俺は5人の勇者の産みの親!!
第54話 ゆめみるあいね
◆◆◆◆◆◆
「……いいよ、リュート……。様はもうつけなくていい?」
「あぁ、別にいいぜ。そっちの方が俺はやりやすいからな」
「……わかった。リュート。……私、男の人から触られるの初めてで怖いけど……。よろしくね」
アイネは呪文を唱えて机くらいの大きさの四角い瓶を取り出して置く。
透明ながらも風景にうっすら映る美しい青色。
アイネの顔がそれに映ると、アイネは珍しく笑って見せた。
「……私、可愛い?」
上の服を脱ぐと、その机の瓶の上に畳んで乗せた。
すでにアイネの胸が露わになっている。
俺はその姿を見つめる訳にもいかずに下を向きながら問いに答える。
「あぁ、アイネは可愛いよ。カノンがいなかったら好きになってたかもな」
俺は雰囲気に流さられて半ば告白のようなことを言ってしまう。
バカだな、俺は。
こんなことを言う方がアイネを苦しめてしまうと言うのに。
そんな心にも無い言葉を浴びたアイネは薄ピンクのパンティーに手をかける。
「……リュートの脳には聞いてない」
アイネはスルスルとパンティーを脱ぐと綺麗に畳んで上着の上に置く。
そして、アイネは靴まで脱ぐ。
靴下も綺麗に剥ぎ取って服の横に綺麗に並べる。
「……私はあなたの心に聞いたの。ねぇ、私は可愛い?」
アイネはペタペタと冷たそうなタイルの上を裸足で歩いてくる。
青くて艶やかで美しい髪の毛。
アイネは結んでいたリボンを解くと、綺麗なストレートの髪型に早変わりする。
「……こうしたらカノンみたいになれる? こうしたら可愛くなれる?」
黙って俺は近寄るアイネを抱きしめる。
ポスンと胸あたりに収まった彼女の頭。
撫でてみると、本当にマシュマロのように柔らかい感触だった。
まだ成熟してないように見えて、ちゃんとしたオトナの女性なのだ、アイネは。
「俺の心……か。可愛いよ。可愛すぎて食べちゃいたい」
アイネはキュッと俺の服を引っ張る。
ガリガリと頭を胸に擦り付けて数秒、アイネは顔を上げる。
ウルウルとした青い瞳が俺に向けられると、すぐにアイネは口を開いた。
「……食べてもいいんだよ? この15分間は私がリュートの彼女なんだから」
アイネは届きそうにない俺の顔に手を伸ばす。
素っ裸の女の子を放置したままにするのはあまりにも忍びない。
俺は少しだけしゃがむと、舌を差し出す彼女の唇にゆっくりと触れた。
「あぁ、この時間だけ俺の彼女だ」
そして、俺はアイネの口の中に舌を突っ込んだ。
「んっ……! ひもちいい……!」
初めてのキスなのか、舌の動きが変にぎこちなく、俺の口の中を激しく掻き回される。
一瞬だけだが嗚咽しそうになり、数秒後に彼女の唇から離れる。
「落ち着けって、アイネ。焦らなくてもいいから。俺がキスの仕方を教えてやるって」
「……カノンとエッチな事しまくってた証拠。舌使いがエッチすぎて、クセになりそう。……記憶消されたとしても、時々でいいから私にキスの仕方を教えてほしい……」
アイネは俺の頰を掴むと、さらに奥の方に舌を入れてくる。
トロトロとしたアイネの小さな舌は、甘くて喉の奥がとろけそうだ。
俺も負けじとアイネの口の中に唾液を送り込んでみる。
すると、唾液の交換に慣れてないアイネは少しだけ噎せるのだ。
「……リュート、口の奥がネバネバする……!」
「これが、ディープキスっての。どう? エロいだろ?」
「……よくわからないけど、気持ちいいかも」
アイネはそう言うと、もう一度俺の唇と彼女の唇が閉ざされる。
繋がれた空間の中に舌とアイネの唾液が一度に押し寄せる。
どっぷりと流れ込んだそれが俺の口の中で混ざり合うと、まるで魔法にかかったようにアイネの全てを飲み込んでしまいたくなった。
「あ、アイネ!」
俺は口の中から舌を取り出すと、ようやくアイネの下半身を覗き込む覚悟ができた。
彼女の華奢な体をまじまじとみる俺。
それがわかったアイネは股をクロスさせながら見せまいとする。
「……わかってるよ、さっきから興奮が止まらないんでしょ? おっきいのがお腹に当たってる……」
「……仕方がないよ、俺も男なんだし。あと、アイネが可愛すぎて俺もう我慢できない」
