ゼロから始める異世界救済

ゲーマー黒の剣士

5話 王国の現状

ステータス確認を終えた俺達は、これから生活することになる王宮の案内をされていた。
正直言って、凄くダルい。
(まぁ、これから住む所なんだし、聞いておいて損はないか…お姫様の件も気になるが、下手に迷ったりしてもあれだしな…)
なんて考えていると…
「最後に、ここが食堂です。皆様には朝食、昼食、夕食はここで食べてもらいます」
と言って執事っぽい人が扉を開けた。
「「おぉ…」」
周囲から驚嘆の声が聞こえる。
無理もないか…にしても、無駄に広いな食堂。こんなに広い必要なくないか?まぁ…流石は王族って感じだな。
「それでは、これで案内を終わらせていただきます。夕食の時間にお呼びしますので、それまでご自由にお過ごしください」
と言って執事さんはどこかに行ってしまった。
まぁ、俺にとっては都合が良い。
さっきお姫様の部屋の場所を聞いた事だし、早速行ってみますか。
「和人」
「ん?どした?」
「これからどうする?部屋に戻る感じ?」
「いや、ちょっと用事があるから、そっちを済ませてから戻る感じだ」
「用事って、例の?」
「あぁ、そうだ。色々聞かないといけないこともあるしな。早めに行って損はないだろ」
「そうね。それじゃあ、あとであんたの部屋で情報整理をしたいんだけど…」
「あぁ、構わないぞ。雪篠もか?」
「そうよ」
「分かった。それじゃあ、行ってくるよ」
と言って俺はお姫様の部屋へと向かった。
                           ー数分後ー
コンコン。
「どうぞ」
部屋の主の承諾を得たので、ドアノブを回し 部屋に入った。
(ここがお姫様の部屋か…メッチャ綺麗だな。美琴とは大違いだ…)
「約束通り来たぞ。それで?話って一体なんだ?」
「それは貴方自身が一番分かっているのでは?それとも、わざと知らないふりをしているのですか?」
「生憎と俺は性格悪いんでな。いきなり部屋に呼ばれれば、何かあるんじゃないかと警戒はするし、意地悪にもなるよ」
「いきなりだったのは申し訳ないと思っています。ですが、時間が無いんです」
「時間が無い…?どうゆう事か説明してもらおうか」
「取り敢えず、お座りください」
と言われて、俺は椅子に座った。

「…いきなりですが……現国王、レギルス.エルミアナは、本来の王ではありません」
「………本来の王ではない?」
どうゆう事だ?本来の王ではない?と言う事は、あのじいさんは偽物?だが、偽物を使う理由は?偽物を使った場合、メリットよりもデメリットの方が多いし、それよりもこのお姫様を女王様にした方がまだマシだ。
「…状況は理解した。だが、その件と俺に何の関係が?」
「……私はこの現状を、どうにか打破しようと、出来る事は全てしました 。ですが、王女の権力を持ってしても、なにも出来なかったのです…でも、貴方なら……」
「…俺なら、この現状を打破できると?」
「はい」
…このお姫様は、俺に国を救ってくれと言っているらしい。
「……断る」
「…えっ?」
「聞こえなかったか?断る言ったんだ」
「なっ!?何故ですか!?」
「何故かって?それはな、俺はお人好しでもなきゃ、誰かを救う救世主じゃないからだ」
「ですが!」
「諦めろ」
「…ッ!」
……気の毒だが、俺は修みたいな正義の味方じゃないんでな。
「悪いが、俺じゃなくて別の誰かに頼んでくれ」
と言って部屋を出ようとした、その時。
『ポタッ』
「ッ!?」
振り向き彼女の顔をみると、そこには…頬を伝う、涙の姿があった。



                                <end>

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