ゴブリンから頑張る神の箱庭~最弱からの成り上がり~
お前らが馬鹿だっただけ
「う、嘘だ! そんな訳が───」
ハクアの語った事は、とてもではないがヤルドーザが受け入れられるものではなかった。
扉を開けてからの一連の流れ、自身の心情まで含めた全てを言い当てられ、言い知れないナニかを感じながら思わず否定する。
ヤルドーザがそう考えるのも当たり前の事だろう。
この部屋へ誘導したつもりがされていた。それくらいならば認めてもいい。
だがハクアは、ヤルドーザが何を考え、どう思考し、攻撃をどのように組み立てたか、そこまで見事に言い当てた。何より、自身の腕を吹き飛ばされる事まで予定通りだったと言う。
至る所から流れ出る血に、片腕なくした姿、一見すれば追い詰められた側の戯言だ。
そんなものを認める方が難しいのは当然だろう。
だがハクアの纏う空気が、その言葉を無理矢理ヤルドーザの魂に事実だと突き付けるようだった。
「信じたくないなら信じなければ良い。お前が何を吠えようと現実は何も変わらないんだから。まあ、私から言わせればお前みたいに賢いフリをした馬鹿が一番扱い易いよ」
「くっ、だっだが、それでもおかしい! いくらお前が改良したとしてもあんなカビの生えたような術式、この俺に効くはずが無い!」
「ああ、術式を改良しただけならな」
「はっ?」
「まだ気が付かないとは、ドラゴンってのは意外とにぶいんだな」
「何を……言って、っ!?」
ハクアの言葉が分からず思わず聞き返すヤルドーザの目に、光源の乏しい事で見えなかったモノが、暗闇に慣れてきた事で視界に映り思わず息を呑む。
そこにあったのは、おびただしい量の血で描かれた、壁一面の幾何学模様だ。
それは正面だけではない。
四方を囲む壁、天井、そして自分を縛る為に用意された魔法陣に隠れるように、地面にもびっしりと描かれている。
それらが気が付かれた今は、隠れる必要がないと言わんばかりに薄く発光し、部屋全体を薄明かりで照らし初めた。
今思えば初めから違和感はあった。
この部屋に入った瞬間、異様なまでに血の匂いが充満していたからだ。
ただそれは腕を弾き飛ばされ、全身から血を流す獲物が目の前に居るからだと気にも止めなかった。
何よりも、待ちに待った狩りに高揚する自分自身が、それを考える事自体煩わしがったのだ。
「【三点封陣】は知ってるだろ?」
思考の渦に呑まれるヤルドーザの鼓膜を震わせるようにそんな言葉が響く。
その音源であるハクアに目を向けると、いつの間にか元に戻った腕で人差し指を立て、唇に当てながら薄らと微笑む。
【三点封陣】それは指定した二つの縛りを指定の時間内に相手に行わせる。もしくは自分で行い、最後に封印する術式に、相手が触れる一手で発動する術式だ。
難易度が高いが効果は絶大で、その縛りが困難で開始から終わりまでの時間が短いほど効果は更に上がる。
ハクアが今回課した縛り。
一つは自身が一定以上のダメージを負う事、そしてもう一つが封印術式の上でヤルドーザが竜化する事の二つだ。
だがこれだけではヤルドーザをここまで完全に縛る事は出来ない。
そこでハクアは事前にこの場所を自分の陣地として構築した。
毒を混ぜた自らの血にを使い、天井、壁、地面に封印術式を補助する術式も織り交ぜ構築したのだ。
「う、嘘だ! そんな事が───」
「可能だよ。お前程度が相手ならな。だけど残念ながらこれでもまだ足りない。縛る事は出来てもまだお前を倒す事は出来ない」
だけど───と、言うと、ハクアは吹き飛ばされたはずの自分の腕、そしてヤルドーザが攻撃する為に飛ばした鱗を取り出す。
「何をするつもりだ」
「そりゃもちろん面白い事だよ」
ハクアは取り出した腕をヤルドーザの前に置くと、その腕に向かい手の平を向ける。
すると腕はみるみると黒く変色しあっという間に、禍々しい空気を放つナニかになった。
わからない。わからない。
目の前で行われる異様な光景にヤルドーザに得体のしれない恐怖が絡み付く。
今までも敵わないと思った敵は何人も居た。
龍王、龍神、アカルフェル、自分より強い者に対する恐怖を感じた事はいくらでもある。
だが、今目の前に居るこれはなんだ?
