ゴブリンから頑張る神の箱庭~最弱からの成り上がり~
ヤベ、可愛い!どうする。どうする私!
「じゃあ、次は私の出番だね!」
私の戦闘の後エレオノはそう言ったが、正直。
「このレベルだと、エレオノや瑠璃じゃ訓練にならないでしょ」
そう、ハッキリ言って私でも全力でクリーンヒットさせれば、一発で削り切れるという事は、この二人ならもっと簡単に倒せるって事だからね。実際ここまでも多くても四発くらいで相手倒してるし。と、なると・・・・・・・。
「えっ!私の見せ場無し?!」
「私もですかハーちゃん?!」
君は君で下地があるから正直心配無い。とはいえここまで来たんだからいろんな経験積みたいし。
「その代わり、二人で組んで戦って」
「それだと逆に楽になってない?」
「まあね。けど、これから私がモンスター多めに引っ張ってくるから、それを二人で組んで対処して欲しいんだ」
「分かりました」「うん。OKだよ」
「よし。じゃあ、二人はここで待機。皆も少し離れたら所で警戒してて」
「ご主人様私もご主人様と行きます」
ん~。正直一人でも大丈夫だけど・・・・絶対囲まれない保証も無いし、まあ良いか。
「わかった。手伝ってアリシア」
「はい!」
こうして私とアリシアは、エレオノ達にぶつけるモンスターの調達にいくのだった。
「ご主人様?どれくらいモンスターを連れて行くのですか?」
「20くらい?」
「お、多すぎません?」
「駄目なら手を貸す。でも、私の目算なら行ける筈」
「そう何ですか?」
「アリシアなら一人で30はいける」
「ふえっ?」
「ここの敵は弱いからね。アリシアの全力魔法に耐えられるのはそうはいない」
「評価は嬉しいのですが大きく出過ぎでは?」
「30は最低でもって事だよ。本気でやればもっといけるはずだよ。アリシアはもっと自信持っていいよ。魔法の属性も四属性あって偏りなく攻撃出来るし、魔法が効けばアリシアは、私達の中で一番強いんだから。実際私がここまで生きてこれたのも、アリシアの魔法があったからだしね。だから私はアリシアの事を凄く頼りにしてる」
「ご、ご主人様、~~~~はい!これからもずっとご主人様の為に頑張ります!」
「うん。お願いね」
それにアリシアには私達の世界の科学知識を教える予定だからね。下手したら世界最強の魔法使いになれるかもだし。
私はイマイチ自分の力を把握していなさそうなアリシアに、思っていた事を伝えると、アリシアはいい笑顔で返事をする。
はて?若干視線に熱が籠っている気がするのは何故だろう?
《シルフィン:無自覚とか・・・・恐るべし》
駄女神が何か言っているが取り合えず無視しとこう。それよりも。
「アリシア」「・・・はい」
私はアリシアに声を掛けて前方を見る。そこには五匹のズイパーと、大型犬よりも更に二回り程でかいモンスター、フレイムハウンドが十匹も居た。
数は少ないけど丁度良いか。フレイムハウンドはボスを覗けば一番強いモンスターだし、火が苦手なエレオノの訓練には丁度いい。攻撃をクリティカルで食らってもHPは3分の1位のダメージで済んでたしね。
「行こう」「はい」
私達はエレオノ達のところまでの順路を確認して、それから改めてモンスターに向い魔法を放つ。
私が放ったのは下の階で倒したフレイムハウンドから獲得したファイアアローだ。フレイムハウンドはその名の通り、火属性だから火に強いそして何より。
「ご主人様。一体が魔法を吸収してパワーアップしました」
そう、フレイムハウンドは火属性の攻撃を吸収する事で、自身を強化する事が出来る。
これでエレオノ達と良い勝負になる筈。しかし、私から見ると赤が混じった黄色なんだけど?
「アリシア。魔法食った奴の脅威度は?」
「えっと・・・青と黄色が半々くらいですね」
一週間、一週間がとても憎い!どんだけ置いてきぼり食らってるの私!
「ご主人様?」
「何でもない。って、くるよ!」
私達は全力で逃げながら、フレイムハウンドが放つ火球を避け、逃げ続ける。そして追い付かれないように土魔法を使って、障害物を設置する。
しかし、これも良い魔法の訓練になるな。走りながら魔法を使うのは意外に難しい、しかも効果的に相手を邪魔する物を、となれば尚更だ。この塔に入ってから何回かやったけど、最初は出来なかったアリシアも、大分慣れてきたみたいだし。
ハクアは横で並走するアリシアを横目で見ながら考える。最初は走りながらの魔法も覚束無かったが、今では的確に相手の行動を疎外する、障害物を作り設置して行っている。それを見ているとアリシアは本当に才能の塊だとしか思えない修得スピードだった。
そして何より、随所に光る土魔法様の偉大さだね!
