ゴブリンから頑張る神の箱庭~最弱からの成り上がり~
えっ? 何事!?
「「「すご……」」」
私が急遽作成した屋敷に入ると、全員がその一言だけ言って固まった。
ふふふ、そうだろそうだろ。
持ちうる全ての知識と技術を結集した屋敷だからね! 値段に換算すると超高いよ。
「な、なあハクア。そこら辺に普通に飾ってある石像やら彫像って、俺でも見覚えがある物ばっかりなんだけど……」
「ん、まあね。逆輸入だし」
アベルが気が付いた美術品は、アベルが言った通り地球で有名な物の数々だ。
まあ無くても構わなかったんだけど駄目押しでね。
「さて、それじゃあとりあえずは解散って事で、好きな部屋で休んでて良いよ。その代わり夜には出掛けると思うから、外には出ない様にね。仮眠は取っとく事を進めるよ」
「出掛けるって何処へ?」
「んー。今は気にしなくても良いかな? どうせ夜中くらいにはすぐに分かると思うし」
「それじゃ答えになってないじゃない」
「まあまあ、あっ、そうだ。これ弁当ね。食材までは用意して無いから今はこれで我慢しといて。んじゃ、また後で〜」
後の事を説明したとしても私の予想であって確定では無い。それをここで問答する気も無いので、強制的に話を中断して一室に入る。
「あ〜、疲れた。もっと単純な方法使えれば楽だったのになぁ。それにあの光剣のせいで視界が無駄に広い……」
光剣を紙一重で避け続けた代償に失った前髪の愚痴を吐きながら、貰ってきたソファーに座り、皆に渡した物と同じ弁当を取り出して食べ、この後の展開をもう一度頭の中で整理する。
まっ、大体の流れはこんな物か……後はその場その場で臨機応変に対応だろうな。
向こうの方も連絡はしたけど。まあ、上手くやってくれるだろうな。むしろこの後来てくれないと私が怒られそうだしなぁ。頼みたく無いけど頼んだよ。
他人頼みの展開に両手を合わせて拝みながら、その流れでご馳走様も言っておく。
「さてと、じゃあ、アイツ等に休むように言った私はお楽しみタイムと行こうかな」
そう言って取り出したのは黒く染まった人間の腕。と、言うかさっきの戦闘で切り落とした私の腕だ。
先程、ラインを治療? と、言うか自作の回復薬の効果を試す実験台にして立ち去る時、ふと見付けた私の腕。
それを見付けた瞬間、私の防具様であらせられる【暴喰の黒衣】様が、素材として私の腕を要求して来たのだ!
いや、まあ、その内そんな事もあるのかな? なんて、予想はしてはいたんだよ? してはいたんだけど、実際要求されると、その内、私この防具に身体全部を取り込まれるのでは無いかとちょっとだけ、本当にちょっとだけ心配になるんだよ。
いや、実際そうはならないと思ってるよ?
でもね、万が一ってあるじゃん? それにこの世界どうにも私に厳しい気がするし。
最終的にこの防具がラスボスになりました。とか言われても納得しちゃいそうな自分が嫌だ。
それくらいこの世界の事信用は出来ないんだよ!
とは言え、とは言え……だ。私の腕を取り込む事で、コレの性能が上がると言うのなら、取り込まないと言う選択肢は無い。
何故なら私は自分の防御力も全く信用して無いから! 自分で言っててちょっと悲しい。
私だって相手の攻撃食らって「蚊が止まったかと思ったぜ」的な事言いたいよ。
……いや、食らうのも殴り合うのも嫌だからやっぱいいや。
とまあ、そんな要求をあの時にされたのだが、アベル達の方がクライマックスに差し掛かっていたので、そんな事をしている余裕も当然無く、この休憩時間にやる事にしたのだった。
いやー、しかし、魔石だけじゃ無くて普通の素材も要求するのねこの防具。
「さてと、どうなるかな」
ゆっくり休む為に脱いだ【暴喰の黒衣】を手に、私の腕を素材として使う。
暴喰の黒衣が、???の呪腕を要求してます。素材を吸収させて強化しますか?