「……でも、約束した、カノンと。私はリュートと度の超えたエッチはしないって。だから、リュートがズボンを脱ぐのなら私はもうやめる。私は今だけリュートの彼女なの。でも、外に出たらカノンの彼女。それだけは守ってあげたい、カノンの願いだから」
アイネは俺の耳元で優しく囁く。
妖精の歌声のような、優しい声で。
「……私はリュートが好き。でも、カノンはもっともっと、もっとリュートのことが好きなの。それを世界平和のために譲ってくれるなんて、きっとカノンはとても辛いよ。カノンのためにもちゃんと力をつけてリュートを返す、それが私ができるカノンへの恩返し。だから、リュートもちゃんとカノンを慰めてあげてね?」
キラキラと光る彼女の目。
覚悟してるんだ、俺との思い出が消される事を。
「……おうっ!」
アイネの言葉で強く心打たれる俺。
この言葉がなければ確実にいきり勃つ俺の宝剣をピンク色の肉の中に納刀していた。
しかし、彼女はそれを許さないでいてくれた。
それは俺と愛を交わしたく無いんじゃない、俺とカノンの間にヒビを入れないための配慮だった。
……彼女は誰よりも優しいのだ。
欲しいものがあったら手段を選ばない女の子なのだと決めつけていたがどうやら違うようだ。
彼女は、彼女なりのルールがあるんだ。
「だから、どうか私に忘れられないほどの夢を見させてください」
そう言うと、アイネは俺の手を取ってゆっくりと自分の股に指をなぞらせる。
くちゅ。
「……っ!」
アイネはピクンと体を揺らす。
「……あと10分だけリュートの彼女。だから、いっぱい気持ちよくしてね? 大好きだよ、リュート」
生暖かいアイネのとろとろの生肉。
カノンとは全く大きさが違うそれに人差し指をゆっくりと押し込んでいく。
狭すぎる穴を傷つけないように……。
「いっ、痛いっ!」
「や、やめるか?」
「……いや、続けて。大丈夫だから……」
ヌプヌプと厭らしい音を立てながら俺を少しずつ飲み込んでいく!
「……リュートぉっ!」
アイネはプルプルと震えながら強く抱きしめる。
「アイネ、俺でよければ一生忘れられない夢を見せてあげるよ、俺も一瞬だけだけど彼女であってほしい、大好きだ、アイネ」
「……うんっ!」
そして、涙を浮かべたアイネは目を瞑る。
同じようにピンク色の舌を突き出したので、俺はそれを舐めとるように舌を這わせた。
残り時間は8分。
俺たちはそれまでの間、どれほどのカレカノを演じることができるのだろうか。
俺はただアイネの想いに応えてあげたいだけだ。
この数分だけでいいからアイネの全てが報われて欲しい。
だからどうか、俺よりももっと優しくて、カッコよくて、エッチがうまい男の人に出会って欲しいな。
優しいアイネのことが好きだ。
だから、ありがとう。
俺は根元まで入り込んだ中指でゆっくりと中身を掻き回した。
******
……。
******
俺とアイネは狭い空間の中で笑い合った。
残り時間は1分と無い。
彼女は急いで髪の毛を結び直して、瓶を片付ける。
そして、入って来た時と同じように手を繋ぐ。
「気持ちよかった。忘れるのはもったいないけど、最高の経験だったよ?」
「あぁ、俺もアイネが気持ちよくなって良かった」
そして、結界を解いた。
外に広がる世界に出るのは久々な気がする。
俺たちはお互いの体についた愛の匂いを魔法でかき消し、何事もなかった様に歩き出した。
アイネのとても幸せそうな顔。
俺はそれが観れただけでとても満足できた。
ありがとな、アイネ。
可愛かったよ。
◆◆◆◆◆◆
「……。」
「はい、アイネ、質問するわよ! さっきまで何してた?」
「……なんだっけ? トイレで寝てしまってた気がするけど……。多分、リュート様とエッチしてたんだよね?」
「……おっけい。術は効いてるみたいね。行っていいわ。魔力も以前と桁違いに増えてるわね。ちっ」
「おい、カノン! 何も舌打ちすることないだろ! アイネだって真剣なんだぞ!」
俺がアイネを擁護すると、カノンはブチ切れたような顔をして俺を見つめる。
「リュート! まさか……アイネに惚れたんじゃないでしょうね?!」
胸倉を掴まれると、俺は部屋から引きずり出される!
