ゼロから始める異世界救済

ゲーマー黒の剣士

8話 憤怒(イラ)

「和人!」
「和人君逃げて!」
「死ね!和人ー!」
「……」
…修のやつ、本当に死ねとか言ってんのか?
遅い…遅すぎる…まぁ、どうせ俺のステータスが原因なんだろうけど。
あまり目立ちたくはなかったが、仕方ないk
「止めてください!」
「!?」
「なっ!?」
修が驚いて、振り下ろしていた長剣を急停止させた。
それもそのはず。
俺の目の前に立っていたのは、エルミアナ王国第1王女である、シェレールだったからだ。
「シェレールさん!?何故あなたが和人を庇うのですか!?」
「何故?例えどんな理由があろうと、人を殺すなんて言語道断です。これ以上騒ぎを起こすようなら、貴方を懲罰房行きにする事も考えますが?」
「なっ…」
…シェレールって、怒ると怖いんだな。
(さて、これで修も下がってくれればいいんだが、人生そう上手く行くもんじゃないか…)
そんな俺の考えは、見事に命中した。
「王女だからって調子に乗りやがって…!お前は、勇者の俺に媚び売ってればいいんだよ!」
「ッ!?」
「修…!あんたねぇ!」
(…あーイライラする。何様のつもりだよこいつ…何が勇者だ。こんな奴が勇者?ただの屑じゃねぇか。ふざけやがって…!)
俺の中で、何かが溢れる。
泥々して、どす黒い物が溢れてくる。
俺は、これが何なのか知っている。
そう、これは…。
【負の感情が、憤怒(イラ)の発動規定数に達しました。発動しますか?】
突然、俺の脳内で謎の声が聞こえた。
今までの俺なら驚いているだろうが、生憎と今の俺は、今までの俺じゃない。
(発動しますか…?そんなの決まってる。殺さない程度に潰す。それだけだ…!)
俺は心の中でそう叫んだ。
【承諾を確認しました。固有スキル.憤怒(イラ)を20%で発動します。】
再び俺の脳内で声が聞こえた。
それと同時に、俺の身体が黒いオーラに覆われた。
「「ッ!?」」
それを見たシェレール達は、まるで化け物を見たような顔をしていた。
「大丈夫だよシェレール、美琴、雪篠。すぐ終わらせるから」
俺は笑顔でそう言った。
「終わらせるだと…?舐めやがって!死ねぇ!和人ぉ!」
そう言って修は、俺に向かって再び長剣を振り下ろしてきた。
「…ゴチャゴチャうるさいんだよ!」
修の言動に怒りが頂点に達した俺は、長剣を避けて修の懐に入った。
「なっ!?」
「舐めてるのは…お前だっ!」
俺は、修の腹に強烈な一発を撃ち込んだ。
「ガッ!?」
憤怒(イラ)の効果で、威力が跳ね上がっていた一撃をまともに受けた修は、地面に倒れこんだまま動かなくなった。
「この程度で気絶するとはな。期待はずれ過ぎて失笑すら出ないな」
【報告。憤怒(イラ)が発動限界時間に達しました。憤怒(イラ)を強制解除します】
(限界時間があるのか。次使う時は、ちゃんと考えないとな。)
「さてと…それじゃ、戻るか」
「…説明、してくれるんでしょうね?」
「あぁ」
「…分かった」
美琴達に説明する為に、俺の部屋に戻ることにした。
さて、どう説明すればいいものか…






                           <あとがき>
久々のあとがきだー。ドンドンパフパフ。
今日は新しいスキル、憤怒(イラ)を追加したと言うお知らせの為にあとがきを書かせていただきました。途中で思いついたので、過去のステータスの欄に書いていなかった為、書き足しました。すいません。これからも「ゼロから始める異世界救済」をよろしくお願いします!



                     

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