自分よりも遥かに弱い存在。
縛られはしたものの、全力を出せば一時間程でこの程度の封印を破る自身はある。
その一時間でコイツに何が出来るわけもない。
攻撃が効かないのはここまでで証明されている。それが演技ではない事は確実。
だからこそ自分がどうにかなるはずなどない。
ない───はずなのだ。
なのに目の前コレをから感じる恐怖は、今まで感じたどの恐怖とも違う異質なモノ。
大丈夫だと理解しているはずなのに歯の根が合わず、自然とガチガチと音がなり煩わしい。
「さて、これで準備は出来た。それじゃあ始めようか? 【重奏術式・奏 竜縛呪】」
気軽に呟いた一言。
その一言が鼓膜を震わせた瞬間、淡い光を放っていた術式が一層輝きを増し、同時にヤルドーザの身体から力がみるみると抜け出ていく。
「な、んだ?」
喋る事もままならない。
口を開く事すら辛い。
だが、それでもヤルドーザはハクアが自分に危害を加えられる訳がないと信じていた。
もはやヤルドーザにとっては、そのたった一つの自信が自らの心を支える柱になっているのだ。
「さてさて、効果の程は?」
ハクアがなんの変哲もない一本のナイフを取り出す。
店で売られているのを見れば、投げ売りの安いナイフだと誰もが思うナイフ。
事実、そのナイフはハクアが大量に購入した投げ売り品だ。
そんなナイフを持ちながら近付き、ストンと地面に縛り付けられているヤルドーザの手に突き刺した。
「ギャァァァアァ!!」
まるで新雪に落としたかのように、なんの抵抗もなくナイフが手を貫き地面に縫い止めた。
何が起こった? どうしてこんなに簡単に?
様々な疑問が瞬時に頭を過ぎるが、それをかき消し上書きするほどの痛みが思考を塗り潰す。
神経を直接刺激されるような、感じた事がない痛みにヤルドーザの口から絶叫が飛び出る。
「おー、上手くいった。つーか、うっせえな。耳元で叫ぶなよ」
「なんで!? どうして───」
「どうしてこんなに簡単に、こんな安物のナイフが刺さるかってか? そんなの決まってるだろ、これが私の呪いの効果だよ。私の腕を呪いに浸す。それを特級の呪物として媒介に扱い、お前が攻撃の為に景気良くばら蒔いてくれた鱗を使って縁を辿った」
淡々とつまらなそうにただ事実を語るハクア。
「お前自身を直接呪うにはドラゴンの耐性が邪魔だ。けど……ここまでお膳立てして、お前自身の縁を辿れるモノを呪い、そこからお前自身を呪う位の事は出来るんだよ」
ヤルドーザを見詰める瞳にはなんの感情も映していない。
「まあ、私としてもここまでやれば耐性を突破出来る自信はあったけど、実際どうなるかはやってみない事にはなんとも言えないから、いい実験にはなった。とは言え、コスパも悪いし、この方法は大して使えないなぁ」
かがみ込み、目線を合わせながら考察を続ける。
「い、今すぐ、俺を解放しろそうすれば全部許してやる」
そんなハクアにヤルドーザはそう持ち掛ける。
自分を殺せばどうなるかわからないはずがない。龍の里全てを敵に回す覚悟があるのかと滲ませる。
だが───
「うるさいな。っと、爪採取完了」
「いぎゃぁぁぁ!!」
更にナイフを取り出したハクアが無造作に爪を剥ぎ取る。
「別にお前の許しなんて必要ないんだよ」
更に一枚、二枚と剥ぎ取り満足そうに頷く。
そんなハクアを見てヤルドーザは考えを変える。
「わかった! 俺が、俺が悪かった! あの小娘をやったのも俺の意思じゃなかった! 全部、全部アカルフェルに命令されたからなんだ! だから頼む許してくれ!!」
「はぁー……何を勘違いしてるのかわからないけど謝罪も必要ない。お前はただ単にやり過ぎただけ、調子に乗り過ぎた、だからこうなってる。これは復讐でもなければ仕返しでもない。ただ、私の憂さ晴らしに弱いお前が選ばれただけの話だ」
