楽しむ異世界生活
41話 スキル実験
いつもの白い空間へとやってきた。
「レイン、ネロ。今日は俺のスキルの実験を行う」
「はい! どんどんサポートさせていただきます!」
「頑張れ〜」
まずは魔王化だ。 夢の中なら魔力関係なく魔法をしようできるので、早速魔王化する。
真っ赤に染まった血のような髪と角。白い牙。
2度目の魔王化だ。
「まず。《魔王》の能力で気になったのは魔物を創造できるということ。
これについて、詳しく教えてくれるかなレイン君」
「はいっ! 私の実体化と同じように、魔素で幻影を作り、そこにそこに魔力を詰め込むことによって、魔王化した人物に忠実な魔物を作ることができます!」
ふむふむ。魔王化してる間、その魔物は襲ってこないのか。
「魔物を創造してから魔王化を解いたら魔物が襲ってくるなら、レムの魔物に対する恐怖も克服できると思うよ」
「おぉ! 流石ネロ!! 俺もいま考えていたところだ!」
魔王化した状態で、魔物を作成。
その魔物と戦闘を行なって恐怖を克服できれば、野生の魔物とも楽に戦えるだろう。
「早速、俺の知識の中にいるゴブリンを創造しようと思う」
俺が幻影魔法で、目の前にゴブリンの幻影を作成する。
その後に、自身の魔力を地面から伝って幻影に送る。
実体化は問題なくできるようだな。
「グガッ!」
ゴブリンは俺に対して、崇めるように座っている。残念だが君は今から実験台になるのだよ……。
俺の魔王化を解いて、魔物から俺に対する忠誠心を無くす。
魔王化を解いたせいなのか、俺の中に恐怖がやってくる。
「レム様! その恐怖心を克服するのです!」
ガーゴイル程の恐怖は感じないが、体がカタカタの震える。
しかし……どうしても克服せねば……!
「グガーッ!!」
「ひっ、ひいぃぃっっ!!!」
裸のゴブリンが俺に飛びかかってきて、俺は身を守るために伏せた。
すると、肩をトントンと叩かれたので、上を見る。
「大丈夫、僕が倒したから」
「ネロ……」
魔物に対する恐怖心を克服するには時間がかかるようだな。
これから毎日、魔物を創造して恐怖心を克服する鬼畜な訓練をしなければならないと思うと憂鬱だな。
「ひ、ひとまず恐怖心の克服は後回しだな。
次は《大天使化》で、どれだけの戦力が上がるか。
そして配下となった者に恩恵を与えることもできるから、どんな事ができるかレインとネロで試さないとね」
俺はすぐに大天使化を行う。
明らかに周りの空気が変わり、レインもネロも俺の姿に言葉を失っている。
「よし、とりあえず身体能力を試そうか。
身体能力無しで、レインとネロの周りを走るから、どれだけ速いか教えてね」
耳に心地の良い声に、快感を覚えつつ走り出す。
レインとネロを見ながら、周りのグルグルと走る。
体感では随分と速い。というより速すぎてレインとネロの姿が変形しているように見える。
少し走った後、元の場所に戻る。
「えっと……2分ほどレム様の姿が見えなかったのですが……」
「2分? 10秒くらいしか走ってないよ?
姿が見えないとなると、相当な速さだね」
「速すぎて時間の流れがおかしくなったんだろうね」
そうなのか、そりゃあ凄い。
《時空旅行》と似たような感じか。
夢の中では時空旅行は使えないらしく、試すのは現実でしなきゃならない。
「身体能力で、目に見えない速度となると…………レム様の魔力量が……えぇっと……」
人工知能よりも優秀なレインが、思考停止してしまっている。
それほど《大天使》の能力が壊れているということだ。
「とりあえず、大天使化の身体能力の凄さは分かった。
次は配下に恩恵を与える能力だね。
この恩恵はどんなのか選べるの?」
「はい。どんな恩恵が良いかレム様が考えて、配下に魔法をかけると恩恵が与えられます」
俺が考えるっていうことは、どんな恩恵でも与えられるのか?
例えば自然治癒能力とかもか?
「はい。レム様が考えた能力ならなんでも、対象に与えることができます。
しかし、《スキル》を与えることはできません」
なるほどね。
じゃあ早速だけど、レインから恩恵を与えるか。
「恩恵は1人いくつまで与えれる?」
「1人1つですね。後から恩恵を取り除いて別の恩恵を与えることはできます」
なら良かった。
「じゃあレインには、"思考能力の強化"を与える」
そう言うと、俺の体から白い光がフワフワと飛び出し。レインの体へと吸い寄せられる。
これが魔法だろうか。
レインの体へ、スゥ〜ッと入っていく。
《思考補助スキル:レイン が進化しました》
《メーティス:レイン に進化しました》
え!? スキルが進化した?
