ゴブリンから頑張る神の箱庭~最弱からの成り上がり~
煽り耐性低すぎだろ
あれから数日、リリーネ達の残りの仲間も保護した私は、サキュバスの皆に協力してもらいながら研究を進めていた。
主に手伝って貰ったのは私の精気を吸い取る事だ。
ほとんどの奴は何とも無いが、やはりリコリスを初め何人かだけは、何故か私の精気を吸うと変な感じになる。
あれは何なんだろう。う~む。わからん。
そんな私の研究は、ようやくゴールが見え始めた事から私はある場所にここ3日ほど入り浸っていた。
「おい人間。何でお前は普通にここ居るんだ」
そんな風に私に声を掛けるのはこの部屋の主である火龍のトリスだ。
そう、ここ数日入り浸っていたお陰で遂にこんな事を言われてしまった。
「何でそんな尊大な上位者風の言い方よ?」
「上位者だからだ!そもそも小娘!お前が基本、妾とお前達は不干渉だと言ったのでは無かったか!」
「えっ、うん言ったけど?何だよドラゴン。遂に長生きし過ぎてボケが始まったか?こんな所でボケ初めーーー。オーケー。オーケー。わかった。わかったからそんな、胸ぐら掴みながら猛禽類見たいな目で睨むのはやめようか?うん。ごめんなさい」
最後に謝ると睨みながらも何とか解放される私。
ふう。助かった。
「全く。露骨に安堵するくらいならやらなければ良いだろう」
「まあまあ。で、ここなんだけど教えてよ」
「・・・・まだ、続けるか」
何を言ってるんだこいつは?まだ、教わっても無いのに。
「その不思議そうな顔を止めろ。そもそも、妾に聞かずともお前達には女神が居るだろう」
クイッと顎で指し示す先にはテアがいる。
まあ、確かに聞けば教えてくれるだろうね。メイドだし。でも、それするとそこで見限られる気もするんだよな~。勘だけど、多分外れてはいないはず。
「まあまあ、良いじゃないか。この世界、せっかく色んな種族が居るのにそれぞれで固まってるからつまらんのだよ。人間側だけだとどうしても穴があるしさ。だからここは一つ無駄に溜め込んだ龍族の知識を披露しようぜ?」
「・・・とことん舐めてるだろう」
「すぐ怒んなよ。煽り耐性低すぎだろ」
「龍族を煽る人間なんて白亜さん位ですからね。そもそも龍族は誇り高く互いに尊重し合う関係、煽られる事自体無いでしょう」
「馬鹿にされたのは初めてだ」
「やったね初体験。感謝してくれても良いんだぜ?」
あっ、拳握ってフルフルしてる。
「しかし、互いに尊重し合う誇り高い種族ねー。賭け事とかもなさそうだな」
「そうですね。確かに龍族は賭け事はしませんね」
「つまんねー。運を天に任せる器量も無いのかよ。賭け事の一つもねぇとかしょっぺぇな」
「ふん。だから人間は低俗なのだ。それにしても小娘。妾達の事を愚弄するのもいい加減にしておけ。敬意の欠片も感じぬぞ」
「いやいや。そんな事ある訳無いじゃん。そりゃあ実際に会うまでは漠然とすげー強いんだろーなーとか、しっぽステーキ食ってみたいとか、肉質固いのかな?とか、竜といえば剥ぎ取り素材だよね!って思ってたけど」
「・・・・想像以上に敬意の欠片も無いな。と、言うよりもよくも本人を目の前に言えたな?」
「白亜さんですからね」
「まあでも、今は素直にすげーと思ってるよ?何せ、精度が高くなくても予知能力や予言に類する力を持ってる奴まで居るんだからね」
「・・・小娘。それをどこで知った?」
私の言葉を聞いたトリスは今までの態度が嘘のように感情の抜け落ちた顔をして、反対に私に対して窒息しそうなほどの濃密なプレッシャーを掛ける。
う~ん。それほど変な事でも無いけどな?