ふむ。ラインの呪い込みで素材になってるのか。
しかも私の腕って、???の呪腕って表記なんだ? てっきりハクアの腕とかって出ると思ったのだが、まあいいか。
暴喰の黒衣が素材???の呪腕を吸収し、強化されました。これより適応進化を開始します。
「へっ?」
アナウンスの声に驚いていると、【暴喰の黒衣】が輝き始め、近くに居た私をその光が呑み込んで行く。
「えっ? 何事!?」
光自体に悪影響が無い事がわかった私は、驚きながらも光が収まるまでじっと待つ。
どうやらその選択は間違いでは無かった様で、光は数分程で収まって行った。
「おお、変わってる。でも、なんで肩出てるかなぁ?」
光が収まると、そこには前のノースリーブのコートとはまったく違う形の【暴喰の黒衣】があった。
形はコートからローブへと変わり、胸の上の辺りに付いたブローチの様な物と、腰の部分にあるベルトのバックルで固定する様になっている。
前まではノースリーブだった袖は肘の少し先まで伸び、こちらもベルトで絞れる様になっている。
しかも今度はホルターネックのインナー付きだ。
しかし肩はガッツリと出ている。
皆の服の参考にしよう。
「ふむふむ。見た目の割には動き易いな」
変化した服で動きをチェックしてみると、ゆったり余裕のある着心地にもかかわらず、意外にも服はフィットしていて動きをにはなんの支障も無い。
裾のはためきも動きに影響を受けするかと思ったが、服自体にも全く重さを感じ無いので近接戦闘も問題無さそうだった。
そして私の腕と言う素材を獲た事で、攻撃を受けた時のHP変換効率が少し上がり、ラインの呪いの影響で呪腕と表記されていた事で、鬼族への特攻、呪いの耐性を獲たらしい。
「おお、これは便利」
こうして少しの間、防具のチェックをした私は夜に備えて仮眠を取る事にした。
私が急遽作成した屋敷に入ると、全員がその一言だけ言って固まった。
ふふふ、そうだろそうだろ。
持ちうる全ての知識と技術を結集した屋敷だからね! 値段に換算すると超高いよ。
「な、なあハクア。そこら辺に普通に飾ってある石像やら彫像って、俺でも見覚えがある物ばっかりなんだけど……」
「ん、まあね。逆輸入だし」
アベルが気が付いた美術品は、アベルが言った通り地球で有名な物の数々だ。
まあ無くても構わなかったんだけど駄目押しでね。
「さて、それじゃあとりあえずは解散って事で、好きな部屋で休んでて良いよ。その代わり夜には出掛けると思うから、外には出ない様にね。仮眠は取っとく事を進めるよ」
「出掛けるって何処へ?」
「んー。今は気にしなくても良いかな? どうせ夜中くらいにはすぐに分かると思うし」
「それじゃ答えになってないじゃない」
「まあまあ、あっ、そうだ。これ弁当ね。食材までは用意して無いから今はこれで我慢しといて。んじゃ、また後で〜」
後の事を説明したとしても私の予想であって確定では無い。それをここで問答する気も無いので、強制的に話を中断して一室に入る。
「あ〜、疲れた。もっと単純な方法使えれば楽だったのになぁ。それにあの光剣のせいで視界が無駄に広い……」
光剣を紙一重で避け続けた代償に失った前髪の愚痴を吐きながら、貰ってきたソファーに座り、皆に渡した物と同じ弁当を取り出して食べ、この後の展開をもう一度頭の中で整理する。
まっ、大体の流れはこんな物か……後はその場その場で臨機応変に対応だろうな。
向こうの方も連絡はしたけど。まあ、上手くやってくれるだろうな。むしろこの後来てくれないと私が怒られそうだしなぁ。頼みたく無いけど頼んだよ。
他人頼みの展開に両手を合わせて拝みながら、その流れでご馳走様も言っておく。
「さてと、じゃあ、アイツ等に休むように言った私はお楽しみタイムと行こうかな」
そう言って取り出したのは黒く染まった人間の腕。と、言うかさっきの戦闘で切り落とした私の腕だ。
先程、ラインを治療? と、言うか自作の回復薬の効果を試す実験台にして立ち去る時、ふと見付けた私の腕。
それを見付けた瞬間、私の防具様であらせられる【暴喰の黒衣】様が、素材として私の腕を要求して来たのだ!