「そ……んな」
「お前達は強いよ。ここまでしなきゃ私も手も足も出ないくらいにはね? でも、お前達は弱者の……人間の陰湿さを知らない。それを甘く見たお前らが馬鹿だっただけだ」
「や、止め───」
「うるさいから声も封じさせて貰うね。さて、色々と調べる事もあるからな。夜は短い、死んでも回復してやるからせいぜい頑張ってくれ。そして人の悪意を存分に愉しめよ」
嗤う。
見る者を魅了するような、同時に冷水を浴びせるような感覚にさせる微笑。
この時になってヤルドーザは自分がナニを敵に回してしまったのかを知る。
それは決して手を出してはいけないモノ。
触れてはいけないモノ。
それに触れた自分を後悔しても、もう取り返しはつかない。
後悔は後になってやってくる。
触れてはいけないモノが世の中にあると今更知ったヤルドーザ。
だが、それはもう遅い。
夜はまだ始まったばかりだった。
・・・・
・・・
・・
・
継承個体がドラゴンの知識を急速に深めた為、継承が再開します。
……78.9%……88.45%……92.77%…………100%……全ての継承が完了され継承個体が称号【竜体】を獲得ました。
継承個体が継承を終えた為、継承個体のスキル【竜人化】が解放されしました。
個体ハクアが地竜の知識を深めました。
個体ハクアが地竜を完全に詳らかにした為【貪食竜】の効果が発動。
【地竜の加護】を獲得。
【地竜の加護】が【鬼竜之外殻】に統合されました。
個体ヤルドーザが、個体ハクアに完全に屈服した為【貪食竜】の効果が発動。
個体ヤルドーザの【ドラゴンコア】の力を半分奪い、スキル【結界】が【龍種結界】に変化しました。
ハクアの語った事は、とてもではないがヤルドーザが受け入れられるものではなかった。
扉を開けてからの一連の流れ、自身の心情まで含めた全てを言い当てられ、言い知れないナニかを感じながら思わず否定する。
ヤルドーザがそう考えるのも当たり前の事だろう。
この部屋へ誘導したつもりがされていた。それくらいならば認めてもいい。
だがハクアは、ヤルドーザが何を考え、どう思考し、攻撃をどのように組み立てたか、そこまで見事に言い当てた。何より、自身の腕を吹き飛ばされる事まで予定通りだったと言う。
至る所から流れ出る血に、片腕なくした姿、一見すれば追い詰められた側の戯言だ。
そんなものを認める方が難しいのは当然だろう。
だがハクアの纏う空気が、その言葉を無理矢理ヤルドーザの魂に事実だと突き付けるようだった。
「信じたくないなら信じなければ良い。お前が何を吠えようと現実は何も変わらないんだから。まあ、私から言わせればお前みたいに賢いフリをした馬鹿が一番扱い易いよ」
「くっ、だっだが、それでもおかしい! いくらお前が改良したとしてもあんなカビの生えたような術式、この俺に効くはずが無い!」
「ああ、術式を改良しただけならな」
「はっ?」
「まだ気が付かないとは、ドラゴンってのは意外とにぶいんだな」
「何を……言って、っ!?」
ハクアの言葉が分からず思わず聞き返すヤルドーザの目に、光源の乏しい事で見えなかったモノが、暗闇に慣れてきた事で視界に映り思わず息を呑む。
そこにあったのは、おびただしい量の血で描かれた、壁一面の幾何学模様だ。
それは正面だけではない。
四方を囲む壁、天井、そして自分を縛る為に用意された魔法陣に隠れるように、地面にもびっしりと描かれている。
それらが気が付かれた今は、隠れる必要がないと言わんばかりに薄く発光し、部屋全体を薄明かりで照らし初めた。
今思えば初めから違和感はあった。
この部屋に入った瞬間、異様なまでに血の匂いが充満していたからだ。
