子もっていくね」
「お菓子食べたいのですよ」
この時、ご近所さんが引き起こす数々のハプニングを俺達は知る由もなかった。
「んあ?…ねむ…後三時間だけ…」
「寝すぎなのです」
突然、布団の中から声がする。
「へ?」
「うぇぇあっ!?」
「あと、寝相も悪すぎなのです。何回か蹴られたです。」
「ゴ、ゴメン。じゃなくて! いつから布団の中に入ってたんだよ!」
「ご主人様が寝たのを確認してから寝たのです」
「へぇ〜そ、そうなんだ」
「も〜! お兄ちゃんも何デレデレしてるの! もう知らない! お兄ちゃんのバカぁぁぁぁあ…」
しょうがないじゃないか。外見は全く鍵乃と同じなんだから、ドキドキもする。
叫びながら駆けていく後ろ姿がまた可愛い。僕は今とても幸せです。
あの後、二人は意気投合し、仲良く話していた。外見だけでなく中身も似ているのかもしれない。はっきり言って色以外で見分けがつかないレベルだ。せめて髪型だけでも変えてくれないかな。
「さて、なだめに行ってくるか…」
俺が鍵乃のところに行こうと立ち上がろうとしたその時。
「待ってくださぃ…なのです。」
「てかその語尾なんなんだよ、キャラ付けか?」
「私と一緒に寝るのです。二人でダラダラするのです。なんなら抱きしめて欲しいのです。ご主人様をもっと感じてたいのです。」
oh…
顔を赤らめながらモジモジしているミクがとても可愛く見える。言動だけは大胆だけど。
思えば使い魔になってから途端にくっついてきたがなんなんだろう。
「誘いは嬉しいけど、また今度な。あと、俺のことは燈矢って呼んでくれ、ご主人様は…何か嫌だ」
「わかった。また…今度ね」
嬉しそうににやりと笑うミクが少し怖い。また今度ってのは誤算だった。添い寝の予約をしてしまったみたいだ。
「じゃあ、行くか…」
階段を降りるとダイニングテーブルの上に朝ごはんが並べられていた。その横に鍵乃が伏せていた。
「あ、あの〜鍵乃さん? えっと…その…なんていうか、デレデレしてすみませんでした!!!」
「うぅ、でもミクちゃんの方が可愛いし、好きなんでしょ?」
「いやいや、何言ってんの?俺が好きなのは鍵乃だけだよ?」
「ふぇ? な、な、何言ってんの? バカじゃないの? ……ホント?」
泣いてるのか照れてるのか分からないがこれは断言出来る。俺が好きなのは鍵乃だけだ。これは今までも、これからも変わらない。
「ホントだってほら、コレ作ってくれたんだろ? 早く食べようぜ」
「うん…」
今日の朝ごはんは目玉焼きのようなものとなにかの肉のようなものとサラダのようなものに味噌汁のようなものだ。いかんせん材料が異世界のもので分からないから何とも言えない。
「いただきます」
「いただきます」
少し遅れてミクが手を合わせ
「い、いただきます…?」
「ど、どうかな…美味しい?」
「すっげぇ美味しいよ!このままお嫁さんになっても恥ずかしくないレベルで美味しいぞ!」
「えへへ〜お嫁さんなんて気が早いよ〜」
「イチャイチャしてるところ申し訳ないけど鍵乃さん、私は燈矢と添い寝をする約束をしたよ」
不敵な笑みを浮かべながら核爆弾級のフレーズが飛び出した。しかもなんだか話し方も違うし。
「お兄ちゃん…?」
「あ、あの、えっと、お前とも一緒に寝るから!な!ってこれじゃだめか」
「一緒に…なら許すけど」
「けど?」
「私の方が長く一緒に寝ること!」
こんなにあまえてくるとは、なんだかんだいって鍵乃も異世界に来てから寂しかったのかもしれない。
その後は他愛もない話をして楽しい朝食の時間を過ごした。
「じゃあ、ご近所さんに挨拶にでも行くか」
「お菓子もっていくね」
「お菓子食べたいのですよ」
この時、ご近所さんが引き起こす数々のハプニングを俺達は知る由もなかった。
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