話題のラノベや投稿小説を無料で読むならノベルバ

ゴブリンから頑張る神の箱庭~最弱からの成り上がり~

リーズン

ヒャッハー!来たぜボス部屋!!

「ウリャー!」


 ドガシャーン!ガラガラガラ!


 響く声、鳴り響く轟音、散らばる骨そして辺りに倒れるモンスター。


「フゥー!良い汗かいたかな!」


 この惨状を作り上げた本人がとても爽やかな笑顔で良い汗かいていた。


「これ、私達必要?」


「え~と、あはは」「出番が無い」「楽チンゴブ」


 苦笑いのアリシア活躍の場を無くしたエレオノ現状を受けいれ楽が出来ると喜ぶアクア、勿論私もこの組です。


 まぁ、それはさておき現状コロナ無双状態になっていて、正直私達の出番は全く無かった。


 あっ、なんにもしてないけど私とアクアがレベルが2つ上がりました。エレオノも1つup。人はこれを寄生プレイと呼ぶ。


 因みにコロの武器は自分の背丈程もある斧で、その重そうな斧を片手で軽々と振り回してはモンスターを凪ぎ払い、叩き伏せ一刀両断していた。


 確かあれってゲームとかだと戦斧とかって種類で、凄いゴツイキャラが両手で持ってる様な奴だよね!それを片手でとかってどんだけ!?


〈ステータス見れば分かりますよ〉


 あぁ、確かにでも。


「コロ?」


「どうしたのかなハクア」


「ステータス見てみて良い?」


「ステータス?そんなの構わないかな」


 コロの了解を取り、休憩をしながらステータスの確認をする。


 と、言うわけでステータスどうぞ!!


〈何ですかそのノリ?とりあえず表示します〉


名前:コロナ.ハグナス
位階:1
レベル:10/20
性別:女
種族:ハーフドワーフ(エルフ型)
クラス:戦士LV.3
HP:500    
MP:100  
物攻:170
物防:150
魔攻:30
魔防:70 
敏捷:120  
知恵:180      
器用:220
運 :50
武器:破壊の戦斧
副武器:なし
防具:職人の服、鉄鉱石のガントレット、鉄鉱石の胸当て
アクセ:石化防止のピアス
武技:ラッシュ、破壊の一撃
魔法:風魔法LV.3、土魔法LV.6
魔法名:ウインドカッター、アースクリエイト
アースクエイク
称号:強敵打破ジャイアントキリング、幻想へ届きし者
スキル:技能系スキル
【集中LV.7】【直感LV.1】【罠師LV.6】
【会心LV.5】【鍛冶LV.5】
耐性系スキル
【土耐性LV.3】【風耐性LV.3】【頑強】
ステータスUP系スキル:
【剛力LV.7】【堅牢LV.7】
スキル補助系
攻撃ダメージUP系
【背後攻撃LV.7】【格闘LV.4】
属性スキル【破壊LV.2】
補助、その他スキル
【鍛冶師の天才極】【危機察知LV.3】
【魔剣錬成、無】【幻想錬成、無】


「へ~、これがボクのステータスなのかな」


「うん」


「でもこの一番したの【魔剣錬成、無】【幻想錬成、無】って何?ハクア分かる?」


 エレオノさん簡単に聞かないで!!


「え~と」


〈あの二つは称号により獲得しているスキルなのですが、今はまだ実力的に未熟な為使えません。ですが使えるように為れば魔剣と、幻想武器を時間制限付きでMPを消費し作る事が出来ます〉


 時間制限って?


〈術者の力量に依りますが一時間くらいで自然に消滅します〉


 なるほど。


〈【頑強】は物理ダメージを10%カットします〉


 うわ超優秀。


「その二つのスキルは実力が付けば使える」


「へ~、そうなんだ!どんなスキルなの?」


「時間限定で魔剣と幻想武器をMP消費して作れるらしい」


「凄いですねコロナさん」


「本当本当、凄いよ」


「ボクにそんな力が有るのかな?」


「ある、だから自信持って良い」


「うん、ありがとうかなハクア!」


「そろそろ行こうか」


 私達は休憩を切り上げまた歩き始める。


私達は今鉱山の地下5Fに居る。私達の目的の場所、詰りコロが採掘したい鉱石は地下7Fにあるらしい。


 1F~地下10Fまでは上層と呼ばれ、地下10F~地下20Fまでは中層と呼ばれているらしい。


 コロの話では地下9Fまでは自分一人でも行けるらしいが、中層になると一人では無理らしいのでそこからが私達の出番だ。


 それでも上層一人で平気とかどうなの?


