ゼロから始める異世界救済

ゲーマー黒の剣士

1話 始まり

ー5分後ー
「結構ギリギリだったな。」
「そうね。誰かさんのせいで遅れる所だったわ」
「うるせぇ。つねったり右ストレート繰り出してたお前のせいでもあるだろ」
と言いながら俺達は自分の席に座った。
「そもそも、なんでイチイチ俺と一緒に登校しようとするんだよ。おまけに毎日起こしにくるし弁当も用意してるし…まぁ手間省けるからありがたいけどさぁ…」
「そ、それは…」
何故か顔を赤くして恥ずかしそうにする美琴。
「何でそんな恥ずかしそうなの?」
「ッ!べ、別に!寝坊して怒られるのが可哀想だから起こしに行ってあげてるだけ!お弁当も、どうせ作る時間無いだろうから、仕方なく作ってるだけよ!べ、別に、あんたの為にしてやってる訳じゃないんだからね!叔母さんにお世話になったから、その借りを返してるだけ!」
まさかこいつがツンデレだったとは。
と言う事は、
「はいはい。いつもありがとな、お陰で凄く助かってるよ」
と言い美琴の頭を撫でてやる。
さぁどうだ!ツンデレと言うのはこうゆうパターンにめっぽう弱いはず!フハハハ!どうだ美琴!流石のお前でも恥ずかし過ぎるだろう!
「……っ!?」
クラス中で「おぉ…!」と言う声が上がる。よし!効果は抜群だ!さぁどうだ美琴!
「……」
ふっ、余りの衝撃に言葉が出ないようだ。
「…んのよ」
「ん?今なんt」
「なに平然と頭ポンポンしてんのよこの変態!」
「グボァッ!」
美琴の罵倒と言う言葉と共に、俺の顔目掛けて左アッパーが飛んできた。
見事に俺の顔面にクリティカルヒット。
痛い。
「ほんっと最低!次やったら今のが3発以上喰らう事を覚悟しときなさい!」
と言う吐き台詞を吐いて、美琴自分の席に座った。
「あぁ…死にそう…」
「はぁ…自業自得だよ。」
と、横から声が聞こえた。 
「イテテテ…そんな事言わないでくれよ。雪篠…」
彼女の名前は雪篠 恵。
成績優秀、運動神経抜群、いわゆる成績優良児、秀才である。おまけに優しくて可愛いときた。その為、男子に圧倒的な人気があり、今年の「ミス.聖櫻コンテスト」の優勝候補と言われている。
「そうやって調子に乗ってると、本当に嫌われちゃうよ?良いの?」
「…それは駄目だ。」
「じゃあ、謝ってきた方が良いんじゃないかな」
「そうだな…うん。謝ってくるわ」
そう言って俺は、美琴の方に歩き出した。
「はい。行ってらっしゃい」
雪篠さんマジ天使。
結婚してくれぇ。
「…なにか」
うわぁ…ご機嫌斜めだなこりゃ。
ま、仕方ないか。
「えーっと…さっきは悪かった。謝る、スマン」
「……」
やはり許してくれそうにない。
仕方ない、ここはおとなしk
「…今度」
「…え?」
「…今度、買い物付き合って。そしたら許してなげなくもない」
「分かった 。お前の気が済むまでとことん付き合ってやる」
とりあえずは一安心、って言った所かな。
よし、そろそろ時間だから、席に座っt
「な、なんだこれ!?」
「!?」
誰かが叫んだ瞬間、床が謎の光を発し始めた。よく見ると魔方陣のような物が浮かび上がっている。
「な、なにこれ!?一体どうゆう…」
「橘君!これは一体!?」
「これは…魔方陣…?」
俺は少し考えて
「まさか…!?、二人とも!俺に掴まれ!」
そして、二人が俺に掴まった瞬間、教室は光に包まれた。








<あとがき>
さて、今回から本編が開始しました!(*´∀`)♪ドンドンパフパフ
この物語を読んで下さった皆さんに楽しんでもらえるよう、頑張ります!
さて、2話で既に2人目の女の子が出てくるという。このさきどうなることやら笑
そして、次回!とうとう主人公達は異世界へ!この先、主人公達が紡ぐ物語は希望か、絶望か、異世界を救済する物語が今、始まる!

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