楽しむ異世界生活
52話 二人の愛の巣
2週間ほどでなんとか立って歩けるようになった。魔力やら魔素やらで回復は早いようだ。
リハビリ中は、アキヒトやケルミアと楽しく話しながらできたので、そんなに苦では無かった。
「とりあえず、今日はレムとケルミアは一緒に散歩してくると良い」
「いいけど。ケルミアはどこか行きたいところある?」
「私はレム姉と一緒にいられるならそれで良いかな」
ケルミアは俺にデレデレで、毎日俺のそばでニコニコしている。
「そういやケルミア、家買うんじゃなかったか?」
「あぁっ!! それ言わないでって言ったじゃん!!
驚かせようと思ったのに……」
「家?」
「あはは……もういいよな?ケルミア。
実は、ケルミアは冒険者として働いて、レムとケルミアの二人の家を建てるために金を集めていたんだ。
それが最近やっと家が買えるほど貯まって、もうすぐ購入するらしい」
へぇ〜、確かにずっと宿屋で寝泊りするってのもあれだもんな。
家か……。
「どんな家を買うの?」
「ん〜……それが、レム姉はどんな家が良いのか分からなくて、困ってたんだよね……。
一緒に選びに行かない……?」
「じゃあ今日の予定はそれにしようか」
「やったぁっ!」
家を買うとなると、なるべく大きいのが良いよな。でも大きすぎても使い道に困る部屋が出来るし。しっかり選ばないとな。
ーーー
俺とケルミアは、空いている家でどこが良いのか、街を散歩しながら探している。
ケルミアは俺と一緒にいられるのが嬉しいのか、ずっとニコニコして尻尾を振っている。手も強く繋いでいる。
「あっ、この家の中見てみようよ」
俺が丁度良さそうな外見の家を見つけると
「分かった! いこっ」
と、楽しそうに家の中へと入っていく。まさにケルミアは可愛い愛犬みたいな存在だ。
色んな家を回っていって、ついに良さそうな家を見つけた。
この世界では珍しく家にお風呂がついていて、他にも倉庫や個人の部屋。リビングになる部屋もあった。
「ここ良いんじゃない?」
「じゃあここにしよう!!」
ケルミアは即決で購入した。
家具は元から置いてあったので、すぐに生活できる環境だった。
「部屋はどうする? 僕とケルミアの部屋」
「一緒が良いなぁ〜」
「でも寝る場所一つしかないよ?」
「一緒に寝たら良いんだよ」
でも流石にこの前のような事が毎日続くのも嫌だし、注意だけはしておこう。
それから、家具の位置を変えたり、好きな家具を置いたりして、二人の部屋が完成した。
「おぉ〜……ここが僕達の部屋か……」
「これからの生活が楽しみだね」
「ケルミア、これからもよろしく」
「こちらこそ、えへへ」
しばらくケルミアとじゃれあった後、夕食の食材を買いに街に行くことになった。
ケルミアもついてくると言ったが、すぐ帰ってくると言って留守番させる事にした。
『レム様、大天使化が解けない状態なので、レム様の美しさで街の人が注目していますが大丈夫ですか?』
『美しさで見られてるなら大丈夫だよ。むしろ嬉しいね。
25歳にもなった事だし、自信を持たないとな』
『レム様は大人になりましたね』
『前から大人だよ、心はね』
街の人達は、俺ばっかり見ていて荷物を落としたりしていた。
やはり大天使の美しさは罪だな。
10年前から通っていた店に、久しぶりにやってきた。
「おじちゃん、久しぶり」
「んっ? だ、誰ですかな……?」
「僕だよ。レムレム、覚えてる?」
「なっ!? あの時のお嬢ちゃんかい!?
随分と変わったなぁ……」
久しぶりに会う人達からは、驚きの目で体を眺められた。
とりあえず食材をいくつか買って、ケルミアか待っている家へと帰ってきた。
「ただいま〜」
「レム姉〜〜っ!!」
凄い勢いで抱きついてきたケルミアに押し倒されて食材が潰れそうになったがなんとかセーフだった。
「ど、どうしたのケルミア」
「寂しかった!」
「え?」
「寂しかった!!」
寂しかっただけでこんなに甘えてくるものなのか。
やはり愛犬のような存在だな。それに発情期だろうか、興奮しやすくなっている。
「と、とりあえず夕食作って食べようか」
「は〜い! 部屋で待ってるね!」
ーーー
美味しくも不味くもない夕食を食べながら、ケルミアと何気ない会話をしている。
「ケルミアは今、困ってることある?」
「あるよ〜……性欲が抑えれなかったり、レム姉が恋しかったり」
「あはは……幸せそうだけどね」
やはり発情期だったようだ。
その後、ついにお風呂に入ることになった。
25歳になった俺の体は一体どうなっているのだろうか。
服を脱ぐと、見慣れた胸の膨らみが。
「見慣れた……胸…………はぁ……」
あの時から全然成長してないようだ。
「レム姉〜っ!!」
「えっ!?」
突然、全裸で飛び込んできたケルミアに抱きつかれる。
む、胸がデカい……!