ただそれは腕を弾き飛ばされ、全身から血を流す獲物が目の前に居るからだと気にも止めなかった。
何よりも、待ちに待った狩りに高揚する自分自身が、それを考える事自体煩わしがったのだ。
「【三点封陣】は知ってるだろ?」
思考の渦に呑まれるヤルドーザの鼓膜を震わせるようにそんな言葉が響く。
その音源であるハクアに目を向けると、いつの間にか元に戻った腕で人差し指を立て、唇に当てながら薄らと微笑む。
【三点封陣】それは指定した二つの縛りを指定の時間内に相手に行わせる。もしくは自分で行い、最後に封印する術式に、相手が触れる一手で発動する術式だ。
難易度が高いが効果は絶大で、その縛りが困難で開始から終わりまでの時間が短いほど効果は更に上がる。
ハクアが今回課した縛り。
一つは自身が一定以上のダメージを負う事、そしてもう一つが封印術式の上でヤルドーザが竜化する事の二つだ。
だがこれだけではヤルドーザをここまで完全に縛る事は出来ない。
そこでハクアは事前にこの場所を自分の陣地として構築した。
毒を混ぜた自らの血にを使い、天井、壁、地面に封印術式を補助する術式も織り交ぜ構築したのだ。
「う、嘘だ! そんな事が───」
「可能だよ。お前程度が相手ならな。だけど残念ながらこれでもまだ足りない。縛る事は出来てもまだお前を倒す事は出来ない」
だけど───と、言うと、ハクアは吹き飛ばされたはずの自分の腕、そしてヤルドーザが攻撃する為に飛ばした鱗を取り出す。
「何をするつもりだ」
「そりゃもちろん面白い事だよ」
ハクアは取り出した腕をヤルドーザの前に置くと、その腕に向かい手の平を向ける。
すると腕はみるみると黒く変色しあっという間に、禍々しい空気を放つナニかになった。
わからない。わからない。
目の前で行われる異様な光景にヤルドーザに得体のしれない恐怖が絡み付く。
今までも敵わないと思った敵は何人も居た。
龍王、龍神、アカルフェル、自分より強い者に対する恐怖を感じた事はいくらでもある。
だが、今目の前に居るこれはなんだ?
自分よりも遥かに弱い存在。
縛られはしたものの、全力を出せば一時間程でこの程度の封印を破る自身はある。
その一時間でコイツに何が出来るわけもない。
攻撃が効かないのはここまでで証明されている。それが演技ではない事は確実。
だからこそ自分がどうにかなるはずなどない。
ない───はずなのだ。
なのに目の前コレをから感じる恐怖は、今まで感じたどの恐怖とも違う異質なモノ。
大丈夫だと理解しているはずなのに歯の根が合わず、自然とガチガチと音がなり煩わしい。
「さて、これで準備は出来た。それじゃあ始めようか? 【重奏術式・奏 竜縛呪】」
気軽に呟いた一言。
その一言が鼓膜を震わせた瞬間、淡い光を放っていた術式が一層輝きを増し、同時にヤルドーザの身体から力がみるみると抜け出ていく。
「な、んだ?」
喋る事もままならない。
口を開く事すら辛い。
だが、それでもヤルドーザはハクアが自分に危害を加えられる訳がないと信じていた。
もはやヤルドーザにとっては、そのたった一つの自信が自らの心を支える柱になっているのだ。
「さてさて、効果の程は?」
ハクアがなんの変哲もない一本のナイフを取り出す。
店で売られているのを見れば、投げ売りの安いナイフだと誰もが思うナイフ。
事実、そのナイフはハクアが大量に購入した投げ売り品だ。
そんなナイフを持ちながら近付き、ストンと地面に縛り付けられているヤルドーザの手に突き刺した。
「ギャァァァアァ!!」
まるで新雪に落としたかのように、なんの抵抗もなくナイフが手を貫き地面に縫い止めた。
何が起こった? どうしてこんなに簡単に?