「待て待て! そう言うことじゃねぇってカノン! お前がエッチしていいって言ったのに舌打ちは酷いだろって!」
「うるさいわねっ! とりあえず私の魔力回復にこれから専念するのっ! ほら、隣の部屋のベッドに行くわよ!」
「ちょ、休憩しないと結構きついって! アイネぇ! 助けてぇぇ!」
そして、みんなのいた部屋から遠ざかると、ギィーっと扉が閉まった。
︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎
「くんくん、ねぇアイネ。あなたもしかしてエッチしてる時にウンコ漏らしたんじゃないの? 臭うわよ、あなたの体」
テルが私の体を嗅ぐと、臭そうに鼻をつまむ。
狼だから鼻がいい。
流石にテルの嗅覚には使ったであろう消臭魔法は敵わないか。
「……全然覚えてない。あと、女の子に臭いは失礼」
「臭いものに臭いって言って何が悪いのよ、妖精なら聖水でも被ってくれば?」
「……うるさい駄犬。そんなんだから吠えるしか能がないチワワって呼ばれるのよ」
「ああ、アイネぇ! あんた、表に出なさいよ! どちらが強いか勝負しようじゃない!」
「ちょ、テルさん! 喧嘩はやめようぜ! なぁ?」
「……エータがそう言うなら……やめてあげてもいいわよ? 良かったわね。エータが止めてくれなかったら死んでたわよ?」
「……忠犬テル公」
「なんですってぇぇぇ!」
「わぁぁ! テルさんっ!」
そんなこんなで私はどうやらリュート様とエッチを済ませたようだ。
カノンの魔法ってすごいな、何も覚えてないや。
でも、一つだけ確信していることがある。
おそらくだけど、リュート様は私を受け入れてくれたんだって。
それは、私のお尻の穴がヒリヒリするのが何よりの証拠。
……リュート様、やっぱり素敵。
つづく。
「……いいよ、リュート……。様はもうつけなくていい?」
「あぁ、別にいいぜ。そっちの方が俺はやりやすいからな」
「……わかった。リュート。……私、男の人から触られるの初めてで怖いけど……。よろしくね」
アイネは呪文を唱えて机くらいの大きさの四角い瓶を取り出して置く。
透明ながらも風景にうっすら映る美しい青色。
アイネの顔がそれに映ると、アイネは珍しく笑って見せた。
「……私、可愛い?」
上の服を脱ぐと、その机の瓶の上に畳んで乗せた。
すでにアイネの胸が露わになっている。
俺はその姿を見つめる訳にもいかずに下を向きながら問いに答える。
「あぁ、アイネは可愛いよ。カノンがいなかったら好きになってたかもな」
俺は雰囲気に流さられて半ば告白のようなことを言ってしまう。
バカだな、俺は。
こんなことを言う方がアイネを苦しめてしまうと言うのに。
そんな心にも無い言葉を浴びたアイネは薄ピンクのパンティーに手をかける。
「……リュートの脳には聞いてない」
アイネはスルスルとパンティーを脱ぐと綺麗に畳んで上着の上に置く。
そして、アイネは靴まで脱ぐ。
靴下も綺麗に剥ぎ取って服の横に綺麗に並べる。
「……私はあなたの心に聞いたの。ねぇ、私は可愛い?」
アイネはペタペタと冷たそうなタイルの上を裸足で歩いてくる。
青くて艶やかで美しい髪の毛。
アイネは結んでいたリボンを解くと、綺麗なストレートの髪型に早変わりする。
「……こうしたらカノンみたいになれる? こうしたら可愛くなれる?」
黙って俺は近寄るアイネを抱きしめる。
ポスンと胸あたりに収まった彼女の頭。
撫でてみると、本当にマシュマロのように柔らかい感触だった。
まだ成熟してないように見えて、ちゃんとしたオトナの女性なのだ、アイネは。
「俺の心……か。可愛いよ。可愛すぎて食べちゃいたい」
アイネはキュッと俺の服を引っ張る。
ガリガリと頭を胸に擦り付けて数秒、アイネは顔を上げる。
ウルウルとした青い瞳が俺に向けられると、すぐにアイネは口を開いた。
「……食べてもいいんだよ? この15分間は私がリュートの彼女なんだから」