「どこも何も少し考えれば分かるだろ?」
そもそもトリスが私の前に居ると言うのがその証拠だ。
普通に考えて、龍族が何の確証も無く私の様な人間に会いに来るのがおかしいのだ。
だってそうだろう?もし仮にここに来た理由の一端が今までの某かの行為だとしたら、直接私にコンタクトを取れば良い。龍族ならばそんな事はそれこそ朝飯前なのだから。にもかかわらずトリスは私との接触方法に奴隷を選んだ。
だからこそ考えられるのは未来予知の様な、その行為を取る事でそれらを確定させる事が出来る能力の存在なのだ。そうでなければ、それこそ龍族が奴隷として接触するなんて不確かで、プライドぎ許さない様な方法を取る訳が無いのだ。
そしてそれは同時に、火龍の姫にそんな事をさせてでも行わなければならない事態になる事、そして龍族、少なくとも火龍の一族はそれらを信じるに足る確証もしくは、その能力を持っている者を信用しているに他ならないのだ。
「・・・・って、事だけど?」
私は研究ノートに色々な魔方陣を書きながら片手間にトリスの質問に答え、答え合わせと言わんばかりに顔を上げる。
「・・・少々見くびって居た様だな」
「そう?」
私としては見くびってくれて良いんだけどな?蓆小馬鹿にしながら上から目線で講釈垂れてくれると尚、嬉しい。駄目か。駄目だよね?駄目なのかー。
(ふふ、相変わらず面白い子ですね。白亜さんの理論には穴が無数にある。だけどそれを指摘したとしても最もらしい理論を導き出すんでしょうね。一見理論的な思考で導き出した答えも、その実、直感的に正解の答えを引き当てて、そこにそれらしい推論を重ねて行くだけの物。だからこそ相手には穴だらけであったとしても、その答えに確信を持っている様に感じる。そしてそれは正しく正解なのだから厄介なのですがね。この子の直感は地球に居た頃から並外れていましたが、この異世界に来て更に磨きがかかっている。ふふ、これからも楽しみですね)
何やら後ろから嫌な気配を感じたが気のせいだろうか?きっと後ろを振り向いても録な事にならん気しかしないから振り向かないけどな!
「さて、こっちの事は話したんだから、ここ!ここの部分!龍族ならどうするか教えてよ」 
「・・・はあ、何度も言っているだろう。龍族の叡智はそう簡単に明かすものでは無いのだ」
「知識にまでカビ生やすなよ。知識なんざ共有してなんぼだろ?」
「ええい!しつこい!」
こうして今日もしつこく食い下がり何とかトリスの知識を聞き出すのだった。
追記、滅茶苦茶怒られたけど何とか食い下がり教えてもらいました。げんなりとかしてなかったよ?
主に手伝って貰ったのは私の精気を吸い取る事だ。
ほとんどの奴は何とも無いが、やはりリコリスを初め何人かだけは、何故か私の精気を吸うと変な感じになる。
あれは何なんだろう。う~む。わからん。
そんな私の研究は、ようやくゴールが見え始めた事から私はある場所にここ3日ほど入り浸っていた。
「おい人間。何でお前は普通にここ居るんだ」
そんな風に私に声を掛けるのはこの部屋の主である火龍のトリスだ。
そう、ここ数日入り浸っていたお陰で遂にこんな事を言われてしまった。
「何でそんな尊大な上位者風の言い方よ?」
「上位者だからだ!そもそも小娘!お前が基本、妾とお前達は不干渉だと言ったのでは無かったか!」
「えっ、うん言ったけど?何だよドラゴン。遂に長生きし過ぎてボケが始まったか?こんな所でボケ初めーーー。オーケー。オーケー。わかった。わかったからそんな、胸ぐら掴みながら猛禽類見たいな目で睨むのはやめようか?うん。ごめんなさい」
最後に謝ると睨みながらも何とか解放される私。
ふう。助かった。
「全く。露骨に安堵するくらいならやらなければ良いだろう」
「まあまあ。で、ここなんだけど教えてよ」
「・・・・まだ、続けるか」
何を言ってるんだこいつは?まだ、教わっても無いのに。
「その不思議そうな顔を止めろ。そもそも、妾に聞かずともお前達には女神が居るだろう」
クイッと顎で指し示す先にはテアがいる。
まあ、確かに聞けば教えてくれるだろうね。メイドだし。でも、それするとそこで見限られる気もするんだよな~。勘だけど、多分外れてはいないはず。
「まあまあ、良いじゃないか。この世界、せっかく色んな種族が居るのにそれぞれで固まってるからつまらんのだよ。人間側だけだとどうしても穴があるしさ。だからここは一つ無駄に溜め込んだ龍族の知識を披露しようぜ?」