この塔に入ってからというもの、私は土魔法の偉大さに感銘していた。今現在のような障害物の設置から、簡易的な武器の作成&使用、土魔法単体の攻撃力、そして何より、休憩中の椅子やテーブル、簡易的な竃の作成など正に土魔法様々。土魔法はやっぱり偉大だった。
と、そろそろか。
「ご主人様そろそろ着きますよ」
「了解」
ヘルさんには【念話】のスキルで、もうモンスターの種類と数は伝えてある。後は、私達が上手く引継ぎすればOKだ。
「アリシア曲がったら影を張る」
「分かりました。では、私はその前の曲がり角に・・・」
そう言ってアリシアは少しスピードを落とし、曲がり角の手前の壁に手を触れ、自分と同じ高さの薄い壁を生成する。
「ナイス」
私はアリシアが壁で最後の障害物を作ると同時に、影魔法を使いアリシアと私の姿を、塔の柱の影に紛れ込ませる。すると、私達が隠れると同時にアリシアの作った壁が壊れた。
私達はそれを影の中から眺める。この魔法は影魔法のシャドウハイドという物で、影の中に潜り隠れる事が出来る。しかしデメリットとして、この状態で自分の入った影になった物を攻撃されるとダメージを負う事になる。つまり柱の影に入った場合、その柱に魔法や剣、槍を突き立てるなどの攻撃を受けると、その柱へのダメージが襲ってくる事になる。これはあくまで推測だが、柱が壊れる程のダメージなら、中に入った私も粉々になる可能性がある。と、いう事なのだ。
怖すぎて流石の私も検証出来んがね!
そんな事を考えながら、アリシアと二人影の中でモンスターが、通り過ぎるのを待っていると。
「あ、あのご主人様?手が胸に、ンっ、それにこの格好・・・・」
そう、今私とアリシアは大変いい感じの格好になっている!簡単に言うと私の手はアリシアの胸を掴み、私の足がアリシアの足の間に入っているという状況だ!!まあ柱が細いからしょうがない!しょうがないんだ!!
「あの、手・・・うご・・かしちゃ・・・ダメ、です。足も・・・・動かさないで・・・下さ、い」
ヤベ、可愛い!どうする。どうする私!
そんな事を考えながらも手の平に伝わる余りの柔らかさに、自分の意思とは無関係に手は動き続ける。
「ダメ・・・ンっ・・です。ご・・主人・・様」
私達の状況も知らずモンスター達は私達を見失う。その変わりにモンスター達は少し広い部屋の中に立つエレオノと瑠璃を発見する。
そして、モンスター対エレオノ、瑠璃のコンビと、私対私の中の何かの壮絶な戦いが今始まる。
《シルフィン:貴女少しは真面目に生きてみたらどうですか?》
失礼な!私ほど真面目に生きてる人間もそうはいない。
《シルフィン:言い切った!?》
《約全員:オオ~~。パチパチパチ》
《シルフィン:拍手しない!》
私の戦闘の後エレオノはそう言ったが、正直。
「このレベルだと、エレオノや瑠璃じゃ訓練にならないでしょ」
そう、ハッキリ言って私でも全力でクリーンヒットさせれば、一発で削り切れるという事は、この二人ならもっと簡単に倒せるって事だからね。実際ここまでも多くても四発くらいで相手倒してるし。と、なると・・・・・・・。
「えっ!私の見せ場無し?!」
「私もですかハーちゃん?!」
君は君で下地があるから正直心配無い。とはいえここまで来たんだからいろんな経験積みたいし。
「その代わり、二人で組んで戦って」
「それだと逆に楽になってない?」
「まあね。けど、これから私がモンスター多めに引っ張ってくるから、それを二人で組んで対処して欲しいんだ」
「分かりました」「うん。OKだよ」
「よし。じゃあ、二人はここで待機。皆も少し離れたら所で警戒してて」
「ご主人様私もご主人様と行きます」
ん~。正直一人でも大丈夫だけど・・・・絶対囲まれない保証も無いし、まあ良いか。
「わかった。手伝ってアリシア」
「はい!」
こうして私とアリシアは、エレオノ達にぶつけるモンスターの調達にいくのだった。
「ご主人様?どれくらいモンスターを連れて行くのですか?」
「20くらい?」
「お、多すぎません?」
「駄目なら手を貸す。でも、私の目算なら行ける筈」
「そう何ですか?」
「アリシアなら一人で30はいける」
「ふえっ?」
「ここの敵は弱いからね。アリシアの全力魔法に耐えられるのはそうはいない」
「評価は嬉しいのですが大きく出過ぎでは?」
「30は最低でもって事だよ。本気でやればもっといけるはずだよ。アリシアはもっと自信持っていいよ。魔法の属性も四属性あって偏りなく攻撃出来るし、魔法が効けばアリシアは、私達の中で一番強いんだから。実際私がここまで生きてこれたのも、アリシアの魔法があったからだしね。だから私はアリシアの事を凄く頼りにしてる」
「ご、ご主人様、~~~~はい!これからもずっとご主人様の為に頑張ります!」
「うん。お願いね」
それにアリシアには私達の世界の科学知識を教える予定だからね。下手したら世界最強の魔法使いになれるかもだし。
私はイマイチ自分の力を把握していなさそうなアリシアに、思っていた事を伝えると、アリシアはいい笑顔で返事をする。
はて?若干視線に熱が籠っている気がするのは何故だろう?
