俺の青春イチャラブ高校生活を返せ

真木 輝

第二話 初登校!

まぁ、あれこれあって入院生活を送っていた俺だが

ついに退院した

真莉はあれから学校が終わるたびに来てくれて正直助かった

そして今日はついに

念願の初登校!

ってことで、前事故った角まで来ている

さすがに同じ間違いはしない

ゆっくりと慎重に角を曲がる

「ふー・・・」

第1関門は突破だ

だが油断は禁物

気を引き締めていこう

その時、

「わっ!」

後ろから背中を押された

「わわわわわわわわわわわっ」

晴人は驚きのあまり身構えた

「ははは、面白すぎですよ」

そこには腹を抑えながら笑っている真莉の姿があった

「お、おい、ビビっただろ」

「すいません笑」

「また事故ると思いましたぁ?」

「思ったよ!俺の高校生活終わりと思ったよ!」

本当にビックリした

「では私はこれで」

「お、おうまたな」

真莉は黒い車に戻っていった

金持ちかなんかなのか?

晴人はそのまま学校に向かった




「・・・・・・」

クラスに入った

クラスは平和だ、ごく普通だ

しかも賑やかだ

「・・・・・・・・」

やっぱりか

入院してたせいで、誰も友達がいない!

みんなもうグループできてるじゃないか!

最悪だ、俺の青春・・・・

ん?

だがその時晴人は発見したのだ

ん?なんだこの明らかに浮いてるやつは

そう前の席に座っている生徒は、晴人が来てから1回も誰とも話していなかったのだ

こいつなら行ける!

晴人は大きく息を吸って

前の生徒の肩を叩く

「よ、よお、俺は桐山晴人だ、よろしくな」

前の生徒は反応して振り返る

な、なんだこのイケメンは!

そうその男は超がつくほどのイケメンだった

「お、おうよろしくな」

「うん、よろしく」

「よろしく・・・」

「よろしく・・・」

・・・・・

静まり返る2人

「な、なぁ、友達はいないのか?」

「は?」

やべぇ、ストレートに聞きすぎタァ

「いや、お前みたいなイケメンが誰とも話してなかったからさ」

「あぁ、そのことか」

よかったよかった落ち着いたか

「実は体調悪くて、最初の三日間休んだんだよ」

え?・・・・・

何この偶然、運命か?

「え、まじか、実は俺もなんだ」

「え、まじかよ・・・」

「あ、そう言えば、名前を言うのを忘れていたな」

「俺の名前は、長山玲だ、玲と呼んでくれ」

名前もイケメン野郎かよ

「お、よろしくな玲、俺も晴人でいいぞ」

「オッケー晴人、よろしくな」






「ねぇねぇ、楓、楓、あの2人、めちゃイケメンじゃない?」

そう楓に語りかけたのは、川嶋小春だ

「えーそう?」

「そうだよそうだよ、2人とも仲良くなりたいな」

「イケメン彼氏ゲットのチャンスだよ!」

小春は目を輝かせている

「ん?どこかで見たことあるような」

はっ、楓の頭には3日前の登校時の映像が浮かんでいた

「バカ男・・・」

「え?楓なんか言った?」

「え、いや何もないよ」

「なら行こうよ、2人のところ」

「いややめとこうよ・・・」

「あれぇ?楓、照れてるのかなぁ?」

「くっ、照れてないわよ!」

「なら行きましょ!」

そのまま楓は小春に強引に連れていかれた

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