アイネは届きそうにない俺の顔に手を伸ばす。
素っ裸の女の子を放置したままにするのはあまりにも忍びない。
俺は少しだけしゃがむと、舌を差し出す彼女の唇にゆっくりと触れた。
「あぁ、この時間だけ俺の彼女だ」
そして、俺はアイネの口の中に舌を突っ込んだ。
「んっ……! ひもちいい……!」
初めてのキスなのか、舌の動きが変にぎこちなく、俺の口の中を激しく掻き回される。
一瞬だけだが嗚咽しそうになり、数秒後に彼女の唇から離れる。
「落ち着けって、アイネ。焦らなくてもいいから。俺がキスの仕方を教えてやるって」
「……カノンとエッチな事しまくってた証拠。舌使いがエッチすぎて、クセになりそう。……記憶消されたとしても、時々でいいから私にキスの仕方を教えてほしい……」
アイネは俺の頰を掴むと、さらに奥の方に舌を入れてくる。
トロトロとしたアイネの小さな舌は、甘くて喉の奥がとろけそうだ。
俺も負けじとアイネの口の中に唾液を送り込んでみる。
すると、唾液の交換に慣れてないアイネは少しだけ噎せるのだ。
「……リュート、口の奥がネバネバする……!」
「これが、ディープキスっての。どう? エロいだろ?」
「……よくわからないけど、気持ちいいかも」
アイネはそう言うと、もう一度俺の唇と彼女の唇が閉ざされる。
繋がれた空間の中に舌とアイネの唾液が一度に押し寄せる。
どっぷりと流れ込んだそれが俺の口の中で混ざり合うと、まるで魔法にかかったようにアイネの全てを飲み込んでしまいたくなった。
「あ、アイネ!」
俺は口の中から舌を取り出すと、ようやくアイネの下半身を覗き込む覚悟ができた。
彼女の華奢な体をまじまじとみる俺。
それがわかったアイネは股をクロスさせながら見せまいとする。
「……わかってるよ、さっきから興奮が止まらないんでしょ? おっきいのがお腹に当たってる……」
「……仕方がないよ、俺も男なんだし。あと、アイネが可愛すぎて俺もう我慢できない」
「……でも、約束した、カノンと。私はリュートと度の超えたエッチはしないって。だから、リュートがズボンを脱ぐのなら私はもうやめる。私は今だけリュートの彼女なの。でも、外に出たらカノンの彼女。それだけは守ってあげたい、カノンの願いだから」
アイネは俺の耳元で優しく囁く。
妖精の歌声のような、優しい声で。
「……私はリュートが好き。でも、カノンはもっともっと、もっとリュートのことが好きなの。それを世界平和のために譲ってくれるなんて、きっとカノンはとても辛いよ。カノンのためにもちゃんと力をつけてリュートを返す、それが私ができるカノンへの恩返し。だから、リュートもちゃんとカノンを慰めてあげてね?」
キラキラと光る彼女の目。
覚悟してるんだ、俺との思い出が消される事を。
「……おうっ!」
アイネの言葉で強く心打たれる俺。
この言葉がなければ確実にいきり勃つ俺の宝剣をピンク色の肉の中に納刀していた。
しかし、彼女はそれを許さないでいてくれた。
それは俺と愛を交わしたく無いんじゃない、俺とカノンの間にヒビを入れないための配慮だった。
……彼女は誰よりも優しいのだ。
欲しいものがあったら手段を選ばない女の子なのだと決めつけていたがどうやら違うようだ。
彼女は、彼女なりのルールがあるんだ。
「だから、どうか私に忘れられないほどの夢を見させてください」
そう言うと、アイネは俺の手を取ってゆっくりと自分の股に指をなぞらせる。
くちゅ。
「……っ!」
アイネはピクンと体を揺らす。
「……あと10分だけリュートの彼女。だから、いっぱい気持ちよくしてね? 大好きだよ、リュート」
生暖かいアイネのとろとろの生肉。
カノンとは全く大きさが違うそれに人差し指をゆっくりと押し込んでいく。
狭すぎる穴を傷つけないように……。
「いっ、痛いっ!」
「や、やめるか?」
「……いや、続けて。大丈夫だから……」
ヌプヌプと厭らしい音を立てながら俺を少しずつ飲み込んでいく!
