僕は異世界召喚され召喚士になりました。

海美 蒼衣

プロローグ

 季節は冬、時間は17時を過ぎたころ俺は歩いていた。寒空の下、独りで暗い帰り道を...。
すると、いきなりの閃光と共に俺の意識が飛んだ。

「あ、失敗した...」

 そんな、残念な言葉が耳に入り俺は目を覚ました。

「なんで、召喚したら人間がでてくるの...むー」

頬を膨らませ俺を召喚したらしき人物は拗ねた。

その少女に俺は「な、なぁお前誰だ」と
声をかける。

 その少女は俺が声をかけたのに驚いたのか口を開けながら(゜д゜)ポカーンとしてる。

「あ、あなた言葉を!!というか、話ができるの!?」
と当たり前のことを淡々と言う。

「何当たり前のことを言ってんだ? 人間なんだから当然だろ」

 その返しに少女は、
「か、会話ができる召喚獣なんて...」
などとアホな事を言っている。

「召喚獣じゃないから」
と俺が言うと少女は
「え...どういうこと...」と
不思議そうに聞き返してくる。

「俺は獣じゃない、人間だから」
「あ、そっか...ならあなたの存在は...」
と考え初めた少女に

俺は
「召喚者だ」
と答えて見せた。

 状況判断に関しては誰にも負けない俺は目を覚ましてから思考を止めなかった。今の今まで。
目の前の少女、少女の発言、見たことの無い風景、音の響かない空。
何もかもがイレギュラー。
そんな場所に対して思いつくのは
【異世界】
この言葉以外当てはまらない。

「この場所は俺からしたら異世界なんだよ。お前達にもあるだろ誰も知らない世界ってのが」
俺の問いに頷く少女。

「そして、お前が召喚したのが人間なら俺は召喚者となる」
再び頷く少女。

「なら、私は召喚を失敗したのね…」
その残念そうな少女の言葉に俺は
「大成功だろ」
と一言。続けて
「獣なんかより者の方が難しいと異世界出身の俺は言ってんの」
 
 その言葉を聞き少女は
「な、なら私はやっと世界を...」
と言いかけたところで今にも涙を流しそうな表情をやめ真面目な顔で俺に言う。

「失礼を承知で言います」
(あ、これあれだ。某小説である展開だ)
何かを察しながら俺は黙って聞く。
「私と契約してください」
その頼みに俺は即答......

するわけもなく
「なら、条件をのんでくれ」
と召喚者の立場でありながら少女に交渉を持ちかけた。

 少女は少し悩み
「その条件の内容によります」
と答えた。

「俺の条件は......

俺の言葉を流すように風が通り抜けた。





この小説を読んでいただきありがとうございます。
初めて書いてみてとても緊張してしまいましたが、頑張ってみました!
このストーリーでわくわくして頂ければ嬉しいです。
今後もこの小説をよろしくお願いします。


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