「・・・とことん舐めてるだろう」
「すぐ怒んなよ。煽り耐性低すぎだろ」
「龍族を煽る人間なんて白亜さん位ですからね。そもそも龍族は誇り高く互いに尊重し合う関係、煽られる事自体無いでしょう」
「馬鹿にされたのは初めてだ」
「やったね初体験。感謝してくれても良いんだぜ?」
あっ、拳握ってフルフルしてる。
「しかし、互いに尊重し合う誇り高い種族ねー。賭け事とかもなさそうだな」
「そうですね。確かに龍族は賭け事はしませんね」
「つまんねー。運を天に任せる器量も無いのかよ。賭け事の一つもねぇとかしょっぺぇな」
「ふん。だから人間は低俗なのだ。それにしても小娘。妾達の事を愚弄するのもいい加減にしておけ。敬意の欠片も感じぬぞ」
「いやいや。そんな事ある訳無いじゃん。そりゃあ実際に会うまでは漠然とすげー強いんだろーなーとか、しっぽステーキ食ってみたいとか、肉質固いのかな?とか、竜といえば剥ぎ取り素材だよね!って思ってたけど」
「・・・・想像以上に敬意の欠片も無いな。と、言うよりもよくも本人を目の前に言えたな?」
「白亜さんですからね」
「まあでも、今は素直にすげーと思ってるよ?何せ、精度が高くなくても予知能力や予言に類する力を持ってる奴まで居るんだからね」
「・・・小娘。それをどこで知った?」
私の言葉を聞いたトリスは今までの態度が嘘のように感情の抜け落ちた顔をして、反対に私に対して窒息しそうなほどの濃密なプレッシャーを掛ける。
う~ん。それほど変な事でも無いけどな?
「どこも何も少し考えれば分かるだろ?」
そもそもトリスが私の前に居ると言うのがその証拠だ。
普通に考えて、龍族が何の確証も無く私の様な人間に会いに来るのがおかしいのだ。
だってそうだろう?もし仮にここに来た理由の一端が今までの某かの行為だとしたら、直接私にコンタクトを取れば良い。龍族ならばそんな事はそれこそ朝飯前なのだから。にもかかわらずトリスは私との接触方法に奴隷を選んだ。
だからこそ考えられるのは未来予知の様な、その行為を取る事でそれらを確定させる事が出来る能力の存在なのだ。そうでなければ、それこそ龍族が奴隷として接触するなんて不確かで、プライドぎ許さない様な方法を取る訳が無いのだ。
そしてそれは同時に、火龍の姫にそんな事をさせてでも行わなければならない事態になる事、そして龍族、少なくとも火龍の一族はそれらを信じるに足る確証もしくは、その能力を持っている者を信用しているに他ならないのだ。
「・・・・って、事だけど?」
私は研究ノートに色々な魔方陣を書きながら片手間にトリスの質問に答え、答え合わせと言わんばかりに顔を上げる。
「・・・少々見くびって居た様だな」
「そう?」
私としては見くびってくれて良いんだけどな?蓆小馬鹿にしながら上から目線で講釈垂れてくれると尚、嬉しい。駄目か。駄目だよね?駄目なのかー。
(ふふ、相変わらず面白い子ですね。白亜さんの理論には穴が無数にある。だけどそれを指摘したとしても最もらしい理論を導き出すんでしょうね。一見理論的な思考で導き出した答えも、その実、直感的に正解の答えを引き当てて、そこにそれらしい推論を重ねて行くだけの物。だからこそ相手には穴だらけであったとしても、その答えに確信を持っている様に感じる。そしてそれは正しく正解なのだから厄介なのですがね。この子の直感は地球に居た頃から並外れていましたが、この異世界に来て更に磨きがかかっている。ふふ、これからも楽しみですね)
何やら後ろから嫌な気配を感じたが気のせいだろうか?きっと後ろを振り向いても録な事にならん気しかしないから振り向かないけどな!
「さて、こっちの事は話したんだから、ここ!ここの部分!龍族ならどうするか教えてよ」 
「・・・はあ、何度も言っているだろう。龍族の叡智はそう簡単に明かすものでは無いのだ」
「知識にまでカビ生やすなよ。知識なんざ共有してなんぼだろ?」
「ええい!しつこい!」
こうして今日もしつこく食い下がり何とかトリスの知識を聞き出すのだった。
追記、滅茶苦茶怒られたけど何とか食い下がり教えてもらいました。げんなりとかしてなかったよ?
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