「……リュートぉっ!」
アイネはプルプルと震えながら強く抱きしめる。
「アイネ、俺でよければ一生忘れられない夢を見せてあげるよ、俺も一瞬だけだけど彼女であってほしい、大好きだ、アイネ」
「……うんっ!」
そして、涙を浮かべたアイネは目を瞑る。
同じようにピンク色の舌を突き出したので、俺はそれを舐めとるように舌を這わせた。
残り時間は8分。
俺たちはそれまでの間、どれほどのカレカノを演じることができるのだろうか。
俺はただアイネの想いに応えてあげたいだけだ。
この数分だけでいいからアイネの全てが報われて欲しい。
だからどうか、俺よりももっと優しくて、カッコよくて、エッチがうまい男の人に出会って欲しいな。
優しいアイネのことが好きだ。
だから、ありがとう。
俺は根元まで入り込んだ中指でゆっくりと中身を掻き回した。
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俺とアイネは狭い空間の中で笑い合った。
残り時間は1分と無い。
彼女は急いで髪の毛を結び直して、瓶を片付ける。
そして、入って来た時と同じように手を繋ぐ。
「気持ちよかった。忘れるのはもったいないけど、最高の経験だったよ?」
「あぁ、俺もアイネが気持ちよくなって良かった」
そして、結界を解いた。
外に広がる世界に出るのは久々な気がする。
俺たちはお互いの体についた愛の匂いを魔法でかき消し、何事もなかった様に歩き出した。
アイネのとても幸せそうな顔。
俺はそれが観れただけでとても満足できた。
ありがとな、アイネ。
可愛かったよ。
◆◆◆◆◆◆
「……。」
「はい、アイネ、質問するわよ! さっきまで何してた?」
「……なんだっけ? トイレで寝てしまってた気がするけど……。多分、リュート様とエッチしてたんだよね?」
「……おっけい。術は効いてるみたいね。行っていいわ。魔力も以前と桁違いに増えてるわね。ちっ」
「おい、カノン! 何も舌打ちすることないだろ! アイネだって真剣なんだぞ!」
俺がアイネを擁護すると、カノンはブチ切れたような顔をして俺を見つめる。
「リュート! まさか……アイネに惚れたんじゃないでしょうね?!」
胸倉を掴まれると、俺は部屋から引きずり出される!
「待て待て! そう言うことじゃねぇってカノン! お前がエッチしていいって言ったのに舌打ちは酷いだろって!」
「うるさいわねっ! とりあえず私の魔力回復にこれから専念するのっ! ほら、隣の部屋のベッドに行くわよ!」
「ちょ、休憩しないと結構きついって! アイネぇ! 助けてぇぇ!」
そして、みんなのいた部屋から遠ざかると、ギィーっと扉が閉まった。
︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎
「くんくん、ねぇアイネ。あなたもしかしてエッチしてる時にウンコ漏らしたんじゃないの? 臭うわよ、あなたの体」
テルが私の体を嗅ぐと、臭そうに鼻をつまむ。
狼だから鼻がいい。
流石にテルの嗅覚には使ったであろう消臭魔法は敵わないか。
「……全然覚えてない。あと、女の子に臭いは失礼」
「臭いものに臭いって言って何が悪いのよ、妖精なら聖水でも被ってくれば?」
「……うるさい駄犬。そんなんだから吠えるしか能がないチワワって呼ばれるのよ」
「ああ、アイネぇ! あんた、表に出なさいよ! どちらが強いか勝負しようじゃない!」
「ちょ、テルさん! 喧嘩はやめようぜ! なぁ?」
「……エータがそう言うなら……やめてあげてもいいわよ? 良かったわね。エータが止めてくれなかったら死んでたわよ?」
「……忠犬テル公」
「なんですってぇぇぇ!」
「わぁぁ! テルさんっ!」
そんなこんなで私はどうやらリュート様とエッチを済ませたようだ。
カノンの魔法ってすごいな、何も覚えてないや。
でも、一つだけ確信していることがある。
おそらくだけど、リュート様は私を受け入れてくれたんだって。
それは、私のお尻の穴がヒリヒリするのが何よりの証拠。
……リュート様、やっぱり素敵。
つづく。
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