楽しむ異世界生活

フーミン

18話 ソルとデートの予定

「それじゃっ。もうすぐ夜だし、自分の部屋に戻った方が良い。
 この学園は、夜になると職員が交代で見回りをしているからな」
「分かりました。アキヒト先生はこの後どこに?」
「一旦職員室に戻ってやり残した仕事を終わらせる。1人で戻れるか?」
「こう見えても中身は大人ですよ?」
「そうだな! じゃあまたな。お前とは長い付き合いになるぞ。それじゃ」


先生は保健室から出ていく時、一瞬部屋の明かりを消すというイタズラをした後、俺の驚いた声に笑いながら去っていった。
 いつか絶対こっちから驚かせてやるぞ、ニートめ。


俺は転移で自分の部屋へと帰ってきた。
 ベッドの上には、ソルが俺の着替えを持って、ズボンの中に手を入れて自家発電していたようだ。


「あっ!いやっっ!!これはそのっ!……あの……」
「はは〜ん……」


俺はニヤリと笑ってソル君を押し倒す。
 アキヒト先生によってテンションが上がったのもあるが、ソル君は男なのに顔が可愛いから虐めたくなっちゃうのだ。
 俺はソル君の下半身にある膨らんだ部分を撫でながら。


「一体何をしてたのかなぁ〜? ん〜?」


と、耳元で囁く。
ソル君は顔を真っ赤にしながら、驚いている。


「んっ…やばいって……それ以上はっ!」


声変わりしてないショタ声というのは実に可愛いものだ。
 ギリギリのところで手を離して、


「許すよ、そして忘れるよ」


といって、ベッドの上にある着替えを部屋にある水に入れる。
 どうやらこの水には特殊な魔法がかけてあるようで、入れたものを綺麗にしてくれるらしい。


「あの……ごめんなさい……//」


顔を真っ赤にしながら涙目になっている。
 まあ誰しも好きな人にアノ行為を見られたら死にたくなるわな。


「良いって良いって。いきなり転移してきた僕が悪いんだし、今度からドアをノックして入るよ。
でももし服を汚したらそこの水に入れといてね」


水に入れたら完璧に綺麗になるんだ。
 やられる本人が気づかなけりゃ問題無いということ。
 男の気持ちは痛いほど分からなくもない。
 俺は明かりがつく魔道具が置いてあるテーブルに剣とローブを置いて、ベッドに横になる。


「あぁ〜疲れた……。ソル君もローブ脱ぎなよ」
「あ……うん」


ソル君もテーブルの上にローブを置く。
 ネロはというと、いままでどこにいたか分からなかったのに、今はベッドに丸まって寝ている。


「その猫、可愛いね……」
「でしょ! ネロっていうんだ。こう見えても神級の魔族猫でさ、喋ることもできるんだよ」
「へぇ〜……僕も使い魔欲しいな……」


ネロは俺の使い魔という扱いになるのだろうか。


『はい。使い魔というのは魔道具に込められた生物の事を言います』


なるほど。てことはこの指輪って随分と貴重な物なんだな。
 父に貰ったものだ、無くさないようにしないとな。


「あの……さ。レムさん」
「ん?何? あ、それと名前には さん 付けなくて良いよ」
「じゃあレムちゃん。今日、僕を虐めてた人達が来た時、彼女って言ったんだけど、本当に良いの?」


あぁあの事か。
 確か『守る』事だけを約束してたけど、結局彼女って事になっちゃったな。
 でもまぁ、ソル君可愛いし、将来イケメンになってくれるだろうから。俺も1人の女として慣れるためだ。問題はないだろう。


「まあ良いんじゃない? その方が厄介ごとも減るだろうし」
「本当!? ありがとう! 早速なんだけどさ、明日デートしない?」


あれ?本当の彼女になんの?
 形だけじゃなかったっけ?
ん〜……なんかよく分からないな。でも経った今彼女で良いって言ったのに、次に嫌だって言ったらおかしいよな。


「デートってどこで?」
「どこで……うぅ〜……」


流石にそこまでは考えていなかったらしい。
 

『レイン。学園内でデートに良い場所ってどこかな?』
『ついにその質問が……。
デートに良い場所ですか。だとすると、図書館だとか、園芸部の庭だったり。
 後は屋上ですかね? 屋上は綺麗な景色を眺めることができる場所があります』


ん〜。その中から選ぶってのも難しいな。


「図書館か庭か屋上。どこが良い?」
「えっと〜……図書館? あ、でも本読んでばかりだとコミュニケーションが……。
 えぇっと。屋上かな?」
「じゃ屋上にしよっか」


ひとまずデートの予定は決まった。
 ソル君とは今後、恋人として学園生活を送るのだろうか。
 俺の中身は男だから、恋愛はどうかなと思ったけど、ソル君の顔は中性的というか女よりの顔だから大丈夫だな。
 女装なんかさせたら最高に可愛いだろうな。
 俺は妄想でニヤニヤしながら布団を被った。


「もう寝るの?」
「別に起きててほしいなら起きるよ?」
「いや、大丈夫。僕も寝ることにするよ」


ソルも横になって睡眠をとった。
 俺は 《幻想空間》で夢の中でも戦闘訓練ができるから、時間が勿体ないということは無い。
 ネロのフカフカの毛を堪能しながら、俺は夢の中へと入っていった。



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