様々な疑問が瞬時に頭を過ぎるが、それをかき消し上書きするほどの痛みが思考を塗り潰す。
神経を直接刺激されるような、感じた事がない痛みにヤルドーザの口から絶叫が飛び出る。
「おー、上手くいった。つーか、うっせえな。耳元で叫ぶなよ」
「なんで!? どうして───」
「どうしてこんなに簡単に、こんな安物のナイフが刺さるかってか? そんなの決まってるだろ、これが私の呪いの効果だよ。私の腕を呪いに浸す。それを特級の呪物として媒介に扱い、お前が攻撃の為に景気良くばら蒔いてくれた鱗を使って縁を辿った」
淡々とつまらなそうにただ事実を語るハクア。
「お前自身を直接呪うにはドラゴンの耐性が邪魔だ。けど……ここまでお膳立てして、お前自身の縁を辿れるモノを呪い、そこからお前自身を呪う位の事は出来るんだよ」
ヤルドーザを見詰める瞳にはなんの感情も映していない。
「まあ、私としてもここまでやれば耐性を突破出来る自信はあったけど、実際どうなるかはやってみない事にはなんとも言えないから、いい実験にはなった。とは言え、コスパも悪いし、この方法は大して使えないなぁ」
かがみ込み、目線を合わせながら考察を続ける。
「い、今すぐ、俺を解放しろそうすれば全部許してやる」
そんなハクアにヤルドーザはそう持ち掛ける。
自分を殺せばどうなるかわからないはずがない。龍の里全てを敵に回す覚悟があるのかと滲ませる。
だが───
「うるさいな。っと、爪採取完了」
「いぎゃぁぁぁ!!」
更にナイフを取り出したハクアが無造作に爪を剥ぎ取る。
「別にお前の許しなんて必要ないんだよ」
更に一枚、二枚と剥ぎ取り満足そうに頷く。
そんなハクアを見てヤルドーザは考えを変える。
「わかった! 俺が、俺が悪かった! あの小娘をやったのも俺の意思じゃなかった! 全部、全部アカルフェルに命令されたからなんだ! だから頼む許してくれ!!」
「はぁー……何を勘違いしてるのかわからないけど謝罪も必要ない。お前はただ単にやり過ぎただけ、調子に乗り過ぎた、だからこうなってる。これは復讐でもなければ仕返しでもない。ただ、私の憂さ晴らしに弱いお前が選ばれただけの話だ」
「そ……んな」
「お前達は強いよ。ここまでしなきゃ私も手も足も出ないくらいにはね? でも、お前達は弱者の……人間の陰湿さを知らない。それを甘く見たお前らが馬鹿だっただけだ」
「や、止め───」
「うるさいから声も封じさせて貰うね。さて、色々と調べる事もあるからな。夜は短い、死んでも回復してやるからせいぜい頑張ってくれ。そして人の悪意を存分に愉しめよ」
嗤う。
見る者を魅了するような、同時に冷水を浴びせるような感覚にさせる微笑。
この時になってヤルドーザは自分がナニを敵に回してしまったのかを知る。
それは決して手を出してはいけないモノ。
触れてはいけないモノ。
それに触れた自分を後悔しても、もう取り返しはつかない。
後悔は後になってやってくる。
触れてはいけないモノが世の中にあると今更知ったヤルドーザ。
だが、それはもう遅い。
夜はまだ始まったばかりだった。
・・・・
・・・
・・
・
継承個体がドラゴンの知識を急速に深めた為、継承が再開します。
……78.9%……88.45%……92.77%…………100%……全ての継承が完了され継承個体が称号【竜体】を獲得ました。
継承個体が継承を終えた為、継承個体のスキル【竜人化】が解放されしました。
個体ハクアが地竜の知識を深めました。
個体ハクアが地竜を完全に詳らかにした為【貪食竜】の効果が発動。
【地竜の加護】を獲得。
【地竜の加護】が【鬼竜之外殻】に統合されました。
個体ヤルドーザが、個体ハクアに完全に屈服した為【貪食竜】の効果が発動。
個体ヤルドーザの【ドラゴンコア】の力を半分奪い、スキル【結界】が【龍種結界】に変化しました。
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