俺の青春イチャラブ高校生活を返せ

真木 輝

第三話 嫌な予感

「そこのお二人さん」

そう言って、晴人と玲に話しかけたのは小春だ

「ん?どうした?」

「いやさぁ、実はさこの子がさ君らと仲良くなりたいらしくて」

「ちょ、ちょっと小春⁈ 話に行こうって言ったのは小春じゃない」

「いいからいいから、細かいことはいいのよ、それよりもイケメンよイケメン!」

楓と小春はコソコソと話していた

「てことで、私は川嶋小春、よろしくね」

「そしてこっちは・・・」

小春はそう言って、楓の背中を押して前に出す

「・・・山城楓です、よろしく・・・」

楓は照れながら自己紹介をすませると

また小春の背後に隠れた

「お、おう、よろしく、ちなみに俺の名前は、長山玲」

「そしてこっちは、桐山晴人だ」

「お、おい、俺の分まで言いやがったな」

ごめんごめんと玲は軽く謝った

「玲君と晴人君ね、よろしくね」

「私のことは小春でいいよ、そっちの子も楓でいいよ〜」

「オッケー、よろしくね、小春、楓」

晴人も玲もどうやら慣れているようだ

その時ちょうどチャイムが鳴った

「やばい、チャイム鳴っちゃった」

「それじゃ、また後でね」

そう言って、小春と楓は去っていった

「どうだったよ晴人」

「ん?何がだ?」

「決まってんだろ、どっちがタイプかだよ」

玲は笑いながら晴人の肩を叩く

「ちなみに俺は小春ちゃん派だ!」

確かに小春はかわいかった

ショートカットで身長は162センチくらい

そうだな、スポーツ美女って感じだ

「んー、確かに可愛かったけど」

「なんだなんだ?もしかして晴人は楓ちゃん派か?」

「んーーーーー?」

確かに楓も可愛いかった

こっちは、セミロングのツンとした感じの子だ

例えは特にない

普通に可愛いが

「俺はそうだな、大事な日に、車で俺をはねるような美少女がタイプかな」

「え?バカなのか?Mなのか?」

玲は少し引き気味に言った

「冗談に決まってるだろ」

まぁ、冗談ではなく、真莉は可愛かった

前カノよりもはるかに・・・

「てか晴人よ、スケジュール表見たかよ?」

そう言って、玲はスケジュール表を見せてきた

「来週の頭から、新入生合宿だとよ」

まぁ、定番のイベントだな

そして、定番こそが正義!

次こそは俺の青春を実現させる!

「そうか、場所はどこだ?」

「宮城だとよ」

ん?ちょっと待てよ

「玲、聞こえなかったもう一回」

「だから、宮城だとよ」

宮城・・・・・

宮城・・・・・?

みやギィ!

なんだと何でよりによって宮城なんだ

何でまた俺の地獄の場所に

いじめてるのか?

「確認だが、何泊だ?」

「二泊だけど」

「ホテルの名前は?」

「仙台グランディアだが?」

がぁーん

みるみるうちに晴人が干からびていく

「お、おい、晴人?晴人死ぬな!」

俺の高校生活、またもや波乱の予感です


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