いや、まあ、その内そんな事もあるのかな? なんて、予想はしてはいたんだよ? してはいたんだけど、実際要求されると、その内、私この防具に身体全部を取り込まれるのでは無いかとちょっとだけ、本当にちょっとだけ心配になるんだよ。
いや、実際そうはならないと思ってるよ?
でもね、万が一ってあるじゃん? それにこの世界どうにも私に厳しい気がするし。
最終的にこの防具がラスボスになりました。とか言われても納得しちゃいそうな自分が嫌だ。
それくらいこの世界の事信用は出来ないんだよ!
とは言え、とは言え……だ。私の腕を取り込む事で、コレの性能が上がると言うのなら、取り込まないと言う選択肢は無い。
何故なら私は自分の防御力も全く信用して無いから! 自分で言っててちょっと悲しい。
私だって相手の攻撃食らって「蚊が止まったかと思ったぜ」的な事言いたいよ。
……いや、食らうのも殴り合うのも嫌だからやっぱいいや。
とまあ、そんな要求をあの時にされたのだが、アベル達の方がクライマックスに差し掛かっていたので、そんな事をしている余裕も当然無く、この休憩時間にやる事にしたのだった。
いやー、しかし、魔石だけじゃ無くて普通の素材も要求するのねこの防具。
「さてと、どうなるかな」
ゆっくり休む為に脱いだ【暴喰の黒衣】を手に、私の腕を素材として使う。
暴喰の黒衣が、???の呪腕を要求してます。素材を吸収させて強化しますか?
ふむ。ラインの呪い込みで素材になってるのか。
しかも私の腕って、???の呪腕って表記なんだ? てっきりハクアの腕とかって出ると思ったのだが、まあいいか。
暴喰の黒衣が素材???の呪腕を吸収し、強化されました。これより適応進化を開始します。
「へっ?」
アナウンスの声に驚いていると、【暴喰の黒衣】が輝き始め、近くに居た私をその光が呑み込んで行く。
「えっ? 何事!?」
光自体に悪影響が無い事がわかった私は、驚きながらも光が収まるまでじっと待つ。
どうやらその選択は間違いでは無かった様で、光は数分程で収まって行った。
「おお、変わってる。でも、なんで肩出てるかなぁ?」
光が収まると、そこには前のノースリーブのコートとはまったく違う形の【暴喰の黒衣】があった。
形はコートからローブへと変わり、胸の上の辺りに付いたブローチの様な物と、腰の部分にあるベルトのバックルで固定する様になっている。
前まではノースリーブだった袖は肘の少し先まで伸び、こちらもベルトで絞れる様になっている。
しかも今度はホルターネックのインナー付きだ。
しかし肩はガッツリと出ている。
皆の服の参考にしよう。
「ふむふむ。見た目の割には動き易いな」
変化した服で動きをチェックしてみると、ゆったり余裕のある着心地にもかかわらず、意外にも服はフィットしていて動きをにはなんの支障も無い。
裾のはためきも動きに影響を受けするかと思ったが、服自体にも全く重さを感じ無いので近接戦闘も問題無さそうだった。
そして私の腕と言う素材を獲た事で、攻撃を受けた時のHP変換効率が少し上がり、ラインの呪いの影響で呪腕と表記されていた事で、鬼族への特攻、呪いの耐性を獲たらしい。
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