《シルフィン:無自覚とか・・・・恐るべし》
駄女神が何か言っているが取り合えず無視しとこう。それよりも。
「アリシア」「・・・はい」
私はアリシアに声を掛けて前方を見る。そこには五匹のズイパーと、大型犬よりも更に二回り程でかいモンスター、フレイムハウンドが十匹も居た。
数は少ないけど丁度良いか。フレイムハウンドはボスを覗けば一番強いモンスターだし、火が苦手なエレオノの訓練には丁度いい。攻撃をクリティカルで食らってもHPは3分の1位のダメージで済んでたしね。
「行こう」「はい」
私達はエレオノ達のところまでの順路を確認して、それから改めてモンスターに向い魔法を放つ。
私が放ったのは下の階で倒したフレイムハウンドから獲得したファイアアローだ。フレイムハウンドはその名の通り、火属性だから火に強いそして何より。
「ご主人様。一体が魔法を吸収してパワーアップしました」
そう、フレイムハウンドは火属性の攻撃を吸収する事で、自身を強化する事が出来る。
これでエレオノ達と良い勝負になる筈。しかし、私から見ると赤が混じった黄色なんだけど?
「アリシア。魔法食った奴の脅威度は?」
「えっと・・・青と黄色が半々くらいですね」
一週間、一週間がとても憎い!どんだけ置いてきぼり食らってるの私!
「ご主人様?」
「何でもない。って、くるよ!」
私達は全力で逃げながら、フレイムハウンドが放つ火球を避け、逃げ続ける。そして追い付かれないように土魔法を使って、障害物を設置する。
しかし、これも良い魔法の訓練になるな。走りながら魔法を使うのは意外に難しい、しかも効果的に相手を邪魔する物を、となれば尚更だ。この塔に入ってから何回かやったけど、最初は出来なかったアリシアも、大分慣れてきたみたいだし。
ハクアは横で並走するアリシアを横目で見ながら考える。最初は走りながらの魔法も覚束無かったが、今では的確に相手の行動を疎外する、障害物を作り設置して行っている。それを見ているとアリシアは本当に才能の塊だとしか思えない修得スピードだった。
そして何より、随所に光る土魔法様の偉大さだね!
この塔に入ってからというもの、私は土魔法の偉大さに感銘していた。今現在のような障害物の設置から、簡易的な武器の作成&使用、土魔法単体の攻撃力、そして何より、休憩中の椅子やテーブル、簡易的な竃の作成など正に土魔法様々。土魔法はやっぱり偉大だった。
と、そろそろか。
「ご主人様そろそろ着きますよ」
「了解」
ヘルさんには【念話】のスキルで、もうモンスターの種類と数は伝えてある。後は、私達が上手く引継ぎすればOKだ。
「アリシア曲がったら影を張る」
「分かりました。では、私はその前の曲がり角に・・・」
そう言ってアリシアは少しスピードを落とし、曲がり角の手前の壁に手を触れ、自分と同じ高さの薄い壁を生成する。
「ナイス」
私はアリシアが壁で最後の障害物を作ると同時に、影魔法を使いアリシアと私の姿を、塔の柱の影に紛れ込ませる。すると、私達が隠れると同時にアリシアの作った壁が壊れた。
私達はそれを影の中から眺める。この魔法は影魔法のシャドウハイドという物で、影の中に潜り隠れる事が出来る。しかしデメリットとして、この状態で自分の入った影になった物を攻撃されるとダメージを負う事になる。つまり柱の影に入った場合、その柱に魔法や剣、槍を突き立てるなどの攻撃を受けると、その柱へのダメージが襲ってくる事になる。これはあくまで推測だが、柱が壊れる程のダメージなら、中に入った私も粉々になる可能性がある。と、いう事なのだ。
怖すぎて流石の私も検証出来んがね!
そんな事を考えながら、アリシアと二人影の中でモンスターが、通り過ぎるのを待っていると。
「あ、あのご主人様?手が胸に、ンっ、それにこの格好・・・・」
そう、今私とアリシアは大変いい感じの格好になっている!簡単に言うと私の手はアリシアの胸を掴み、私の足がアリシアの足の間に入っているという状況だ!!まあ柱が細いからしょうがない!しょうがないんだ!!
「あの、手・・・うご・・かしちゃ・・・ダメ、です。足も・・・・動かさないで・・・下さ、い」
ヤベ、可愛い!どうする。どうする私!
そんな事を考えながらも手の平に伝わる余りの柔らかさに、自分の意思とは無関係に手は動き続ける。
「ダメ・・・ンっ・・です。ご・・主人・・様」
私達の状況も知らずモンスター達は私達を見失う。その変わりにモンスター達は少し広い部屋の中に立つエレオノと瑠璃を発見する。
そして、モンスター対エレオノ、瑠璃のコンビと、私対私の中の何かの壮絶な戦いが今始まる。
《シルフィン:貴女少しは真面目に生きてみたらどうですか?》
失礼な!私ほど真面目に生きてる人間もそうはいない。
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