獣少女と共同生活!?
第六話 みぞれ、会社に行く(前編)
みぞれが来て早くも1ヶ月を過ぎた。
みぞれもこちらの生活にだいぶ慣れたらしく、最近は近くの公園に行くのが楽しみらしい。
俺の仕事も土日は基本休みなので、みぞれと一緒に過ごしたり、買い物に行ったりなど有意義な生活を過ごしていた。
そんなある土曜日の9時。俺の携帯が鳴った。どうやら電話らしい。
相手は……俺が始めて仕事を教えた金沢 結衣からだった。
「もしもし?どうし──」
「誠先輩!助けて下さい!」
俺の話している途中で大きな声で助けを呼んだ結衣ちゃん。耳元でこんなに大声出されたら耳が痛いです……。
「分かったから、落ち着いて。深呼吸」
「スゥー……ハァー……。落ち着きました先輩!」
休日なのに相変わらず元気だなぁ……。俺にはこんなに元気に振る舞える自信ないぞ?
「で?要件は何?」
「それが、いきなりサーバーが落ちて処理を原因を調べてくれって頼まれて……」
「それってウチの仕事じゃないじゃん……。あそこはどうなってるの?」
「それが……他の対応とか、まだ終わってない問題があるらしくて……」
くそぅ……。よりによってウチに頼むか……。
ウチはどちらかというと、新人育成をメインとして、簡単なプログラムを作るのが仕事。
俺はその中でも教える立場であり、後輩の問題の修正や付け足してプログラムを完成まで持ち込むのが仕事。
つまり、この問題を対処出来るのは数少ない人だけ。
……休日出勤ですか。そうですか。
「分かった。今からそっちに行くけど、ちょっと時間かかるかもだからそれまでなんとか出来る?」
「恐らく大丈夫かと……。課長もいますし」
それなら安心だ。あの人割と雑だけど、やる時にはしっかりとやる人だからな。
「それじゃあ頼む。分からなかったらメモしてそのままにしといて」
「ラジャーです!」
その返事と共に電話を切る。みぞれはテレビを見ていた視線をこちらに向けていた。
「誠さん、お仕事ですか?」
「あぁ。悪いなみぞれ、いきなり仕事入って」
「いえいえ。お仕事なら仕方ありませんから」
やっぱりみぞれは優しいな……。なるべく早めに片付けて早く帰らないと。
俺は急いで荷物を用意して、スーツに着替え、小走りで玄関に向かった。
「誠さん、お弁当なくて大丈夫ですか?」
「あー……。コンビニとかで軽く済ませようかな」
「なら、私が作って持っていきますよ?」
マジか。みぞれの手作り弁当か。
みぞれは料理の腕が良く、たまに作ってもらっているがそれはもう満足している。
それを、お弁当として食えるのか……。最高じゃないか。
「でも、会社まで来れるか?」
「大丈夫です!以前教えてもらいましたから」
そうだな。もうみぞれは18歳の女の子。子供じゃないもんな。……親か、俺は。
とりあえず、お昼はみぞれに任せよう。俺は目の前の問題に向き合わなきゃな。
「それじゃあ、お弁当頼むな」
「はい!安心して待っていて下さい!」
こうして、俺は会社に急いで向かうのであった……。
あとはこのお弁当箱に入れて……よし!
栄養バランスを考えて作りましたし、見た目もいいですね。
後は、誠さんの会社まで無事に持って行くだけですね。
時刻は10時。会社までは1時間ほどの距離なので、少し迷っても大丈夫そうです。誠さんからも、心配だからという事でメールで道のりを教えてくれましたし……。
そういえば、電車に乗るのは初めてですね。見た事は何回もあるし、乗り方も知っているけれど……。やっぱり緊張しますね……。
戸締りなどをチェックして、外に出て鍵を閉めて……。よし。
まずは駅まで向かいましょう!
みぞれもこちらの生活にだいぶ慣れたらしく、最近は近くの公園に行くのが楽しみらしい。
俺の仕事も土日は基本休みなので、みぞれと一緒に過ごしたり、買い物に行ったりなど有意義な生活を過ごしていた。
そんなある土曜日の9時。俺の携帯が鳴った。どうやら電話らしい。
相手は……俺が始めて仕事を教えた金沢 結衣からだった。
「もしもし?どうし──」
「誠先輩!助けて下さい!」
俺の話している途中で大きな声で助けを呼んだ結衣ちゃん。耳元でこんなに大声出されたら耳が痛いです……。
「分かったから、落ち着いて。深呼吸」
「スゥー……ハァー……。落ち着きました先輩!」
休日なのに相変わらず元気だなぁ……。俺にはこんなに元気に振る舞える自信ないぞ?
「で?要件は何?」
「それが、いきなりサーバーが落ちて処理を原因を調べてくれって頼まれて……」
「それってウチの仕事じゃないじゃん……。あそこはどうなってるの?」
「それが……他の対応とか、まだ終わってない問題があるらしくて……」
くそぅ……。よりによってウチに頼むか……。
ウチはどちらかというと、新人育成をメインとして、簡単なプログラムを作るのが仕事。
俺はその中でも教える立場であり、後輩の問題の修正や付け足してプログラムを完成まで持ち込むのが仕事。
つまり、この問題を対処出来るのは数少ない人だけ。
……休日出勤ですか。そうですか。
「分かった。今からそっちに行くけど、ちょっと時間かかるかもだからそれまでなんとか出来る?」
「恐らく大丈夫かと……。課長もいますし」
それなら安心だ。あの人割と雑だけど、やる時にはしっかりとやる人だからな。
「それじゃあ頼む。分からなかったらメモしてそのままにしといて」
「ラジャーです!」
その返事と共に電話を切る。みぞれはテレビを見ていた視線をこちらに向けていた。
「誠さん、お仕事ですか?」
「あぁ。悪いなみぞれ、いきなり仕事入って」
「いえいえ。お仕事なら仕方ありませんから」
やっぱりみぞれは優しいな……。なるべく早めに片付けて早く帰らないと。
俺は急いで荷物を用意して、スーツに着替え、小走りで玄関に向かった。
「誠さん、お弁当なくて大丈夫ですか?」
「あー……。コンビニとかで軽く済ませようかな」
「なら、私が作って持っていきますよ?」
マジか。みぞれの手作り弁当か。
みぞれは料理の腕が良く、たまに作ってもらっているがそれはもう満足している。
それを、お弁当として食えるのか……。最高じゃないか。
「でも、会社まで来れるか?」
「大丈夫です!以前教えてもらいましたから」
そうだな。もうみぞれは18歳の女の子。子供じゃないもんな。……親か、俺は。
とりあえず、お昼はみぞれに任せよう。俺は目の前の問題に向き合わなきゃな。
「それじゃあ、お弁当頼むな」
「はい!安心して待っていて下さい!」
こうして、俺は会社に急いで向かうのであった……。
あとはこのお弁当箱に入れて……よし!
栄養バランスを考えて作りましたし、見た目もいいですね。
後は、誠さんの会社まで無事に持って行くだけですね。
時刻は10時。会社までは1時間ほどの距離なので、少し迷っても大丈夫そうです。誠さんからも、心配だからという事でメールで道のりを教えてくれましたし……。
そういえば、電車に乗るのは初めてですね。見た事は何回もあるし、乗り方も知っているけれど……。やっぱり緊張しますね……。
戸締りなどをチェックして、外に出て鍵を閉めて……。よし。
まずは駅まで向かいましょう!
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