「一緒にお風呂入ろ!」
「う、うん」
圧倒的な差にガッカリしながら、ケルミアに背中を流してもらっている。
「ケルミアぁ……大きくなったね」
「でしょ? 」
そういって胸を張るケルミアの姿に、更に落ち込む俺であった。
ーーー
その日は、一緒にイチャイチャしながら眠りについた。
リハビリ中は、アキヒトやケルミアと楽しく話しながらできたので、そんなに苦では無かった。
「とりあえず、今日はレムとケルミアは一緒に散歩してくると良い」
「いいけど。ケルミアはどこか行きたいところある?」
「私はレム姉と一緒にいられるならそれで良いかな」
ケルミアは俺にデレデレで、毎日俺のそばでニコニコしている。
「そういやケルミア、家買うんじゃなかったか?」
「あぁっ!! それ言わないでって言ったじゃん!!
驚かせようと思ったのに……」
「家?」
「あはは……もういいよな?ケルミア。
実は、ケルミアは冒険者として働いて、レムとケルミアの二人の家を建てるために金を集めていたんだ。
それが最近やっと家が買えるほど貯まって、もうすぐ購入するらしい」
へぇ〜、確かにずっと宿屋で寝泊りするってのもあれだもんな。
家か……。
「どんな家を買うの?」
「ん〜……それが、レム姉はどんな家が良いのか分からなくて、困ってたんだよね……。
一緒に選びに行かない……?」
「じゃあ今日の予定はそれにしようか」
「やったぁっ!」
家を買うとなると、なるべく大きいのが良いよな。でも大きすぎても使い道に困る部屋が出来るし。しっかり選ばないとな。
ーーー
俺とケルミアは、空いている家でどこが良いのか、街を散歩しながら探している。
ケルミアは俺と一緒にいられるのが嬉しいのか、ずっとニコニコして尻尾を振っている。手も強く繋いでいる。
「あっ、この家の中見てみようよ」
俺が丁度良さそうな外見の家を見つけると
「分かった! いこっ」
と、楽しそうに家の中へと入っていく。まさにケルミアは可愛い愛犬みたいな存在だ。
色んな家を回っていって、ついに良さそうな家を見つけた。
この世界では珍しく家にお風呂がついていて、他にも倉庫や個人の部屋。リビングになる部屋もあった。
「ここ良いんじゃない?」
「じゃあここにしよう!!」
ケルミアは即決で購入した。
家具は元から置いてあったので、すぐに生活できる環境だった。
「部屋はどうする? 僕とケルミアの部屋」
「一緒が良いなぁ〜」
「でも寝る場所一つしかないよ?」
「一緒に寝たら良いんだよ」
でも流石にこの前のような事が毎日続くのも嫌だし、注意だけはしておこう。
それから、家具の位置を変えたり、好きな家具を置いたりして、二人の部屋が完成した。
「おぉ〜……ここが僕達の部屋か……」
「これからの生活が楽しみだね」
「ケルミア、これからもよろしく」
「こちらこそ、えへへ」
しばらくケルミアとじゃれあった後、夕食の食材を買いに街に行くことになった。
ケルミアもついてくると言ったが、すぐ帰ってくると言って留守番させる事にした。
『レム様、大天使化が解けない状態なので、レム様の美しさで街の人が注目していますが大丈夫ですか?』
『美しさで見られてるなら大丈夫だよ。むしろ嬉しいね。
25歳にもなった事だし、自信を持たないとな』
『レム様は大人になりましたね』
『前から大人だよ、心はね』
街の人達は、俺ばっかり見ていて荷物を落としたりしていた。
やはり大天使の美しさは罪だな。
10年前から通っていた店に、久しぶりにやってきた。
「おじちゃん、久しぶり」
「んっ? だ、誰ですかな……?」
「僕だよ。レムレム、覚えてる?」
「なっ!? あの時のお嬢ちゃんかい!?
随分と変わったなぁ……」
久しぶりに会う人達からは、驚きの目で体を眺められた。
とりあえず食材をいくつか買って、ケルミアか待っている家へと帰ってきた。
「ただいま〜」
「レム姉〜〜っ!!」
凄い勢いで抱きついてきたケルミアに押し倒されて食材が潰れそうになったがなんとかセーフだった。
「ど、どうしたのケルミア」
「寂しかった!」
「え?」
「寂しかった!!」
寂しかっただけでこんなに甘えてくるものなのか。
やはり愛犬のような存在だな。それに発情期だろうか、興奮しやすくなっている。
「と、とりあえず夕食作って食べようか」
「は〜い! 部屋で待ってるね!」
ーーー
美味しくも不味くもない夕食を食べながら、ケルミアと何気ない会話をしている。
「ケルミアは今、困ってることある?」
「あるよ〜……性欲が抑えれなかったり、レム姉が恋しかったり」
「あはは……幸せそうだけどね」
やはり発情期だったようだ。
その後、ついにお風呂に入ることになった。
25歳になった俺の体は一体どうなっているのだろうか。
服を脱ぐと、見慣れた胸の膨らみが。
「見慣れた……胸…………はぁ……」
あの時から全然成長してないようだ。
「レム姉〜っ!!」
「えっ!?」
突然、全裸で飛び込んできたケルミアに抱きつかれる。
む、胸がデカい……!
「一緒にお風呂入ろ!」
「う、うん」
圧倒的な差にガッカリしながら、ケルミアに背中を流してもらっている。
「ケルミアぁ……大きくなったね」
「でしょ? 」
そういって胸を張るケルミアの姿に、更に落ち込む俺であった。
ーーー
その日は、一緒にイチャイチャしながら眠りについた。
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