「レイン、ネロ。今日は俺のスキルの実験を行う」
「はい! どんどんサポートさせていただきます!」
「頑張れ〜」
まずは魔王化だ。 夢の中なら魔力関係なく魔法をしようできるので、早速魔王化する。
真っ赤に染まった血のような髪と角。白い牙。
2度目の魔王化だ。
「まず。《魔王》の能力で気になったのは魔物を創造できるということ。
これについて、詳しく教えてくれるかなレイン君」
「はいっ! 私の実体化と同じように、魔素で幻影を作り、そこにそこに魔力を詰め込むことによって、魔王化した人物に忠実な魔物を作ることができます!」
ふむふむ。魔王化してる間、その魔物は襲ってこないのか。
「魔物を創造してから魔王化を解いたら魔物が襲ってくるなら、レムの魔物に対する恐怖も克服できると思うよ」
「おぉ! 流石ネロ!! 俺もいま考えていたところだ!」
魔王化した状態で、魔物を作成。
その魔物と戦闘を行なって恐怖を克服できれば、野生の魔物とも楽に戦えるだろう。
「早速、俺の知識の中にいるゴブリンを創造しようと思う」
俺が幻影魔法で、目の前にゴブリンの幻影を作成する。
その後に、自身の魔力を地面から伝って幻影に送る。
実体化は問題なくできるようだな。
「グガッ!」
ゴブリンは俺に対して、崇めるように座っている。残念だが君は今から実験台になるのだよ……。
俺の魔王化を解いて、魔物から俺に対する忠誠心を無くす。
魔王化を解いたせいなのか、俺の中に恐怖がやってくる。
「レム様! その恐怖心を克服するのです!」
ガーゴイル程の恐怖は感じないが、体がカタカタの震える。
しかし……どうしても克服せねば……!
「グガーッ!!」
「ひっ、ひいぃぃっっ!!!」
裸のゴブリンが俺に飛びかかってきて、俺は身を守るために伏せた。
すると、肩をトントンと叩かれたので、上を見る。
「大丈夫、僕が倒したから」
「ネロ……」
魔物に対する恐怖心を克服するには時間がかかるようだな。
これから毎日、魔物を創造して恐怖心を克服する鬼畜な訓練をしなければならないと思うと憂鬱だな。
「ひ、ひとまず恐怖心の克服は後回しだな。
次は《大天使化》で、どれだけの戦力が上がるか。
そして配下となった者に恩恵を与えることもできるから、どんな事ができるかレインとネロで試さないとね」
俺はすぐに大天使化を行う。
明らかに周りの空気が変わり、レインもネロも俺の姿に言葉を失っている。
「よし、とりあえず身体能力を試そうか。
身体能力無しで、レインとネロの周りを走るから、どれだけ速いか教えてね」
耳に心地の良い声に、快感を覚えつつ走り出す。
レインとネロを見ながら、周りのグルグルと走る。
体感では随分と速い。というより速すぎてレインとネロの姿が変形しているように見える。
少し走った後、元の場所に戻る。
「えっと……2分ほどレム様の姿が見えなかったのですが……」
「2分? 10秒くらいしか走ってないよ?
姿が見えないとなると、相当な速さだね」
「速すぎて時間の流れがおかしくなったんだろうね」
そうなのか、そりゃあ凄い。
《時空旅行》と似たような感じか。
夢の中では時空旅行は使えないらしく、試すのは現実でしなきゃならない。
「身体能力で、目に見えない速度となると…………レム様の魔力量が……えぇっと……」
人工知能よりも優秀なレインが、思考停止してしまっている。
それほど《大天使》の能力が壊れているということだ。
「とりあえず、大天使化の身体能力の凄さは分かった。
次は配下に恩恵を与える能力だね。
この恩恵はどんなのか選べるの?」
「はい。どんな恩恵が良いかレム様が考えて、配下に魔法をかけると恩恵が与えられます」
俺が考えるっていうことは、どんな恩恵でも与えられるのか?
例えば自然治癒能力とかもか?
「はい。レム様が考えた能力ならなんでも、対象に与えることができます。
しかし、《スキル》を与えることはできません」
なるほどね。
じゃあ早速だけど、レインから恩恵を与えるか。
「恩恵は1人いくつまで与えれる?」
「1人1つですね。後から恩恵を取り除いて別の恩恵を与えることはできます」
なら良かった。
「じゃあレインには、"思考能力の強化"を与える」
そう言うと、俺の体から白い光がフワフワと飛び出し。レインの体へと吸い寄せられる。
これが魔法だろうか。
レインの体へ、スゥ〜ッと入っていく。
《思考補助スキル:レイン が進化しました》
《メーティス:レイン に進化しました》
え!? スキルが進化した?
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