 因みにこの鉱山もダンジョンに含まれ、10層事にダンジョンボスが居るらしいので何気に初のボス戦になる。


 正直わくわくしてます!


「ご主人様、楽しそうですね?」


「うん、あんなにうきうきしてるの初めて見た」


「おねちゃん可愛い」


「「うん可愛い」」


「ん?どうかした?」


「「「何でもない」」」


 何だろう?


〈マスターそろそろボス部屋です〉


 えっ!もう?対して何もしてないから凄い早く感じるな~。


〈と、その前にモンスターです〉


 ヘルさんに言われ見てみると少し先の通路に巨大な蛇がいた。どれ程巨大かと言うと、体の直径が丸太程もあり全長10メートル程はありそうな長さだった。


「な、何でこんな所にバジリスクがいるかな?」 


 あれがバジリスクかぁ~。


「来るよハクア!」


 ズザザザザザ! 


 バジリスクは体を引き摺りながら突進してくる。私達はそれを避け第一波をやり過ごす。


 意外に早い!!


 コロ以外は全員【魔闘技】を発動し次の攻撃に備える。


 私はアリシアに目線を送り、アリシアも首肯く。そして・・・アリシアの【無詠唱】で火炎魔法フレイムランスが頭上に現れる。数は今まで二本だったものが今は四本になっている。


「ハッ!」


 アリシアの気合いと共に頭上にあるフレイムランスがバジリスク目掛けて飛んでいく。バジリスクは一番前にあるフレイムランスを避け、第二、第三も次々に避けていく。


そして四本目のフレイムランスを前に避け、全てのフレイムランスが避けられる。しかし、避けられたフレイムランスは刺さったまま消えずに残り。それを避けたバジリスクは調度地面に刺さったフレイムランスの真ん中に居た。


「弾けて!」


 アリシアの声と共に地面に刺さったままのフレイムランスが弾け、一本に付き五本のファイアアローに分れ真ん中のバジリスクに向け突き刺さる。


「ギシャァァァア!」


 私とエレオノ、コロはその隙にバジリスクに近より攻撃を繰り出す。


「フッ!」「パワースイング!」「ウリャア!」


 二人に合わせ私は鎌鼬を発動しバジリスクの胴体を切り裂く。


 しかしバジリスクは攻撃されながらも尻尾を使い攻撃に移る。


「あうっ!」ドン!


 コロが避けそびれ一撃を食らう、HPを確認するも対して減っていないのでとりあえずバジリスクに集中する。


私は右に走り、エレオノは左に走りながら挟撃する・・・ように見せて、アリシアとアクアから注意を反らす。その隙に二人が【無詠唱】でアースクエイク放ち、逃げ場を塞ぎながらゲイルブラストでバジリスクを攻撃する。


 ドパァン!


 激しい音と共にゲイルブラストがバジリスクの腹で弾ける。その時にはエレオノは既に間合いに入り攻撃を加える。


 エレオノが【言霧】で四段突きを放ち、その衝撃に吹き飛ぶバジリスクに、鎌鼬を突き刺しそのまま鎌鼬をブラストで爆破させる。


「グギャァァァ!」


▶コロナのレベルが11に上がりました。


〈お疲れ様ですマスター〉


 フゥー、やっぱり簡単にはレベル上がらなくなってるね。


〈仕方ありません〉


「コロは平気?」


「大丈夫かな、少しふらつくけど」


「アクア」「うん」


 アクアは私に返事をするとコロに回復魔法を掛けていく。


「ありがとアクアもう大丈夫かな!」


 治療が終わりソウルテイカーで魔石を取り出す。


 あぁ、勿論【喰吸】は使って無いよ。仲間以外に見せない方が良いしね。コロなら良いかな?とは、思わなくもないけど、まぁとりあえずね?


「さすがダンジョン、かなり魔石をゲット出来たね」


 確かにコロが倒しまくってるから、かなり貯まったなこれで依頼料迄貰うのは悪い気がする。


「さあ、ボス部屋はあそこの角を曲がったとこかな」


 そんな事を考えているともうボス部屋に着いた。


 とりあえずボスに集中しよう。と、言うよりもヒャッハー!来たぜボス部屋!!


 初めてのボス部屋を前に私のテンションはかつて無い程おかしくなっていた。

「ゴブリンから頑張る神の箱庭~最弱からの成り上がり~」を読んでいる人はこの作品も読んでいます

「ファンタジー」の人気作品

コメント

コメントを書く